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腸閉塞の恐れがある時に大腸のカメラの検査(肛門からカメラを入れる検査)をやるのって危険な気がするのですがいかがなのでしょうか?大腸が細くなっている所にカメラを通すのって、突き破ったり傷をつけられたりするのではないかと思うのですが。。。

A 回答 (2件)

まず,腸閉塞について少々書きます.


腸閉塞とは,「腸が細くなった」状態をさすのではなく,「腸の中をものが流れなくなった」状態とお考えください.
物理的に腸が狭くなることはありますが,腸の動きが悪くなって腸内を食物や便が流れなくなった状態も「腸閉塞」です.

さて,本題ですが,腸閉塞の可能性が有る場合には,腸閉塞が解除されるような治療が優先されます.
それでも改善が認められない場合には,腸閉塞の原因として「腫瘍」などがないのかの確認のために大腸カメラを行うこともあります.
このときには,大量の下剤を内服することはありません(あまりに危険です).
肛門側から必要に応じて浣腸などを行い,可能な限り腸管内をきれいにして大腸カメラを行います.このときのカメラの目的は,小さなポリープを探すと言うようなことではなく,通過障害を起こすような大きな病変が有るのかの確認ですので,すっかり腸内をきれいにする必要はありません.

腸閉塞の時に必ず大腸カメラを行うかと言うと,「全例ではないが,行うことも有る」と言う回答になります.

「腸に穴が開くことはないのか」という点ですが,腸閉塞の原因あるいは結果として腸管の壁が弱く(脆く)なっているときには,壁を破ってしまう可能性はあります.
すぐに手術ができるような体制が無ければ,この検査は施行しません.
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カメラが腸壁を突き破ることはまず無いと考えたほうが良いと思います。


危険性は別の所にあります。
検査前に下剤を2リットルぐらい飲むのですが、急激に下剤を飲むと閉塞した部分に便が詰まり、腸が破裂して死亡する例があります。
下剤をゆっくり飲めば問題が無いと思いますので、医師と相談の上注意して検査しましょう。
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