毎年、台風シーズンが来てNHKの台風情報を聞くたびに気になるのですが、台風の上陸がほぼ確実になった段階になっても、時には上陸寸前の段階になっていてもまだ「上陸するおそれがあります」という表現が使われています。
私の感覚では、「おそれがある」は「可能性がある」と同義(ただし良い事には使えないが)なので、あくまで「可能性」の段階で使われるべきであって、ほぼ確実になった段階では「見込みである」「見通しである」「予想されている」などが使われるべきではないかと考えます。
もしも「おそれがある」が「見込みである」と同義に使われると、視聴者に危険度に関する誤った認識を与えるおそれがあるのではないかと思います。
(この文章の{おそれがある}は{可能性がある}と同義で書いています)
たとえば、地震の後で「津波が発生するおそれがあります」と言われたら、「津波が発生する見込みです」と言う風に理解しなくてはいけないのでしょうか?
No.2
- 回答日時:
たしかに、「おそれがある」は(良くないことが起きる)可能性の有無だけを問題とし、可能性の高さについては言及していない表現のように思います。
可能性が高くなった場合は、表現を変えるべきかと思いますが、NHKでも「9時過ぎには上陸するとみられています」などの表現を使っているような気がします。ただ、
> 地震の後で「津波が発生するおそれがあります」と言われたら、「津波が発生する見込みです」と言う風に理解しなくてはいけないのでしょうか?
これに関しては、防災の考え方として当然そうすべきと思います。可能性が高いか低いかは現段階でわかっていないけれども可能性があるのであれば、それが起きるつもりで行動すべきと思います。
有難うございます。
今日もNHKは、台風7号が関東にかなり接近して、「まもなく関東地方に上陸または非常に接近する見込みです」と言える段階でまだ「接近または上陸のおそれがあります」と説明していました。昨年も、台風が上陸寸前の段階になって、まだ「上陸のおそれがあります」と言っていたのを何度も聞いています。津波の件は例えが悪かったですね。理解としては、おそれがある=可能性がある であっても、行動の上では、起きたときのことを想定して備える必要がありますね。
No.3
- 回答日時:
MARUTさんがお示しの「おそれがある」といったような、政府等の公式発表における「独特の言い回し」は、どこかにその根拠があると考えたほうが自然かと思われます。
。。というわけで、「気象業務法」と「気象業務法施行令」をみると、注意報/警報のいずれも「おそれがある」場合に発せられるものである、ということが分かります。
http://www.houko.com/00/01/S27/165.HTM (法第2条7)
http://www.houko.com/00/02/S27/471.HTM(施行令第4条)
なぜ「おそれがある」という言い回しが用いられるようになったかは分かりません・・・
英語で注意報/警報に相当する場合にどういう言い回しをするのか、が1つのヒントになるかもしれません・・・(天気予報では一般的にはwill...が用いられており、may や be expected といった言い回しが用いられていないことと関係しているのかと。。。)
有難うございます。私の質問の要点は、ある事がもう「虞がある」と言うべき段階ではなく、「間もなく・・・見込みである」と言える段階になっていても、なぜNHKは「おそれがある」という表現を使うのだろうか、と言う事なのですが・・・・。
No.5
- 回答日時:
質問を読んで「確かにそうだなぁ」と思いました。
私は、「おそれがある」は「可能性の低い事柄」として
考えています。(私だけかもしれませんが)
「津波が発生するおそれがあります」と言われたら
「起こらないとは思うけど、もしかしたら」くらいの
意識しかありません。
「津波が発生する見込みです」と言われたら「必ず
起こるとは言えないけれど、かなりの確率で」という
イメージです。
「台風が上陸する見込み」と言われたらそれなりに
備えるけど、「上陸するおそれがある」と言ったら
「来るかもしれないんだぁ」くらいの感覚です・・。
No.6
- 回答日時:
質問者さんは、こういうときの「おそれ」を「恐怖」としてのみ捉えておいでのようですので、
「おそれ」には「恐怖」だけでなく「『心配』や『不安』につながる可能性」という意味もあります。
その場合は、「虞」あるいは「惧」という字を使います(最近はあまり見かけない字ですが、「虞」は一応常用漢字ですので……)。
ですので、必ずしも「津波が発生する虞があります」という場合は、「(あまり来てほしくないのですが)津波が発生する可能性があります」と同義で考えても良いでしょう。
有難うございます。私もそういう風に理解しているつもりです。だからこそ、台風が上陸寸前になった段階で、まだ「上陸する虞があります」というのはおかしいのではないかと感じるのです。
No.7
- 回答日時:
[見込みです]
天気予報では、推量の表現として「でしょう」と「見込みです」を使っている。しかし、「見込みです」という表現は、その事柄がよい場合に使うのが普通なので、望ましくない事柄の場合に使うと違和感を与えることがある。
ただし、「台風○○号は、あすの朝○時ごろ、○○に上陸する見込みです」などのように、確率の高い予測を表す場合は使ってもよい。
…ということになっているようです。
出典:『〈改定版〉NHK気象ハンドブック』(NHK放送文化研究所 編、1996年)
ちなみにNHKのサイト内検索では、
「台風 上陸のおそれ」
「台風 上陸するおそれ」
などはたくさん出てきますが、
「台風 上陸の見込み」
「台風 上陸する見込み」
は1件もありませんでした。
「見込み」の使用例としては
「北上の見込み」「北上する見込み」など多数。
有難うございます。
仰るように、「ただし、台風○○号は、あすの朝○時ごろ、○○に上陸する見込みです、などのように、確率の高い予測を表す場合は使ってもよい。」のであれば、そういう表現を耳にする事があっても良いとおもうのですが、
現実にはそういう状況でも「台風○○号は、あすの朝○時ごろ、○○に上陸するおそれがあります」と言っています。この数年ずっと注意して聞いておりますので、間違いないと思います。
No.8
- 回答日時:
「おそれがある」=「~となる可能性がある」というより
「おそれがある」=「~となる心配がある(ゆえに吉報は不可)」だとおもいますが。今ここでは関係ないですね。
思うに「おそれがある」は推量の段階。
「見込みがある」は「まず間違いない、確定」の段階を述べるときに使うのだと思います。○か×かというぐらいの段階。
質問者様がおっしゃるとおり
>あくまで「可能性」の段階で使われるべきであって
私もそう思いますが、気象状況に確定は存在しないから(予想100%ってありませんよね?)使われないのだと思います。
天気予報は当たることもあれば、そうではないことも多いですから。
あと、「見込みがある」ではなく「見込みがない」と言い方でしたら悪い事柄に対しても使います。
有難うございます。
おっしゃるように「可能性の段階」で使われるのならば私も違和感は感じないのですが、あと数時間で日本に上陸が99.9%確実な段階になってもまだ「上陸のおそれがあります」と言う表現で言われているので違和感を感じるのです。では、たとえば「中国地方の山間部では今後24時間に300ミリから350ミリの豪雨のおそれがあります」などと言う時には、それがどの程度の可能性で言われていると考えれば良いのか困ってしまうのです。
まさか99%の可能性の自信があって予報されているとは思えないのです。
No.9
- 回答日時:
No.3のものです、コメント有難うございました。
-----
非常に確率が高いのに、なぜ「おそれがある」というか・・・
MARUTさんは、台風情報を、確実性の高低の観点から捉えようとされているのだと思うのですが、
本来、台風情報を含めた気象情報は「注意喚起」の目的で発信されているものです。
その観点からすれば「見込み」ではなく、(注意喚起の意味を前面に押し出した)
「おそれ」で何ら問題ない(むしろその方が相応しい)のではないでしょうか?
-----
また、本件に関して「正確なご認識をされたい」、ということであれば、NHKに直接お尋ねになるほうが、このサイトでのお尋ねより「確実性」のうえで高いと思われるのですが、いかがでしょう・・・?
