はじめまして、大学で生物学をちょっと学んでいる者です。
この間の授業で、遺伝子組み換え食品について学んだのですが、アメリカでは大豆・トウモロコシを中心に広まっているのに、日本の製品にはかならず(遺伝子組み換えでない)と表示してることが何だか変に感じました。
遺伝子組み換え作物には、防虫剤が不要になったり、土地の良くないところでも栽培できるようになったり、栄養価が上げられたり、逆にコレステロールを下げられたりと、作る上でも食べる上でもメリットがたくさんあるようです。
しかし、多くの日本人が避ける通り、遺伝子組み換えされた植物は、人間にとって、また自然界にとって、そこまで悪影響を及ぼすものなのでしょうか?
皆さんの考え・知識を拝借したいです!
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
安全であることを証明することは出来ません。
安全であると推定することは出来ます。
危険であることを証明することは簡単です、
マウスに食わせて、マウスが死ねば危険であることと致死量が分かります。
危険である証拠が得られなければ、安全であると推定されます。
従いまして「絶対に安心と言う確たるデータ」が出てくることは絶対にありません。
現在市販されている食品の中で絶対に安心という確たるデータが示されて販売されているものはありません。
スーパーで売っている葱も、百年以上に渡って「危険であることを示すデータが示されていない」事から
「安全であると推定」されてみんな安心して食べているわけです。
要はその「安全であるとの推定」の信頼性の問題です。
私は#7様と同じく「恐らく食べても問題は無いであろう」と思います。
ですが、これまた#7様と同じく既存生態系への影響を心配します。
なお、現在の所、遺伝子組換え食物が食べて危険であることを示す、示唆するデータは出されていません。
たまにアレルギー反応を示す人がいますが、
他の食物にも見られることで、遺伝子組換え食物の危険性の可能性を示すものではありません。
また、遺伝子組換え食物の表示義務はそれ自体の危険性云々ではなく、
このアレルギー反応に対処するための処置であったと記憶しています。
No.12
- 回答日時:
>その作物を害虫が食べると死ぬので防虫剤がいらないんですよね。
>虫の致死量の薬品が植物内に流れているって事です。
ちょっと違います。
特定の昆虫が食べたときだけ、その昆虫にとって毒になるタンパク質を発現させているのです。
簡単に言えば、
「ABCDEFGHIJK」というタンパクがあるとします(それぞれのアルファベットはアミノ酸を表すとします)
毒性のあるタンパクは「ABCD」です。
ほ乳類の消化酵素で消化すると
ABCDEFG ↓ HIJK で切れて、毒性タンパクABCDは出来ないため、安全です。
特定の害虫の消化酵素で消化すると
ABCD ↓ EFGHIJK で切れて、毒性タンパクが出来ます。
つまり、特定の害虫にとって特異的に毒となるのです。
乱暴な言い方をすれば、
健康人が砂糖を食べても毒ではないのに対し、
糖尿病の人(特定の人)にとっては砂糖が命取りになるという感じでしょうか。
まわりのおばさんたちに聞くと「知らないから怖い」と、
知識が無い物に対して抱く怖さが多いようです。
No.11
- 回答日時:
たくさんのひとが間違えてます。
害虫にきわめて特異的に毒になり、ひとにはまったく毒にならない組み換え遺伝子が選ばれます。よって理論的には(またたぶんマウス、ヒトなどの実験的にも)ひとにはまったく影響がないと考えられます。授業で触れませんでした? 生態系には多少の影響はあるでしょうが、雑草ではないので、一挙にそれが強化された雑草のように広がることは考えにくいということです。
No.10
- 回答日時:
#7さんのご指摘の自然界レベルで考えると農場のようなオープンフィールドで遺伝子組み換え植物を使用すると外部への組み換え植物の流出が起こり既存の生態系の破壊を招く危険性があるのでそちらのほうが問題であるように思われます。
>>>は、現実に、日本の農業試験場近辺の畑ですでに起こっています。
すでに、被害報告があることを承知してほしいのですがね。
組替え初代は、大丈夫だから、販売しているのですから、初代のことは、問題にしていないのですが。。。
論点が、平行線ですよね。
No.8
- 回答日時:
高校、大学で生物を習いました。
遺伝子組み換え実験もしたことが有ります。
遺伝子組み換え食品は別に怖がる必要は有りません。
只の品種改良と思えばなんともないでしょう?
