都道府県穴埋めゲーム

こんにちは。
韓国語の中の発音の中で、違いがわからないものがあるのですが、教えていただけないでしょうか。

チャ・ジャ行の子音(チウッ、サンヂウッなど)にアの母音がついたものとヤの母音がついたものの違い(同様にウとユ、オとヨも)が分からないですが、これらはどのように違うのでしょうか?

韓国人の友人の間では、違うという人と同じという人がいます。
学習用のサイトなどでも同じと書いてあるところもあるのですが、実際に音声学的にはどうなのでしょうか。
これらを使い分けられなくても支障はないのは分かっていますが、詳しく理解できればいいなと思っています。
もし違うのであれば、発音の仕分け方も教えていただけると嬉しいです。
よろしくおねがいします。

A 回答 (3件)

ふつうに発音している限りでは,同じと言っていいのではないでしょうか。


ハングル講座などで,半切表をものすごくゆっくり丁寧に朗読しているのを聞いても,「チャ・チャ,チョ・チョ…」のようにペアになっている音は全く同じに聞こえます。

韓国で出ている音声学のテキストを見てみました。
Bae Juchae著『韓国語eui 発音』(Samgyeong文化社,2003年,427p,ISBN89-88408-22-5,18000ウォン)
(音声学の基礎から始まって,韓国語の音声・音韻体系を,固有語・漢字語・外国語の区別や,中世朝鮮語の発音と関連させた歴史的な側面などにも触れつつ,広く深く考察しており,たいへん興味深い本です。)

この本の57ページに「破擦音とy系二重母音の連結」という項があり,こんなふうに書かれています。(ハングルは必要に応じてローマ字で書きました。だいたいお分かりになると思いますが,例えば平音j,濃音jj,激音ch,また母音は「ト」のさかさまがeo,「亠」がoです。)

「破擦音j, jj, chに後続したy系二重母音は単純母音として発音される。」(と言い切っています)
「jya, jyeo, jyo, jyu, jye, jyaeはそれぞれ,ja, jeo, jo, ju, je, jaeと発音される。
同様に,濃音・激音もすべて単純母音で発音される。
これらのうち,(実際の正書法に基づく)表記にあらわれるものはjyeo, jjyeo, chyeoとjyoのみであるが,これらもまたjeo, jjeo, cheo, joと発音される。」

正書法では,ji+oの縮約形だよ,という意味を示すために,joとせずjyoと書いているのはご存じだろうと思います。
「kajida」(持つ)の第3語基(連用形)「kaji+eo」は,発音はka-jeoだけど,綴りではka-jyeoと書くような例ですね。

本書ではそのあともいくつかの例が挙がっていますが,いずれもy音抜きで発音される,と断言しています。

15世紀の文献では,語頭に「破擦音+y系二重母音」が来る単語がたくさんあって,しかもそれらが間違いなくきちんと区別されているそうです。例えばjeo(私)とjyeo(箸),cho(酢)とchyo(干し草)。
このことから,当時は両者が発音し分けられていたと推定されているようです。
当時は,j, jj, chの3つの子音は,今よりも舌の位置が前よりで,d, dd, tに近い音だったので,発音の区別がしやすかったのですが(taとtyaは簡単に発音し分けられますよね),その後これらの子音が口蓋音になり,後ろで発音されるようになったため,y系母音でも単純母音でも同じように発音されるようになった,と見られるそうです。
私も勉強になりました。

なお,両者は「違う」とおっしゃった友人もおられたそうですが,考えられることとしては,

1.意識の上では(つまり音韻としては)違う音だと思っている。
ふつうは逆のパターン,つまり実際の発音は違っていても意識の上では同じと思っているケースが多いのですが,なかにはそういう人もいるかも知れません。日本語で言うと,「ぢ・づ」と「じ・ず」は別の音だと思っているようなものでしょうか。(高知県など西日本の一部の地域では実際に発音し分けているところもありますが,それを除くとほとんどの日本人は同じ音で発音していると思います)

2.慎重に発音したり,意識して区別して発音しようと思えば,区別できる。
[t∫]の音から[a]に移る間の,「わたり」の時間を長くして,その間に[j]の音を出せば,「破擦音+y系二重母音」を区別して発音することは可能です。
ただ,実際の発音としては同じになってしまっているのが普通だと思いますが。
と書いてきて,ふと,もう一つの可能性に思い当たりました。