この回答への補足
有難うございます。
台風情報が注意喚起の目的を(も)持っているということは理解できます。そうだからこそ、「おそれ」と言う表現は不適切ではないかと考えるのです。私の理解では(おそらく同意見の方も多いと思いますが)「おそれ」があると言う表現は「可能性がある」とほぼ同意であり(おそれは良い事には使いませんが、「可能性がある」はその可能性の高低を含みませんので、可能性の非常に高くなった段階では、注意喚起の上でも「おそれがある」「可能性がある」よりももっと確実性の高い表現を用いるべきではないかと考えます。
NHKに訊ねるべきではないか?と仰るのはごもっともですが、ほかの事例でNHKに意見を求めた事がありますが、返信がありませんでした。私の送った窓口が違ったのかもしれませんが、もしこういう事例を受け付けてくれるNHKの窓口をご存知でしたらご教示くださいませ。
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
No.3/9のものです、コメント有難うございます。
知っておいて損はないこと、と自分でも思いまして、調べております。
もともとNHKの報道は、100%オリジナルで作られるものではなく、基本的には気象庁発表の情報をもとにしています。
と考えると、「おそれがある」という表現は
・NHK独自の表現か? それとも
・気象庁の表現の転用か?
という腑分けが必要かと思われます。
---
気象庁による台風情報の発表例は以下の通りです;
http://www.kishou.go.jp/know/typhoon/7-1.html
ここでは「おそれがある」と「見込み」とが使い分けられています。
より注意してみますと、下の例(石垣島気象台発表)では、「おそれがある」という言葉は一切使われていません。
一方上の例(気象庁発表)では、暴風域については「おそれがある」という言葉が使われています。
一方で台風の進路については「見込み」と使われています。
ということで、「おそれ」と「見込み」は明確に使い分けられていることが想定できます。
-----
ここで、気象庁の予報用語のサイトをみてみることにしました。
http://www.kishou.go.jp/know/yougo_hp/mokuji.html
このなかでは、「見込み」については定義がなされていないものの、「おそれ」については定義がなされていました。
http://www.kishou.go.jp/know/yougo_hp/kion.html# …
(~の)おそれ;
大雨(雪)、霜などの現象が起こる可能性が高いこと。
<備考>災害が起こりそうな時に限定して用いる。
つまり「おそれ」とは「災害が起きそう」ということであります。そしてそのトリガーとして「大雨」「大雪」「霜」が例としてあげられているということです。
従って、「台風の上陸」に「おそれ」を使うのも、
「台風の上陸」がトリガーとなり、「災害をもたらす」可能性を有することを示唆しているため、と考えるのが自然ではないか、と思われます。
------
以上、1つの仮説です。
詳細は気象庁にお尋ねになれば分かると思いますが、恐らく上記仮説とそうズレてはいないのではないかと思われます。
残念ながら、気象庁は質問に対する個別の回答はされていないようです
http://www.kishou.go.jp/info/goiken.html
が、
気象庁の天気相談所では、「気象や予報に関する用語の解説」についての相談を承っているということです。
http://www.kishou.go.jp/intro/tenso_index.html
メールの窓口がないようですので、国際電話になってしまい恐縮ですが、もしご関心あれば、直接お確かめになられることをおすすめいたします。。。
以上ご参考になれば幸いです。
たびたび、有難うございます。
仰るように、石垣島気象台発表例では、「おそれがある」は使われていませんね。
NHKの気象情報の時間でも、この例のようであれば、それほど違和感は感じませんね。見込み雨量も「~の見込みです」と言っていますので、分かりやすいです。
ところが最近のNHKでは、雨量も「~~ではxxxミリの豪雨のおそれがあります」と言います。「見込みである」と聞けばかなりの確率で起きるだろう、と理解しますが、「おそれがあります」では文字通り「悪い事の起きる可能性がある(が、その確率はわからない)」と言う風に理解するのが普通ではないでしょうか。
どうも気象庁の統一用語ではなくNHK流のようですね。機会があればNHKに問い合わせてみたいとは思いますが、どうせ返事はないでしょうから、当分NHKの気象情報を聞くたびに違和感を感じ続けることでしょう。有難うございました。
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