器具の消毒について

Question

友人の話なのですが・・・

器具の消毒はエタノールを含ませたワッテで拭くだけということなのです。(≧◇≦)
以前私も助手として歯科に勤めていたことがあるので、そんな話になったのですが、私がいたところでは、基本的には洗剤で洗ってオートクレーブでした。

昔は煮沸消毒ということもあったと思いますが（今でもあると思いますが）、法的な歯科での決まりってあるのですか？
消エタで拭いただけでも「消毒した」とみなされるのか？ということなんですが・・・
私は衛生士学校に行っていないので、詳しいことがわからないので、是非教えて下さい。

niwaka-user · Accepted Answer

私が以前働いていた歯科医院も、ヒビテン消毒だけでオートクレーブ滅菌してませんでした。
大部分の人が歯肉の状態が健康でないため、歯石除去や少し探針が触れただけでも出血します。

http://www.naramed-u.ac.jp/~lab-h/infection/infect_manual.html

ここにどの菌やウイルスにどの薬液が効くか書いてました
　
　もしそのアルコール消毒しかしてない器具を使った患者さんがＨＩＶ・ＨＩＢのキャリアーだったら他の患者さんに水平感染させてしまうことになります。
そして針刺し事故があったときも垂直感染が心配です。

私だったらそんなレベルの器具消毒しかしていない歯科医院で診療して欲しくないと思い、
院長に訴えて基本セットもオートクレーブ滅菌してもらうことにしました。

　器具が痛むのが早いし、予備の器具を購入するコストもかかりますが安全には代えられないと思います。

私が衛生士学校で習ったときは「不潔・清潔」をしっかりたたきこまれたものです。（平成七年卒業）

参考URL：http://www.naramed-u.ac.jp/~lab-h/infection/infect_manual.html

unos1201 · Answer

消毒と滅菌の違いをお話ししなくてはいけないみたいです。

消毒は、微生物からの感染を防ぐことが目的ですので、感染力を失わせれば目的が達せられます。

したがって、アルコールである程度目的が達成されるのですが、完全ではないのはあなたの考え通りです。

メスの刃や手術用のハサミ、ピンセット、縫合針は、傷を直接つけるので、滅菌操作が必要になり、これに対しては、オートクレーブや炭酸ガスエチレンオキサイドなどのガス滅菌、放射線、乾熱滅菌などが有効です。

しかし、歯石の除去用のスケーラーなどは、傷口ではなく、エナメル質の表面に使いますので、物理的に洗浄し、その後、汚れが無くなった状態でアルコールでもかなり安全な消毒は可能です。むしろ、毎回高熱を加えると刃が脆くなり、切れ味が落ちます。汚染された場合には、オートクレーブがベストでしょうが、逆性石鹸で十分に洗い、その後ヒビテンアルコールなどに浸けてもそれほど効果は変わりません。

まして、キッチンハイターみたいな次亜塩素酸で消毒して、その後、洗浄して乾燥したものをアルコール綿で拭けば、かなりの微生物は除去され、感染力は無くなります。

滅菌は完全に検出できなくなる程度微生物を殺滅することですので、手術に使う器具では要求されますが、日常の軽度の処置で使うものまでは対応できないと思います。

オートクレーブで滅菌するのなら３０分程度は最低かかりますし、かなり複数の器具を用意することになるので、使い分けをしていると思います。

すべての器具を消毒したというのと、手術用の器具を滅菌したというのは、レベルの差ですし、過剰な滅菌は器具を傷めますので、使うすべての医療器具を使用毎に滅菌する人はいないでしょう。

体温計を滅菌したければ、ガス滅菌か放射線滅菌ですので、最低２４時間程度かかりますし、ドリルの刃先も砥石も同様の処理になります。実行したら、治療費は大幅に増え、コストは患者が支払うことになりますので、感染しないレベルで消毒することは必要ですが、滅菌操作まではすべて要求することは難しいでしょう。

器具の消毒について

私が以前働いていた歯科医院も、ヒビテン消毒だけでオートクレーブ滅菌してませんでした。

消毒と滅菌の違いをお話ししなくてはいけないみたいです。

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　私が以前働いていた歯科医院も、ヒビテン消毒だけでオートクレーブ滅菌してませんでした。