「風の谷のナウシカ」の原作

いつもお世話になります。皆さんにおすすめしていただいて、ついにナウシカの原作全巻購入いたしました！ところで、最後の部分なんですが、ナウシカは先人たちの残したものを破壊してしまいますけど、なにも破壊することはなかったんじゃないですか？それはそれでおいておいて、自分たちは自分たちで道をさがしながら生きていくわけにはいかなかったのかな？どうせ長い時間のなかで、先人ののこしたものが本当に役に立つかどうかもわからないですし。私の読みがたりないのかもしれませんが、、、。みなさんはどう思いますか？

No.2 ベストアンサー 回答者： noname#39625 回答日時： 2006/02/13 23:46

私も全巻買い、読みました。

が、奥が深すぎて理解できていない部分があるような・・・。
で、あの墓所を破壊してしまったのは、自分たちは自分たちで生きていくという強い決意の表れではないでしょうか。
墓所の主は、考え方を全く異にする、いわば敵のようなものでしょう。
その敵を倒し、腐海とともに生きる道を進むという決意を新たにしたということかと思います。

しかし、あの場面で墓所の主は敵意を示し、ナウシカたちは閉じ込められてしまったように見えます。
ただ単に決意を表したのではなく、脱出、生存のために破壊しただけような気がしないでもありません。
後ででナウシカは「自分の罪の深さにおののきます」とも言っています。
その場の勢いや、やむを得ない面が多少はあったように思えます。

それに、よく考えてみると、墓所の主は破壊するべき存在ではなかったのではないでしょうか。
腐海を使って世界を浄化するというやり方自体、特に責められるべきこととは思えません。
ナウシカの言う「汚染した大地と生物をすべてとりかえる計画」、「旧世界を緩慢に亡ぼ」すというのは、
この計画の一面的な見方に過ぎないと私は思います。
交代ははゆるやかに行なわれると相手は言っています。
今いる耐性のある人間がある日全て滅び、
新しい穏やかな人間にとってかわられるというものでもないはずです。
極めて自然に交代は起こるでしょう。
世界をいちど亡ぼすとか、生物を全てとりかえるというのは、少し偏った見方と言えなくもないのではと思います。
とはいえ、実際にとりかえられる存在であるナウシカたちから見れば、そう感じられるのも無理はないのですが・・・。
ナウシカの言う「私達の体が人工で作り変えられていても私達の生命は私達のものだ」というのも、
決して納得できない考え方ではありません。

結局、ナウシカと墓所の主の言い分のどっちが正しいんだ、というと、
はっきり言って私にはどちらも正しいような気がします。
どちらかひとつには決められません、ということです（^^;

ちなみに、このナウシカのように、あらかじめ決められた道を進むことを拒否し、
自分たちで未来を切り開くことを選ぶというストーリーの作品は、わりと思い当たるものが多い気がします。
私の知る限りでは、ガンダムSEED DESTINY、テイルズオブデスティニー２、RAVEなどがそれにあたると思います。
（ご存知でなかったらすみません）
もしかしたら、ナウシカの影響を受けたものもいくつかあるのではないでしょうか？いや、ないかも・・・。

この回答へのお礼

そうですよねー、私も、ナウシカが頭ぼーぼーの状態でなりゆきで破壊しちゃった、というふうにとれてしょうがないんですよー。偏っている、まさにそれです！私もそうおもったんですー！！もちろん、それがいけないとかではなくて、本当にやむをえず、なんですけどね。もしかしたら、ガンダムとかもそうだったかも！（いや、よくあるお決まりストーリーなのか？？）鋭いご指摘、ありがとうございました！

