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多くの生物は子(卵)を産む必要があるため、オスよりメスの方が体が大きい、と聞いたことがあります。
例えばショウリョウバッタは大きなメスの上に小さなオスが乗っかり、ペアでいるところをよく見かけます。

子を産む必要があるという点では人間も同じなのに、なぜ一般的に女より男のほうが体が大きいのか、わかる人がいたらお願いします。

A 回答 (10件)

昆虫の場合、受精は交尾の時ではなく、産卵の時に行われます。

それまでオスの精子はメスの体の中に蓄えられているのです。そして、メスが複数のオスと交尾した場合、最後のオスの子供が生まれる確率が高いことがわかってきています。ですからオスは自分の子孫を残すためには一番最後に交尾することが重要になります。そのためにはいくつかの戦略が考えられます。以下、戦略という言葉を使いますが、これはそれぞれの動物が頭で考える戦略ではなく、進化の過程で身につけた生態や行動様式をさしています。

精子を作るコストが相対的に低い場合、とにかく交尾の回数を増やし、子孫を残す確率を上げる、という方法が一つ。この戦略だと著しい乱婚となり、オスもメスも相手を選択しないため、オスメスの体のサイズはほぼ同じになります。

縄張りを維持して他のオスを排除し、縄張り内のメスと他のオスが交尾することを防ぐ方法。この戦略をとると大きなオスが有利になります。

交尾後産卵までオスとメスが行動を共にし、他のオスとの交尾の機会を与えない方法。イトトンボの仲間やオンブバッタはこの戦略をとりました。イトトンボの場合オスメス連なって飛びますのでサイズの差は生じませんが、行動をメスの移動能力に依存する戦略をとるようになるとオスは小型化します。性的に成熟した後は交尾し、メスにできるだけ負担をかけずに張り付いていることが仕事になるからです。オンブバッタはこのタイプです。

昆虫は産卵時に受精をするという特殊性のためこのような戦略を持ちましたが、他の生物でもオスが子孫を残す確率を上げるために、様々な戦略がとられます。そして、乱婚の度合いが高い戦略をとる動物では性によるサイズの違いは少なくなります。この戦略をとる動物ではオスは子育てをしません。父性の不確実性が高いため、子育てに参加すると他のオスの子供にエネルギーを費やす可能性が高いためです。

また逆に、オスもメスも安定した縄張りを持ち、同性内での競争が生じなくなった場合もオスメスのサイズは近くなります。

オス同士の競争が激しい種ではオスのサイズが大きくなります。ライオンやゾウアザラシなどはこの典型でしょう。

霊長類ではヒヒの仲間やゴリラなどオスの中の順位付けが激しい種ではオスが極端に大きくなります。ヒトの場合、むしろ性差は少ない方です。これは、子供の養育に極端に長い時間を要するようになったため、メスはオスを長時間引きつけておく必要が生じたためと考えられます。「強い」オスの子を投機的に産んでも、その後(場合によっては)10年以上の養育期間にオスの助けがなかったら母子ともに生存率は上がらないでしょう。つまり、強いオスの妾になるより、一夫一婦制に近い形で、できるだけ長期間一緒に生活し、手助けをしてくれる
オス(男)を選択した方が有利なわけです。そうなるとオスの方も生存のために必要な以上の大きな体を維持する戦略は不利になり、子育ての間メスのために餌をとってくることができる程度の大きな体を維持する戦略をとるようになったのです。
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この回答へのお礼

お答えありがとうございます。
これまでと共通しているところは「オス同士の競争」と「子育て」がポイントになるところですね。
逆に人間の体格の性差が少ない点についての説明が、これまでと違った視点で述べられていて、興味ぶかいです。
「人間は子育てが必要なのでオスのほうが大きい」というより、
「人間は子育てが必要なのでオスがそれほど大きくない」との考えかたがあるんですね。

お礼日時:2005/09/23 18:10

カマキリは,雌の方がはるかに大きいです。

最後(後尾後)に雄は,雌に食べられます。

人間の場合,どうでしょうか?
カマキリのように,栄養状態は悪くないです。

また,子どもの出産も1回に1人か2人までです。
また,奈良時代,平安時代には,10歳で子どもを生んだり,14歳では1人2人も子どもがいました。

お話ししたいことは,人間の小さな身体でも十分出産に耐えられることです。人間の身体は,出産だけから考えると,もっと小さくても十分です。
しかし,人間は,食物(栄養)が十分にあるので,必要以上に大型化したのです。

男性は,農耕民族 狩猟民族ともに 筋肉を使ったので,女性より大きくなったのです。
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#6, 7 & 8です。



#8の説明は順序が逆でしょうね。

直立→発情を示す手段として乳房が発達→直立の結果知能が高まり、学習に要する期間が延びた→育児を手伝わせるためメスがオスを手なずけた、の方がすっきりした流れですね。

まあこうしてオスの方がややからだが大きい種となったわけしょうが、生存に不利益を与えるほどオスが大きくなっているわけではありません。たとえばシカでは雪解けが遅れると餓死するのはオスと子供です。メスのサイズが最適なサイズで、オスは大きすぎるのです(それと秋にメスを争って戦ってろくに餌を食べないのも原因ですが)。
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#6&7です。