3.日本語の高知方言のように,その友人の生まれ育った地域の方言には,中世朝鮮語の名残がみられ,「破擦音+y系二重母音」を「破擦音+単純母音」と区別して発音していた。
実際にそういう地域があるかどうかは分かりませんが…。
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この回答へのお礼

こんにちは。ご連絡が遅くなりましてもうしわけありません。
非常に詳しいご解説で、大変勉強になりました。
つまり、「昔の発音では区別していたが、現代語では区別がなくなって(来て)いる」ということですね。
『韓国語eui 発音』のご紹介もありがとうございます。ぜひ読ませていただきます。

感想としてお伝えしますが、韓国人が「両者は違う」と言った可能性として、puni2さんからの情報と私の経験からで判断すると、1.の可能性がもっとも高いと思います。
2.は、音声学の本で、両者が同じ音だと書いてあるのであれば、違うのだと思います。(教科書の質にもよるのですが…)
それから、3.は私の場合は、ソウル育ちの友人に聞いていたのでないと思います。
ですが、こういう方がいる可能性も十分に考えられますよね。そして、同じ出身の方でも年齢によって、母音の発音が違うことがあったので、地方差と年齢差が発音に影響を与えている可能性がありますね。

お礼日時:2005/06/05 16:00

大学で韓国語を勉強しています。


#2さんが大変詳しく書かれていますね。私も勉強になりました。
チウッ+母音については、ネイティブの先生3人のうち2人は同じ発音だと言いますが、1人は違うと言います。
その先生の発音を聞いていると、チウッ+母音ア(わかりにくい書き方ですみません;)は、無理矢理カタカナにしてみるとチァ、母音ヤだとチィャアみたいな違いがありました。
(ヤの方なんて、一瞬見ると「はぁ?」って思うような表記ですね^^;)
それにしても、外国人からすると、同じ音なのに字は違う、なんて言われると戸惑ってしまいますよね。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
そうですね。私も、同じような経験をしました。

ちなみに、あんまり関係ないのえすが、私は小さい頃「ドア(扉)」を、「ドワ」と勘違いして喋っていました。
ですが日本語では(おそらく韓国語にも言えることだと思いますが)、オ母音の後に、アが発音される時とワが発音される時は、あまり違いを区別しないような気がします。厳密に区別すると違う音なのですが、日本人の中にもドアとドワは同じ発音だと思っている人もいるかもしれませんね。
ただ、dearatvさんの先生は大学で教えられているのですから、音声、音韻についての見解から客観的に説明してくだされば、と思います。

お礼日時:2005/06/05 16:20

専門ではないので詳しくは分かりませんが、私がわかる所だけ参考にしてみてください。


チウ、ヂウなどの違いですが、日本語の場合では破裂音が有声・無声(/p,t,k/と/b,d,g/)の対立(カギ・カキの違い等)ですが、韓国語では、気音の強弱、喉の緊張の有無によって区別されています。例えば、火の意味のプル〔pul〕を有声音のブル〔bul〕と発音しても意味が変わることがありません。だけれど、火の意味の〔pul〕を息が強い〔phul〕と発音すると草の意味になってしまいます。それと、語中の無声破裂子音/p,t,k/が優勢母音の間で有声音〔b,d,g〕になる特徴があるため、バカの意味も文字では〔papo〕ですが発音が〔pabo〕のようになります。そして語頭の有声破裂音を無声破裂音のように発音する傾向があるため、文字ならばジャジャンミョンとなりますが発音ではチャジャンミョンとチャの発音になります。
アやオなどは、日本語と韓国語では母音音素が違う為(韓国語のほうが母音音素が多い)区別がつきにくいのかと思います。
音声学の本などに比較の表など載っていると思いますのでそちらを参考にしてみてください。
私は日本語を教えていますが、やはり厳密に発音できるには実際に聞いて話すということも大事だと思います。

この回答への補足

こんにちは、どうもありがとうございます。
私の書き方が悪く、上手くお伝えできなくてすみません。
有性、無声、濃音、激音の違いではなく、同じチャ行の子音について、アの母音で発音されるものとヤの母音で発音されるものの違いが知りたかったのです。
私には両方「チャ」と聞こえてしまいますが、韓国人の友人の数人は、「チャ行のアとチャ行のヤは違うよ」といいます(同じという人もいます)。
同様にチャ行のオとヨの違いや、ウとユの違いも私には同じように聞こえてしまって、これらには本当に違いがあるのかな?と考えています。
もし、ご存知でしたらよろしくお願いします。

補足日時:2005/05/31 20:59
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