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メスの方が小さい生き物は多いですが、カマキリのようにメスの方が大きい生き物もいます。
なぜこういう違いが出てきたのでしょうか?

考えてみるとメスの方が身体が大きければ、その分、子供もたくさん産めそうですし、子孫を残すことが本能の基礎である以上、もっとも効率が良いようにも思えます。

メスの方が小さい生き物は、なぜ小さくなったのか?

この違いって何なのでしょうか?

A 回答 (3件)

>考えてみるとメスの方が身体が大きければ、その分、子供もたくさん産めそうですし、子孫を残すことが本能の基礎である以上、もっとも効率が良いようにも思えます。



私も子供のころ、両親の体格が大きく違うのを見て、「なんで3人も子供産んだ母ちゃんの方が父ちゃんより小さいのか?」と心底不可解と思ったものです。
そう、もし、女性が立派な体格をしていれば、お腹の中で子供を育てるのも、出産ももっと楽なのではないか?などと真面目に不思議がったものです。

でも、たとえば、同じ霊長類でも、チンパンジーは雌雄の体格差がさほど大きくないのに対し、ゴリラの体格差はかなり大きいですよね。
しかも面白いのは、ヒトの雌雄の体格差は、チンパンジーとゴリラの中間に位置するという点です。

こういう雌雄の体格差は、実はそれぞれの生殖行動(婚姻形態)の違いに因るようです。
具体的には、チンパンジーは乱婚型であるが故に、雌雄の体格差はあまり大きくないとすれば、ゴリラはハーレム型であるが故に、オス同士でセックス権をめぐる命がけの戦いを繰り返してきた結果、必然的により体格が大きくなる形質の遺伝子だけが子孫に継承される方向で進化してきたと説明するしかないようです。

このことは、雌雄の体格差がゴリラよりはるかにも大きく、しかもゴリラよりもはるかに大きなハーレムの支配権(セックス権)をめぐり、オス同士で血みどろの死闘を繰り返す海獣類により顕著に観察されますよね。

このように、進化論的に考える限り、雌雄の体格差とオスの性的に支配するメスの数(ハーレムの大きさ)とはきちんとした相関関係にあるわけです。

となると、ヒトの場合、男女の体格差がチンパンジーとゴリラとの中間であるということは、女性は「けしからん!」と憤慨なさるかもしれませんが、乱婚型にもハーレム型にもそれなりに対応できるということかもしれませんね。

なお、あるほ乳類学者の調査によると、意外にも、ハーレム型のオスほど、体重当たりの睾丸が小さく、乱婚型のオスほど、体重当たりの睾丸が大きいとのことです。

ハーレム型のオスの場合、少量の精子だけで確実に自分の子孫を残せるのに対し、乱婚型のオスの場合、大量の精子を放精しないと、自分の子孫を残せないかららしいです。
「なるほど、さもありなん!」と感心させられた次第です。
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 ♀側に、小さい方が良い理由がある場合と、♂側に大きくならないといけない理由がある場合の2種類があるように感じます。



(1)♀が小さいほうがよい場合というのは、まず見つかりにくいことが上げられると思います。

 雄がけばけばしい色をして目立っていても、雌がおとなしい保護色をしている場合が多いのと似ています。

 また獣にとっては、顔(頭)が丸いのと体が小さいのは、幼いことの印なので、保護してやらなければならないという本能を発動させるという説もあります。雌の体が小さいことは、営巣時に雄から餌を運んでもらうには都合がいいかもしれません。
 

(2)♂が大きいほうが良い場合というのは、♂同士で戦う場合や巣を守る必要性が高い場合ですね。

 体が大きいということは、自然界では強いということであり、良い遺伝子を持っているということですので、出産数が限られる雌から選ばれやすいのは間違いないでしょう。

 さらに交尾自体も、雄が大きくて雌が小さい方が、逆の場合よりは成功率は高いように思います。そうであれば、その(♂が大きく♀が小さい)ペアの子孫が繁栄します
 
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人間の例だと,狩猟の分担が完全にオスに割り当てられたので,筋骨を発達させる理由が無くなった。

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