プロが教えるわが家の防犯対策術!

大学で法律を専攻していたものです。3年生で学部を中退しました。25歳です。理由は、どうしても法学の勉強に興味がもてなくなったのと、ある病気にかかったためです。

それ以後、両親には「30歳に成人式を迎えると思って、ゆっくり自分のできることを探しなさい」といわれ、その言葉に感謝しつつリハビリ生活をしています。

私は大学で第2外国語でフランス語を勉強し、フランスの中世史を勉強したいと思っていたのですが、最近になって視野を広げる意味で旅行した結果、バルカン、それもセルビアの歴史・文化に興味を持ちました。

私は、小さいころから将来は歴史の研究をしたいと考えており、将来はそういった教鞭をとる者として生きたいと思っておりました。

単なる歴史ファン・オタクで終わらないために、腰をすえてじっくりと勉強したいのですが、以下質問です。

バルカン史を研究する場合、セルビア語は必須として、(セルビア史中心に勉強したいです)ロシア語、ドイツ語、現代ギリシア語の習得は必要でしょうか?

私の通っていた某KO大学では、法制史の先生が
「この分野で生き残れる学生は10年に1人」
「ラテン語・ギリシャ語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・英語はできて当たり前」
とおっしゃっていましたが、相当な気合を入れないと大学院で研究するような身分にはなれないと考えていますが、それで認識はあってますか?

…ぜんぜん大げさじゃないですよね?
もちろん、語学習得と同時に概説書・通史書など平行して勉強する所存です。

A 回答 (4件)

ギリシャ語、ラテン語、ドイツ語の学習歴がある者です。



仮にギリシャ語を学ぶとすれば、セルビアの周辺国としてのギリシャの外交や法律関係の文書を原文で読む、ということが質問者さんの目的と考えていますがよろしいですか?

ギリシャ語は古いほうからだいたいのところ、次のように分けられます。

1.「ホメーロス ギリシャ語」
2.「古典ギリシャ語(Attic Greek)」
3.「コイネー・聖書ギリシャ語(Koine/biblical Greek)」
4.「現代ギリシャ語・カサレブサ(文章語)」
5.「現代ギリシャ語・ズィモティキ(民衆口語)」(ディモティキ という表記もあり)

プラトンを読むのであれば2.を、旅行に行って今のギリシャ人と話をしたいのなら5.を学ぶ必要があります。でも、古代末期から一番長い間文章語として使用された歴史があるのは、3.のコイネーです。これは2.をベースに文章の構造や文法の一部を単純化したものです。学習者の多い聖書に例文を取った入門書が比較的安価で内容もしっかりしています。

「中世ギリシャ語」も基本はコイネーです。

辞書は古典ギリシャ語用になりますが、

Intermediate Greek-English Lexicon
Liddell&Scott

は持っておられて損はありません。このシリーズの辞書は大・中・小と3種類ありますが、大は初学者には押し花を作る役にしか立たず(3kg!)、小は教科書に出てくるような単語しか収録していません。初めは中(intermediate)をお勧めします。


3.を身に付けられてから余裕があれば古典ギリシャ語の教科書をざっと目を通されれば、将来、古典語的な言い回しに出会ったときにあわてずに済みます。

4.は3.をベースに語彙を統一し近代国家に適した公用語として作られた人工的な文章語です。

現在でも知識層を中心に4.や3.での執筆を好む人もおり、また法律の条文なども同様です。

日本で4.を学ぶには(少し題名が紛らわしいのですが)

「現代ギリシャ語の基礎」 八木橋正雄 著 大学書林
ISBN:4475017629

という入門書があります。

ラテン語も古典期の韻文を読む目的で書かれたような教科書より、初めは「中世ラテン語」と銘打ってあるものを使用されたほうがコンパクトで無駄がないでしょう。フランス語との共通点も多いです。ローマ法のラテン語に特化した入門書もあるようです。

ドイツ語は英仏希羅と共通する語彙が少なく、文法的には希羅と共通する現象(前置詞の格支配など)が多々あります。ギリシャ語を知った上で学習すると楽ですよ。

Festina lente!
(ゆっくり急げ)
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私の周りの状況を見るかぎり大げさどころか、それでもまだ全然、覚悟が足りないくらい厳しい世界だとは思いますが、がんばってください。


一応、教職も取っておくことをお勧めしておきます。
それから、やはりできるだけ有名・影響力のある先生のところに行くのがいいですよ。
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この分野では明治大学の佐原徹哉先生が有名です。

相談してみては?著作もいろいろありますし。
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私はここに答えを書くほどの知識はありませんが歴史に興味をもっていますのでご参考になるかどうかは判りませんが一つの参考として呼んでください。



セルビア王国の歴史について周辺諸国との関係は重要な意味を持ちますからギリシャ語、ラテン語の文献は必須でしょう。
オスマントルコとの関係も重要ですがこれが何語の文献かは不明です。
しかしギリシャ語のものも多いと推定します。

第1次大戦とオーストリア、ドイツとの関係はドイツ語が必要になるでしょう。
フランス語は既に修得されていると思います。

塩野七生女史の言によると「ギリシャ語、ラテン語が出来れば発音は異なってもフランス語、スペイン語、英語は読解できるもの、それはラテン語を母体としているから。」
だそうです。

宗教史はラテン語が主体になるでしょう。
法制史の教授が仰っているとうりだと思います。
どうかがんばって下さい。
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