お礼日時：2006/02/14 20:46

No.4 回答者： ohanami 回答日時： 2006/02/17 03:47

この質問を読んで答えを書いたので

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1966144
あっちとつなげました。

この回答へのお礼

ありがとうございました！生命の本質、、、わかる気もするんですが、ナウシカは、墓所の中の生命体を破壊してしまいましたね。お互いを共存させる方法はなかったのでしょうが、なんだかすっきりしないんですよねー。どちらかが本当あるいは正当、というものでもないと思います。私的には、やっぱりなりゆきで、、、ということだったと思うんですが、そうするとあの例の「蒼き衣をまといて、、、清浄の地に導かん」の予言になんとなくあいませんし、、、。うーん？

お礼日時：2006/02/18 15:08

No.3 回答者： nemosan 回答日時： 2006/02/14 15:07

墓所は科学の力で生命を弄んだ罪の象徴でしょう。

歴代の土鬼の皇帝は、その禁断の技を惜しむ気持ちを利用されて自滅しました。そして、今回は遥々トルメキアもその呪縛に引き寄せられてやって来た。全ての災いの源として、ナウシカは墓所を破壊したのだと思います。旧人類の卵もまた不自然な生命操作です。
ちなみに旧世界の本当に大切な遺産＝文化は別の場所に残ってますよね。

余談ですが、昔の冒険作品には最後に大破壊（カタストロフィ）がなければ読者のカタルシスが得られない！という不文律があったのも事実ですね（苦笑）

この回答へのお礼

うーん。確かに、あのまま墓所があれば、その後も同じ災いが発生したかも！それで破壊したのかもしれませんね。「ちなみに旧世界の本当に大切な遺産＝文化は別の場所に残ってますよね。」は、あの、墓所の前にナウシカが訪れたところのことですよね？あそこも、また破壊されなければならないところとなるのでしょうか？人為的にとじられているし、、。一番納得！だったのは、「昔の冒険作品には最後に大破壊（カタストロフィ）がなければ読者のカタルシスが得られない！という不文律があったのも事実ですね」でした。納得！！！ありがとうございました！

お礼日時：2006/02/14 20:54

No.1 回答者： noname#181803 回答日時： 2006/02/13 22:55

この物語は、私にとって、ひっじょ～に複雑＋難しくて、

私の内容の理解度はとてつもなく低いと思うのですが。
自信全く無くて、絶対違うだろ！って思いますが投稿してみます。(^.^;)

ナウシカのような毒耐性に改造された人間にとっては、自分は浄化後の世界の繋ぎで存在するという事実を知るのは、
耐えられなかったのではないでしょうか？
ナウシカは世界の流れに任せて生き続け、未来は世界が決めるという思想を持っているように感じたので、
自分が過去に決定された土地浄化後の世界で生きるための繋ぎ的な存在であるということは、
人間として許し難かったのではないでしょうか？
過去の人間（科学者？）が決定したレール（ナウシカたちの結末は滅亡することが決定していて、
その存在目的は、浄化後の未来への必然の過程でしかない）の上を進むのではなく、
未来はどうなるか判らないといった前提で生きていきたいのでは？
その結果は、地球（かな？）が決めるものであって、過去の人間の決める事ではないと思ったのではないでしょうか？
過去の科学者が残した物を、残しとくという行為は、決められたレールの存在をナウシカ自身が肯定することになってしまうので、
破壊したのではないかと思います。(^.^)

あとは、単純に攻撃されたから攻撃し返したなんて考えも当然ありますが。。(^.^;)ハハハ

余談ですが・・・。
私は、「風の谷のナウシカ」は映画が最初だったので、原作読んだ時の衝撃はすごかったですね～。
映画はまだぜんぜん序盤だった・・・・。Σ（￣▽￣;）!!

この回答へのお礼

ありがとうございました！なるほど、単純に、攻撃されたから攻撃した、という説も説得力ありますね！どうも、「そこまでしなくても、、、」という、納得いかないラストだったので。そういうことだったのかも！！？わたしも、原作読むのをずーっとためらっていた（だって７巻もあるしー）ので、映画がぜんぜん序盤だったことにはびっくり！でした。

お礼日時：2006/02/14 20:40