#7の話は中途半端でしたね。「なぜ男は小さい女性を好むのか」に対する答を書こうとして中途半端に終わっていました。

人間は男女相互に対する愛情を維持することで社会を維持してきた、そのため「性」は繁殖の手段だけではなくコミュニケーションの手段となった、ということが#7の主旨でした。

お互いを愛し合うことで社会を築くことを選んだ結果、人間の体にも変化が生じました。「幼形成熟」と呼ばれる現象で、類人猿からすると子供の姿のまま、大人になるのです。子供の姿というのは愛らしく感じられるものです。これは「子殺し」を防ぐためのシステムですが、これを生涯にわたって発動させるシステムをとったわけです。

より愛情を必要とした(あるいみ愛情を武器とした)女性は、さらに巧妙に体を変化させました(あ、やはり仮説で、証明された理論ではありません、これも)。「女らしい」からだを持つに至ったのです。授乳期以外に乳房が大きい動物は人間以外の霊長類にはいません。これは直立したことにより性器に直面することがなくなった人間のオス(男)を誘う武器として発達したと考えられています(一部の学者により、という意味ですよ)。こうして女性はキュートだけれどセクシーという魅力を身につけ、男を狂わす魔性の生き物に進化したのです。ですから、小さい女性が好み、という男性の性質は、このキュートの部分をより好む男が多いという結果でしょう。
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人間以外の霊長類ではメイティングの際、オスは「年増」のメスを選びます。

子育て経験が豊富なメスに子供を産ませる方が自分の子孫を残す確率が高まるからです。若いメスを好むのは人間だけです。なぜでしょう?

仮説をご紹介しましょう。まず、やはり基本となるのは子育て期間の長さ。高い知能を持ち、文化を持つようになった人間では遺伝子だけでは伝達できないたくさんの情報を「教育」によって伝える必要が生じました。ですから子育てには時間が必要。ここに若いメス(女性)を選ぶ優位性が生まれました。子育てに長時間を費やすことが可能なわけですから。しかし、若いメス(女性)が経験不足なのは事実。そこでヒトは祖母が孫を養育するシステムを生み出したと考えられます(仮説ですよ、あくまで)。そのために人間のみが得た生理が、閉経。齢を重ねたメスは自分の子供の生存率を上げるのではなく、孫の生存率を上げるために娘の子育てを支援する、という他の生物にはない戦略です。オバアチャンが子育てを手伝ってくれるのなら、オスとしても安心して若いメスに子を産ますことができるというものです。

すると、若いメスの仕事は子を産むことと、父親を子育てのために引き留めておくこと。そしてその合間に子育てを覚えること、ということになります。そのためにわれわれの先祖は発情期を捨て、常に夫婦が愛し合うシステムを作った、という考えがあります(様々な人の様々な学説をつないで記述しています。多分に私なりの要約も入っているのでその点ご承知の上お読み下さい)。

発情期をはっきり示さない動物は人間ぐらいのものです。つまり人間のオスはいつ交尾したら子孫を残す確率が高くなるか知らないのです。そして交尾を子孫を残す目的以外に、コミュニケーションの手段として用いることに成功したのも人間だけでしょう(チンパンジーやボノボに一部そのような傾向があるそうですが)。

このように人間のオスは次第にメスにコントロールされるようになっていったので、オス中心の、強いオスが一人勝ち、というシステムが崩れ、ちょっとだけ強いオスがメスと共存するシステムを作ってきたのでしょう、人間が「財」をため込むようになるまでは。
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人間だけではなく、アザラシやゴリラ、ゾウ、ライオンなどもオスの方がメスより大きい生物です。


これらには「ハーレム」と「子育て」が関係しています。

ミツバチやアリなど特殊な例を除いてほとんどの生物では生まれてくるオスメスの比率は同じです。
大量に生まれる生物は交尾相手も大量なので、相手を得たり選んだりする努力はあまり必要ありません。
ところが進化によって子供を上手に育てる能力が発達した生物は、大量に生まなくてもよくなる代りに交尾相手の数も減ります。そうなると「自分の子孫をできるだけ多く残す」という本能を満たすためには、少ない相手をより多く囲い込む必要が出てきます。
これがハーレムです。

相手を取り合って戦う競争の中ではもちろん他のオスより体格が大きい方が有利です。
またメスの方も、強い体を遺伝させるだけなら自分が大きいだけでよいのですが、産みっぱなしではなく子育てをする生物になると敵から守ったりエサを取る能力に優れた個体=より体格の良いオスを好むようになります。
そうしてオスの遺伝子の中でも小さいのは淘汰され、「オスは大きい」方へ進化が進んだのです。

つまり、交尾権を争うために「大きい必要がある」生物のオスはメスより大きいのです。
交尾を争わない生物や、進化度が少ない種はメスが大きい方が子供の製造率が高いのでオスは大きくありません。
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この回答へのお礼