ちゃんと安全性は確保した上で生産しますから。
医薬品だって新薬が開発されるのに10年以上かける場合もあるんですよ。
No.7
- 回答日時:
私は遺伝子組み換え食品について人間が食することに関しては危険はないと考えています。
私は仕事で遺伝子組み換え(動物)を行っているのですが遺伝子組み換えで導入される遺伝子からは既知のタンパク質が作られます。基本的にプリオンなど特殊なタンパク質を除けば口にして危険なタンパクというのはそうそうないし発現されるのは既知のタンパク質ですから危険性は予測可能であると思われます。また殺虫剤などの化学物質と比較すると人体に対する危険性は低いと思われます。しかし、自然界レベルで考えると農場のようなオープンフィールドで遺伝子組み換え植物を使用すると外部への組み換え植物の流出が起こり既存の生態系の破壊を招く危険性があるのでそちらのほうが問題であるように思われます。
現在の組み換え作物の表示を見て消費者は自分の理解できないものとして生理的に拒否している状態だと思われますが、それが組み換え植物の生態系への流出の抑止力となれば良い事だと思います。
No.6
- 回答日時:
今更時代の流れを止めることはできないんでしょうが、個人的にはやめるべきだと思います。
そこまですることはないだろうと。突然変異や品種改良と、遺伝子操作ではわけが違います。
安易な遺伝操作は生物災害(バイオハザード)の引き金になります。映画やゲームの話じゃ済まないんです。
突然変異による危険性は、昔は局地的な原因不明の不作や死亡例で終わりましたが、現代では世界中爆発的に広がるようになっています。
遺伝子組み換え技術は近年生み出された物で、生物にどのような影響があるかは完全にわかっていません。
安全かも知れないし、危険かもしれないのです。
今までは細菌やウイルスではなく、肉や大豆などの単なる有機体としてのタンパク質は、身体に悪影響を及ぼすとは思われてませんでした
しかし狂牛病によってプリオンが一躍有名になりました。
プリオンは核酸を持たず、単なるタンパク質であるにもかかわらず、一定数以上のこのタンパク粒子が蓄積すると症状を起こします。
このようなことから、遺伝子組み換え食品は「絶対に安全とは言い切れない」という見方が広まりました。
人間は歴史上、何かを発明してもメリットだけを見てデメリットを軽視していたため、様々な環境問題を引き起こしました。
フロンガスだって、登場したての頃は安全な夢の物質だったんです。
また、日本は島国なので外来種に大して敏感です。
遺伝子組み換えの動植物が在来種と交配し、予想外の事態を引き起こす可能性もあります。
もし遺伝子組み換え食品が危険な物質であり、自然の在来種を淘汰してしまっていたら、取り返しが付かないんです。
そのため、日本では遺伝子組み換え食品は、食品衛生法で審査と管理をするようになっています。
しかし安全性については言ったもん勝ちみたいなもので、審査は事実上形式的なものです。実際に安全かどうかは消費者が判断するしかありません。
アメリカ?
あいつら食えればなんでもい^H^H^H^H安全性の審査はされてるようですが、法律でそれを表示する義務がないだけです。
参考URL:http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/qa/qa.html
No.5
- 回答日時:
単に「よく分からない、理解できないからイヤだ」という反発を受けているだけです。
もう少し正確には、表示させることによって利益を得る者たちがおり、その者たちが反発を煽って表示させているというべきでしょうか。(何かを制限すれば必ずそこには利害が発生するので。)同じ除虫性を持っていても突然変異で発生した遺伝子であればOK、人工的に入れたもはNG。長期間の安全性とか生態系云々がよく言い訳にされますが、そんなものは突然変異で発生した遺伝子であっても同じく影響があるわけです。「突然変異体は発生から10年間、食物に使っても栽培を拡大してもいけない」とでも制限されているのならともかく、突然変異は全然問題視しないが遺伝子組み替えはダメというのは合理性を欠きます。
No.4
- 回答日時:
基本的に、生物体系を壊すので、非常に問題でしょうね。
すでに、帰化植物などで、生態系破壊の悪影響が世界的に問題なのに、遺伝子組み替え植物は、すでに、日本の輸入港からトラック輸送の道路沿いに、たくさん生えていて、在来植物と交雑しています。
で、交雑後の植物が、たとえば、今度は毒性を持つかもしれないし、先が未研究でわからないのに、大変、汚染が心配です。
で、すでに、悪影響が出ているのですね。
また、米国がその種について特許をとりますので、自然破壊が世界的な経済活動にすりかわる怖い状況です。
つまり、遺伝子組み替え初代の研究はされても、交雑と、多世代問題は、未研究なので、危険なんです。
大豆輸入港の空き地で、探してください、すぐに、組替え大豆が野生化していますよ。人間がコントロールできない世界なんです。まだまだね。
なぜ、そんなに、いいことずめなら、輸入や表示の問題が残るのか?
解かりやすく言えば、まあ、牛肉の輸入問題と同じでしょう。
米国は、輸出したい、日本は安全性に問題ありという。
同じ構造ですよね。ただ、牛肉は、死んでいますが、大豆は生きていますので、こぼれれば、2代目が、できちゃうので、困ったものです。
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