アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

臨床工学技士の受験資格が得られる大学への進学を考えています。医学界や病院における臨床工学技士の現在の位置付け、将来性についてご存知の方がいれば教えて下さい。

A 回答 (1件)

医学界や病院での臨床工学技士の位置付けは簡潔にいえば『メカニック』です。

医療の器械がこれだけ多岐にわたるとまた診療において医師の自由になる時間が相対的に減ってくると、医療機器について信頼できる管理者が必要になります。医師から見て、看護婦が患者との接点の補助と考えるなら、臨床工学技士は医療器械との接点の補助という位置付けです。
実際の病院では少し異なる面もあります。というのは、病院は慢性的に人手不足であり、限られた予算の中、多くの仕事をこなさなければならないのです。臨床工学技士の仕事プラス『人手』として使われる側面があるのは否めません。

将来性については、臨床工学技士だけでなく『医療』という大枠で物を考えないといけないため、話が複雑になります。というのも新聞を見ていればわかりますが、国家的に考えて医療はどんどん予算を削られる方向にあります。それに比べて医師を初めとする人員は毎年同じように養成されつづけています。ということは、パイの大きさは一人頭で考えれば、一方的に減っているに違いがないのです。介護の世界など、医療従事者が出て行く受け皿もありますが、基本的に医者や臨床工学技士は医療以外の世界では生きていけません。そう言う意味では、将来性についての不安要素は大きくあります。臨床工学技士の場合、医療機器メーカーでの就職も考えられますが、景気と医療の予算に大きく左右されるのには変わりがありません。

いわゆる技能職はその数が少ない時は、非常に重宝され、地位は安定しますが、職業の受け皿が小さくなった時はその専一性のため融通が利きません。それゆえに、経済的な側面ばかりでなく、職業そのものに対する熱意が重要になります。これは私自身の自戒でもあります。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

詳しい回答有難うございました。参考になりました。

お礼日時:2001/11/11 21:39

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!