お答えありがとうございます。
魚、虫はたくさんの子供を産むからメスの体が大きい、というより、子育ての必要性がないためオスが強くある必要がない、というわけですか。

お礼日時:2005/09/23 17:50

人類が他の動物や他の種族と戦かって勝ち残ったグループが生存できたからでしょうね。

それには、男が大きく強くないといけなかったと言うことでしょう。それが繰り返されて、結果として男が女より大きくなったのでしょう。
それが、環境が淘汰や生存に与える影響です。
その種の生存に有利な方法が自然に選択されていった結果といえます。

蜘蛛の場合がメスに比べて、雄が非常に小さく、雄は捕らえられてメスに食べられてしまうことが多いですね。交尾は雄にとって命がけです。
こおろぎも最後は雄がメスに食べられて生涯を閉じます。
アザラシはメスに比べて、雄の大きさは10倍以上あります。雄同士で戦って勝ち残ったより大きなアザラシだけが何100頭のメスの群れを率いて独占的に子作りをし、子孫を残します。

サルの世界も体が大きく腕力の強いボスざるが群れを率い雌ざると独占的に交尾します。

弱肉強食による生存競争と自然淘汰のなせる業ですね。
インカ文明が滅んだのも生存競争の結果ですね。

人間の場合は、国家が出来てからは、頭脳の発達(より強力な武器の使用)が、非常に関係しています。
最高権力者=体格の大きい腕力の大きな男
という図式は崩れていますね。
ただ、自然の男女の組み合わせとして、男は自分と同じ身長か、それ以下の女を選ぶ傾向は否定できません。男より大きな女はいくらでもいます。体重よりは、身長で男は女を選ぶ傾向がつよいですね。女も自分より身長の大きい男を選ぶ傾向があると思います。

それで、一般的には男より女の方は大きいと思われているのかもしれません。これからの社会で、子供を産むこと意外、すべて男女平等で力仕事、過酷で危険な労働、長時間の頭脳労働を行っていけば、女が男と身長も同じ、平均寿命も同じ、頭のはげる傾向も同じになる可能性があります。

人間の進化や環境の遺伝への影響は約2000年掛かるということが言われています。平均的世代交代が仮に25年(子が生まれその子か次の世代の子を産む平均周期)とすれば80世代の世代交代で遺伝要素が変わるということですね。人種間の結婚でなく、白人がアフリカなどの熱帯に住み着けば黒人に変わり、黒人が温帯やそれ以北に住みつけば白人に変わる位の環境因子による遺伝的変化(子孫に遺伝的に受け継がれる)が起こるということです。

現代社会が頭脳社会、学歴社会で男女の役割が平等であれば、200年後どのように進化するかわかりませんね。
多分、男女の慎重さがなくなるか、女の身長の方が大きくなっているかも知れません。
ただし、少子化に歯止めが掛からなければ2000年後は日本人は消滅しているかも知れません。(ちなみに平安時代の日本人の平均寿命は20歳台だったということです。)
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この回答へのお礼

お答えありがとうございます。
とても詳しく、興味深い話です。
長いこと人間も他の動物と同じく腕力や体力がものいう時代が続いたんですね。
環境が遺伝に影響を与え表現形となってでてくるのは約2000年、ということですね。初めて知りました。意外と短いのかな、と思います。
人類が腕力から頭脳の時代になった時期を考えると、女が大きい男に惹かれる時代もそろそろ終わるのではないでしょうか。
男が小さい女に惹かれる理由はよくわかりませんね。なぜだろう?

お礼日時:2005/09/23 17:40

人類は太古の昔、一夫多妻制の時期が


長く続いたんです。
体が大きく力の強い男が
他の男に勝って
多くの女を自分の所有として
子孫を残したので、次第に男は女よりも
大きく筋肉も発達するようになったんです。
これホント。
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この回答へのお礼

お答えありがとうございます。
男同士、勝負する必要があった、ということですね。
そういえば未だ一夫多妻のイスラム教では、男はたくましく、女はつつましい?ですね。

お礼日時:2005/09/23 15:15

ごくごく単純に思いついたところですが、生態系の中で弱い虫などは、卵をたくさんうまなければならないので、メスのほうが大きいのではないでしょうか?


人間はたいがい、ひとりの赤ちゃんを産むだけですので、それほど大きい必要はないのかもしれません。そして男性は狩りをしなければならなかったので、丈夫にがっしりとなったのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

お答えありがとうございます。
そういえば産む子の数について、関係があるかもしれませんね。
狩りをしなければならない必要性は男女平等ではないでしょうか?
ライオンは主にメスが狩りをしますし。

お礼日時:2005/09/23 11:16

人間の場合、1個体が1人で生き抜くわけではなく、集団で社会性を持つわけですから、男と女で体の特徴を別け、お互いに助け合うと結果的にプラスになるからです。


(進化の過程で、生殖時以外を1人ですごす種は自然淘汰で居なくなったのでしょう)
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この回答へのお礼

すばやいお答えありがとうございます。
社会性の強い人間社会ではとくに男女の補完が大事であるといえますね。

お礼日時:2005/09/23 11:12

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