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マルクスの労働価値説は誤りではないですか?ソ連の歴史を見ますとマルクスの労働価値説は誤りではないかと思いますが如何でしょう。
理屈で考えても汗流して労働して価値を生み出すというのは、おかしいと思います。「頭の良い人は知恵をだせ、頭の悪い人は汗を出せ。」と言うではないですか。それに、発明をして、技術進歩して、人間の労働力なしに生産することで経済が進歩してきたのですから、マルクスの労働価値説は誤りだと思うのですが、マルクスは経済学者として一流だと言う人が多いようで良くわかりません。
どなたか教えてください。

A 回答 (5件)

19世紀のイギリスには、生産面から商品の価値を考える労働価値説という経済学派があり、それを完成させたのが、マルクスということになっています。



『資本論』第一巻が出版された頃、消費の面から商品の価値を考える、限界効用価値説という経済学説が発表されました。普通の経済学は、限界効用価値説を発展させたもので、マルクスが属した学派とは、系統が違います。

労働価値説では、商品の価値は、生産過程で、どれくらいの労働時間が投入されたかで決まると考えます。簡単に言うと、コストをかければかける程、商品の価値は大きくなると考えるのです。

逆に、希少なものであっても、生産に必要な労働時間が少なければ、価値は小さいと考えます。労働価値説では、汚い川の水を浄水施設で殺菌した飲料水と、そのまま飲める湧き水では、コストをかけて飲めるようにした川の水の方が、価値が大きいと考えます。

限界効用価値説の方は、商品が市場で、どのくらい評価されるかで決まると考えます。簡単に言うと、どんなにコストをかけて作った商品でも、市場で売れなければ、価値はないと考えます。限界効用価値説では、汚い川の水から作った飲料水と、そのまま飲める湧き水の例では、湧き水を欲しがる人の方が多いですから、湧き水の方が価値が高いと考えます。

ソ連や昔の中国は、労働価値説で経済運営をしたために、コストを下げようと努力するどころか、無駄なコストをどんどんかけたので、経済が崩壊してしまいました。

希少な自然資源は、価値が小さいと考えられたので、無駄遣いされ、世界第三位の大きさのアラル湖が干上がるというような、自然破壊を起こしました。

『資本論』は、加減乗除という、小学校レベルの算数だけで構成されていますので、マルクス経済学には、数学の出来ない人が集まってしまいました。そういう人たちは、高度な数学モデルを駆使する普通の経済学には転向できませんから、大学のお荷物になっているそうです。

科目名をマルクス経済学にすると、学生が逃げるので、総合経済学とか、経済原論とか、政策経済学と言った科目名にして、学生を騙しているようです。
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この回答へのお礼

有難うございます。
そうしますと、私は門外漢で良くわかりませんが、
アメリカの方で供給の方から経済を考える考え方は
全然違った系統に属するものなのですね。

お礼日時:2005/10/06 00:47

>マルクスの労働価値説は誤りではないですか?



誤りです。というより最初から普通の経済学者としての出発ではありませんし、この学説を発表した動機も違います。

マルクスの労働価値説や剰余価値論などは暴力革命を正当化するための理論だからです。つまり暴力革命を正当化するために我田引水的に理論を構築したものですし、時には他人の経済学を拝借もし、都合のいいところだけを採用しています。

当時は資本家が労働者に対してたいへんな搾取をしていました。
政治家は多くの税金を納めている人しかなれませんでした。
この現状を打破するためには労働者が革命を起こすしかないのだと言いたかったわけです。

労働価値説は労働者のみが価値を創造しているだけで、資本家は何の価値も生み出していない、ただ労働者を搾取しているだけだということです。

剰余価値論においても、機械が導入されて3倍の商品が生産されるようになっても、それは機械が価値を生み出したのではなく、労働者が更に3倍の搾取をされるようになったのだという理論を展開しています。

