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異数倍数体ってなんですか?
がん細胞に関係あるらしいんですが。。。よくわからないんです。
よろしくお願いします!

A 回答 (4件)

倍数性は自然でも生じます。


配偶子を作るときに減数分裂が起こり、半数体(一倍体)になりますが、このとき何らかのアクシデントで染色体を振り分けるのに失敗して、2倍体や、ときには3倍体や4倍体の配偶子ができることがあります。染色体の不分離と呼ばれる現象です。不分離の多くのは、複数ある染色体の一部が不分離を起こして、その染色体について倍数性の配偶子ができるのます。ヒトのダウン症は21番染色体が不分離を起こした卵に、普通の精子が受精して21番染色体が3倍体(トリソミー)になることにより生じます。21番は最小の染色体だったと思いますが、ほかのもっと大きな染色体では不分離がおきて受精したとしても、生存力に重大な影響があり、生まれてきません。

一方、一部の染色体ではなく、すべての染色体がいっせいに不分離を起こすこともあります。例えば、第一または第二減数分裂がスキップしてしまったり、極体が卵に押し戻されたりするとこういうことが起きます。こうしてできた倍数性の配偶子が受精すると多倍体の個体が発生しえます。

似たようなことは人工的にもできます。たとえば、種無しスイカは3倍体であるために種無しなのですが、これを作るためには、コルヒチン処理で2倍体にした卵に、普通の1倍体の花粉を受精させてできた種をまきます。

ちょっと原理が違いますが、サケやマスでも人工的に倍数体をつくることに成功していて、これはたしか、初期の受精卵に圧力などの処理をして、核の分裂をスキップさせることで、多倍体性の核にするというものだったと記憶します。

がん細胞は、平たく言うと細胞周期や増殖・分化のコントロールがくるっている状態です。このために、不分離を起こしやすく、また異常な細胞を細胞死によって排除する機能も損なわれているので、異数性、倍数性が非常に良く観察されるのだと思います。

ちょっと、外れた話かもしれませんが参考URLもどうぞ、

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2132338
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突然変異や交雑の結果、自然にできるものと認識していますが、人工的に作れるかどうかまでは、専門的に勉強していないので申し訳ありませんがわかりません。


参考になりそうな資料のURLを乗せますので、読んでみてください。

参考URL:http://www.fides.dti.ne.jp/~fuyamak/genetics/cha …
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植物でも自然に起こりえます。

品種改良にも利用されたりしています。たとえば、3倍体のものなら染色体セットが奇数のため、正常な減数分裂ができないので、花粉のない花や、種のない果物などができるわけです。

この回答への補足

3倍体自体は人工的にではなく、自然にできたりするのですか?

補足日時:2006/06/30 13:13
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通常の細胞では、細胞分裂するときに染色体が2倍体を形成します。

でも、がん細胞(腫瘍細胞)では染色体に異常が起こって、3倍体などの異数倍数体(染色体の本数が違ってくる)になることがよくあります。
細胞のDNA量を調べて(調べる機械がある)、このような異数体が多かったら癌と診断したりもします。

この回答への補足

申し訳ないのですが、異数倍数体っていうのは、植物などでも自然に起こることなのでしょうか?
こちらも教えていただけると幸いです。

補足日時:2006/06/30 11:47
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この回答へのお礼

よくわかりました、ありがとうございます。

お礼日時:2006/06/30 11:47

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