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1-4は質問者の推論であって学術上の真偽とは無関係です。
1 鳥類は子育ての負担が大きいため1夫1妻で雌雄が協力する。
2 爬虫類や哺乳類の子育ては鳥類に比して親の負担が小さいので仮にハーレムを作らない種の場合も1夫多妻である(戦闘力のないオスは1夫0妻)
その結果
3 あるオスの個体に好ましい遺伝子の変化が生じたとき、爬虫類や哺乳類は何頭ものメスを介して、それを子孫に伝達できるが鳥類は一羽のメスを介してしか伝達できない。
よって
4鳥類では単位年間(10万年当たりとか100万年当たりとか)に出現する新種の数が爬虫類や哺乳類のそれに比して少ないであろう。

以下が質問です。
4の適否と、それを裏付けるデータが何かありますでしょうか(類毎に出現以来の経過年数t、絶滅種の数a、現生種の数bが分れば自分で試算します。一例として(a+b)/(t/100万))
また4が否定されるとき、3の不利が克服されてしまう主な要因は何なのでしょうか。

A 回答 (3件)

こんにちは。


sonohigurashiさんがお考えになっているような、一つの種が、時間の経過とともに徐々に遺伝的に変化して別の種になってゆく、というのは、アナゲネシスanagenesisというそうですが、これによってどれだけ新種が出来るというのを確かめるのは難しいようです。それは、時代の違う二つの化石があったとして、前のものが後のものと連続につながっているというのを証明することが難しいからです(というわけで、おっしゃるような100万年あたりに出現する新種の数というものも計算するのは困難でしょう)。またおそらく、ある種が徐々に遺伝的に変化している(それは現在でも起こっている)とき、どこで別種になったかの線を引くのが困難なこともあると思います。

現代の生物学でよりよく解明されている新種のでき方は、クラドゲネシスcladogenesisと呼ばれるもので、1種が、地理的に分断されるなどして、2種なりそれ以上になるものです。同じ場所で1種が複数種に分化するということもなくはないようですが、典型的な種分化の例は、広く分布していた1種が、その後できた山脈、海洋、氷河などの障壁により交流を阻まれ、それぞれの場所で遺伝的に変化して、その後障壁が取り払われて再度接触しても交雑しなくなったというような場合です。

地理的にこういったことが起こる場所では、動物、植物を問わず多くの種で種分化が起こりますので、分類群によって新種のできる率が明らかに異なるということでもないと思います。ご存じのように海に隔てられた離島では、昆虫、鳥、哺乳類、植物などでそれぞれ固有の種が出来ることがしばしば見られます。

もちろん、こういった地理的な隔離による種分化の場合、生物の移動能力によって遺伝的交流の度合いに差が出ますので、地上性のカタツムリとか、無飛力の昆虫などでは種分化が容易に起こるということはあると思います。鳥は飛翔力があるので、種分化が起こりにくいと考えられがちですが、多くの鳥には繁殖地への執着性がありますので、種分化はやはり起こります(ただし、カモ類などでは、越冬地にさまざまの繁殖地の個体が集まったところで番い形成が行われ、メスの繁殖地にオスが連れ帰られるという生態があるために、かけはなれた繁殖地の個体群どうしの遺伝的交流が活発で、種分化が進みづらいというようなこともあるそうです)。

繁殖システム(一夫一妻か否か)で遺伝的変異の広がり方が異なるということはあるかもしれませんが、よく知りません。そのことにはしかし、繁殖システムばかりでなく、上述のような移動能力や、世代時間(生まれた子供が繁殖して次の子供を残すまでの時間)の違い等も考慮する必要があるように思います。

この回答への補足

補足ではなくお礼の一部なのですが、お礼の欄は100字見当でとの注文がありますので、ここを使ってしまいます。

1段落目の<<2つの化石の連続性>の件も<<別種になったかの線引き>の件も理解できました。
絶滅種の数を知る困難さは十分想像できます。

2段落に関して
ヒトの進化は森林の退化が主因らしいですから<<クラドゲネシス>による気がします。今回の質問中にはっきりすればそれもよし、はっきりしなければ後日改めて質問しなおすことにします。

3段落に関して
ある地域の生物相が疎のままでいることはないのを理解しました。

4.5段落に関して
<<繁殖システム>の相違が種の分化に影響するとしても<<移動能力>や<<世代時間>など考えねばならない他の要因も多いことを知りました。

補足日時:2006/07/23 18:57
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この回答へのお礼

懇切な解説をありがとうございます。
この回答によって私自身は締め切ってよい気がしますが、この回答が専門知識をもつ方の呼び水になるかもしれないことと平日に投稿する労力の大変さを考慮して次の土日(7/30)までは開けておくことにします。ご了解下さい。

お礼日時:2006/07/23 19:04

質問者さんも書かれている様に、一夫多妻のオスはそのテリトリー内で最も体が大きい一匹以外は、あぶれることになります。

こうなると間男以外遺伝子を残す方法はありません。

仮に突然変異により水に長く潜れるオスが生まれたとしても、オス同士のケンカで優位に働くわけではなく、ハーレムの主になれないまませっかくの遺伝子が途絶える可能性は高いと思われます。

これが一夫一妻であれば、その遺伝子を受け継いだ子供たちは魚を獲る能力に優れるため生き残る可能性が高く、受け継がれていく可能性は高くなります。
一夫多妻はむしろ新種の発生率を低くしているのではないでしょうか。

#以上は私の推論に過ぎず間違っている可能性もあります。ご了承ください。

この回答への補足

ご回答、ありがとうございます。
A.質問文の3の<<好ましい遺伝子>とは回答文2段目の<<ケンカで優位に働く遺伝子>のことだと、ご理解下さい(表現が弱かったかも)。
つまり、爬虫類や哺乳類にしても鳥類にしても少なくとも子どもの世代には、このオスに生じた適者たる遺伝子が伝わる場合の話です。このときに4の推測の適否が知りたいです。

B.3段目<<これが一夫一妻であれば、>の始めの2行は同感ですが、3行目には?です。

なお、NO1の回答者:24blackbirdsさんの指摘を考慮して今後質問文で「1夫1妻」や「1夫多妻」とある所は「1♂1♀」や「1♂多♀」と置き換えて読んで下さい。
世間に通用する表現か否かは責任をもちません。

補足日時:2006/07/22 10:13
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鳥類の一夫一婦制はそれほど厳密に守られていないことがわかってきています。

いわゆる「間男」はかなりの高頻度で行われていることがわかってきているのです。

メスにとってはオスを子育てに引き留めることも重要ですが、遺伝的により強いオスの子孫を残せる可能性も重要ですから、間男をする率は子孫を残すことができる率が最大になる比率に収斂します。

また、哺乳類が基本的に一夫多妻という仮定ですが、基本的に乱婚(行き当たりばったりに交尾)と考えた方がいいでしょう。父性の不確実性が克服されない限り、オスとしては保育を行うより交尾の回数を増やすことが適応的ですから。

この回答への補足

質問者の粗雑な理解や表現を訂正して下さって感謝します。
しかし、この助言によって質問者の疑問が根本から無意味になったとも思えませんので、このまま当分放置しておきます。ご納得下さい。

補足日時:2006/07/20 06:35
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