そして闘争によって歴史は発展していくものであり、共産主義社会が来るのは歴史の必然であるのだから、労働者よおそれるな、「万国のプロレタリアート団結せよ!」と暴力革命を訴えたのです。

小学生レベルの数学しか使われていないのをみても、経済学ではないことが分ると思います。

マルクスはアジテーターとしては一流だったと思いますが、経済学者ではありません。
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この回答へのお礼

有難うございます。
学者は特定の出来事から直ぐ一般化をして理論を打ちたて、それがどこでも通用する一般理論だと僭称してしましますから、それに騙されてしまうと危険ですね。

お礼日時:2005/10/06 00:40

全否定する必要はないと思います。



実際に建設工事のような場合には、労働価値説でいかないと工事仕様の基準を満たせないです(現在の低価格の改修工事や新築工事では、工法の工夫もありますが、基本的に人件費の圧縮で対応していますので、下請の倒産や手抜き工事を前提にしています)。

労働集約型の経済活動と消費者に価格決定権を支配されている経済活動では視点が異なるということでしょう。

経済学の対象である経済活動は人為的な行為ですから、自然科学のように人間に対して中立的な存在を対象とする学問とは異なり、人間の価値観が反映されます。

特に消費行動は、それぞれの経済圏での価値観に左右されますので、人間に対する分析がなければ有効性を確保できません。現在の経済学が、各論的なのはこうした価値観の多様化によります。また理論の寿命が短いのも経済の仕組みと価値観の変化が激しいことが挙げられます。

現在もマルクスの経済学が生き延びているのは、経済全般を述べるのに自己完結した完成度の高い理論だからです。過去の労働集約的な経済を分析する手法としては一面で有効ですので、歴史的価値はあるのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

有難うございます。
ただ、歴史的価値があると言われますのと、現在も意味があると言われますのは矛盾しているような気がしますが。

お礼日時:2005/10/06 00:43

[マルクスの労働価値説は誤りではないですか? ]


江戸時代の5人組制度に通用する理論で、高度に教育された民衆が参考に出来る理論では無いことは間違いないですね。では何故、マルキストが多くの学校で大きな顔をしているかといえば、これは歴史のいたずらとしか言いようの無いことなのです。1960年から1970年にかけて当時マルクス主義に染まった学生の1大改革運動があったのです。この運動は、一部の暴力的な活動(浅間山荘事件)で終焉を迎えるのですが、このとき、学校に残った、残るしかなかったといってもいいでしょうね、人材が今や教授陣なのですね。社会に出た若者は、マルクスの間違いに気づきましたが、残ったものは歴史の遺物にならずに教師になってしまったのですね。これが歴史のいたずらで、多くの学生が悩むことになっているのですね。悩まずに信じて良い点をとって、その後、議員になりわけのわからないことをいっているのもたくさんいますね。そのうちいなくなりますから辛抱かな。
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この回答へのお礼

有難うございます。
しかし、日本がソ連のような歴史をたどらなくて幸いだったと思います。

お礼日時:2005/10/06 00:44

全くの門外漢ながら、一言。



「誤り」というより「限界」ではないでしょうか。マルクスは19世紀の資本主義社会においては一流だったでしょう。しかし現実の社会は、彼の想像を超えるところまで発展しています。オートメーション、コンピューター制御による生産、生産ロボットの登場etc.

特に、現代社会では「情報」が「価値」を有する社会で、これはマルクスが想像もしなかったことで。それに株式投資や、ジャンボ宝くじの一等当たりくじの持つ価値、は労働価値説ではどう説明するんですかね。

労働価値説は、古典的資本主義の段階では有用だったと思いますが、現代社会のような情報化社会では、さまざまな物に備わる「価値」を説明することは不可能でしょう。入門書的な意義はあるでしょうが、労働価値説だけでは説明しきれないモノがたくさんある、というのが労働価値説の「限界」である。

と、素人的には思います。
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この回答へのお礼

有難うございます。

お礼日時:2005/10/06 00:48

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