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there is(are) +名詞 で始まる構文は形式上の主語はthereで、後に続く名詞が意味上の主語といわれています。

単語としてのthereは場所を表す副詞としての利用法が一般的ですが、代名詞となる場合も辞書などには書かれているので、there構文上のthereは主語の位置に来るので、代名詞かと思っていましたが、副詞であるという人もいます。

thereの品詞というのは本当のところどちらなのでしょうか?

A 回答 (3件)

品詞に限らず分類は分類する人のスタンスの問題なので、どの分類が正解と言うことはありません。

首尾一貫していて、他の分類とも整合性があり、分かりやすければいいのです。

一般に there はほとんどの構文で「副詞」とする辞書が多いのですが、必ずしもそれが唯一の正解というわけではありません。

There is/are 構文の場合、there は主語の位置を占めています。倒置や付加疑問文、口語で意味上の主語と動詞が一致しなくてもいいこと、から明らかです。
Is there a book on the table?
There's a book on the table, isn't there?
There's books on the table.

他に、「そこに」の there と同時に現れうること、「そこに」の there には似てはいるけれども別構文が存在することからも、「副詞」の there とは違います。

There's a book there.
There goes the train. / There it goes.
Cf. Into the room walked John.

これを there の品詞の違いとして表すこともできるでしょう。

ただし、副詞・前置詞句だからといって主語になれないというわけでもないので、難しいところです。
Under the bed is a comfortable place.

フランス語では there 構文に当たる構文では、英語の it に相当する代名詞を使うので、そこまで視野を広げた整合性を求めるならば、代名詞ということになるでしょう。

さらに言えば、副詞の there というものは存在せず、すべて代名詞であるという考え方も可能です。名詞の副詞的用法といってもいい。一部の名詞にそういう可能性を認めるならば、tomorrow など、名詞と副詞の両方の用法を持つ単語との整合性もとれます。
Tomorrow is Monday.
I'll be free tomorrow.

この回答への補足

>品詞に限らず分類は分類する人のスタンスの問題なので、....分かりやすければいいのです。
明快な回答ありがとうございました。私としては代名詞と考えた方がわかりやすいので、そう考えようと思います。個人的な考えでは形式的な主語というよりも、むしろ漠然と存在を示す代名詞と考える方がよりなじみます。
There's books on the table.
の例のような主語と動詞の不一致も、漠然と1個だと思っていたのが、よく見たら複数だったというように考えるとこの不一致も理解しやすいからです。こんな考え方もありですよね?

補足日時:2006/02/28 12:31
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補足された点ですが


>thereを副詞と考えると文型としてはV+Sになり、第1文型の疑問文や倒置文のような型式になってしまいます。No.1さんにある名詞の副詞的用法と考えた方が自然のような気がします。

そうですね。仰るとおりだと思います。
どこをほじくってみても、この構文に関しては、特殊なもので、存在を表す表現とかかれていると思います。
品詞の分類も、#1さんの仰るとおりであると思いますので、要は便宜上の問題のような気がします。

>副詞とするとなぜ、There構文は特殊な文型をする必要があるのでしょうか?

文法学者ではないので何とも言え内というのが本音です。スイマセン(笑)

下記の2文間において、一般的に知られているニュアンスはおわかりだと思います。

There's a book on the table.(bookは未出の新情報)
The book is on the table.(bookは既出の既知情報)

there is で存在を示したいだけなので、

指示副詞thereとの誤用を避けるため?、Thereは副詞と一応分類して置いて、There isの形で文頭に置いている

という訳のわからない解釈がまかり通るのなら、


自分では、この存在表現は、

There is, a book is on the table.
という表記でもOKではなかろうかと言いたくもなりますし・・・。

まぁ、一般的には新出のものの存在を表現するために、便宜上使用しているという感じでとどめたいところですが・・・。

回答と言うほどのものでなくてスイマセン。
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございました。
thereの説明ってすっきり解説してあるものがないんですよね。なんかあいまいで。
There is, a book is on the table.
なるほど、重文で後ろ文の主語や動詞が前の文と同じ場合、省略されることはありますが、その変形バージョンと考えると結構しっくり来ますね。大変参考になりました。

お礼日時:2006/03/01 12:40

#1さんの解釈は広い視点で述べられていて大変参考になります。



「品詞を必ず特定せよ!」という至上命令があれば、副詞といわざるをえない、とういくらいの回答になりますが・・・。

「そこに」という一般的なthere は当然副詞で、指示的な意味合いがあるので、There is~という特殊な場合よりも、当然の事ながら、音的な強勢は強いです。

#1さんの例のように、疑問文や付加疑問などでも明らかになるように、位置的には主語扱い(構造的には第一文型ですが)なので、副詞だけど、時には、主語・目的語・意味上の主語などの役割を持つくらいの感覚でよろしいのではと思われます。例文を示して、この場合は代名詞だと断定してもそれはそれでOKだと思われます。

稚拙例ですが、

目的語の場合は、

I want とThere is no misunderstanding.の融合で、

I want there to be no misunderstanding.

意味上の主語は、
I'm sure とThere is no misunderstanding.で

I'm sure of there being no misunderstanding.

でしょうか。

必ず副詞であると断定してもいいですし、状況に応じて、違う解釈もできるという言い方でもよかろうと思われます。

この回答への補足

thereを副詞と考えると文型としてはV+Sになり、第1文型の疑問文や倒置文のような型式になってしまいます。No.1さんにある名詞の副詞的用法と考えた方が自然のような気がします。副詞とするとなぜ、There構文は特殊な文型をする必要があるのでしょうか?
この点を説明してある参考書などありますでしょうか?

補足日時:2006/02/28 12:53
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