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日本有数の規模を誇る横浜の堀病院が助産師が足りないため看護師に内診をさせていた,ということで叩かれていますが,日本全国の産科医院で同様の行為は常態化しているという報道もあります.

とすると,こういった行為は医学的に見て本当に危険な行為なのだろうか?という疑問がわいてきます.本当に危険な行為なら,これに起因する医療事故が全国で頻発しているはずですよね.しかしそういう話はあまり聞きません.

そこで,専門的な知見のある方にお伺いします.看護師の内診が危険である理由を教えてください.特に,どういう状況・仮定の下で危険と考えうるでしょうか?

法的に違法だから危険,という短絡的な話ではなく,医学的な見地から御教示いただけないでしょうか?

A 回答 (4件)

参考資料としてどうぞ



ある産婦人科医のひとりごと さま
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/
専門家からのコメントと新聞などの情報が豊富です
堀病院についてもコメント凄いです。

FrontPage - 周産期医療の崩壊をくい止める会
http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/w …

☆内診はなぜ助産師でなければいけないの? - [出産医療・産院選び]All About
 http://allabout.co.jp/children/birth/closeup/CU2 …
わかりやすく問題が指摘されています。
 この記事の著者さんの関連記事も参考になりますよ
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この回答へのお礼

お礼,遅れて申し訳ありません.
大変参考になるサイトですね.
助産師の位置づけがこれまで宙ぶらりんになっていたことが良く分かります.
私には今回の堀病院に対する捜査は「問題あり」と思えてなりません.
これは,内診が助産師の専権であるべき事項であったとしても,またそうでなくても(どちらであるかは判りませんが),現実問題として制度が機能していなかったところに,目立つところに見せしめのように討ち入るというのは行政の醜悪な面を見てしまいます.

回答ありがとうございました.

お礼日時:2006/09/20 17:35

元助産師です。


友人(助産師)が個人病院で働いていたとき、准看護師さんが内診をしていたそうです。
准看護師さんは、子宮口の開大(開き具合が何cmか)しか観ておらず、最低1時間毎にルーチンで内診していたそうです。

内診という診察法は、受ける側に少なからぬ苦痛や不快感を与えるものです。
したがって、安易にされるものではありません。
単に子宮口を観るだけの内診を頻回にしたところで、異常の発見率が高まることはないし、むしろ感染のリスクが高まり、内診の仕方によっては、膣壁や子宮口が傷ついたり、破水することもあります。

お産の進み具合や正常・異常の判断には、子宮口が何センチ開いたかという情報だけでは全く足りません。
どのような項目かは専門用語が多いので、あえて書きませんが、看護師さんや准看護師さんが、それを踏まえて内診をされているとは、正直思えません。

>本当に危険な行為なら,これに起因する医療事故が全国で頻発しているはずですよね.しかしそういう話はあまり聞きません

私は医療事故は、様々な要因が複合して生じていると思います。だから、看護師の内診のみが原因で医療事故になることは考えにくいですが、異常の発見が遅れる可能性はあるのではないでしょうか?

産科の訴訟で、「きちんと観ていなかったために異常の発見が遅れた」というのが争点になりますが、ルーチンで内診し、陣痛モニターをつけっぱなしにすれば、カルテ上は「観ていた」と証明されるかもしれません。
しかしそれと引き換えに産婦さんが受ける苦痛は非常に大きくなります。

出産にまつわる傷つき体験が、産後の育児に影響するという報告もあるようです。
真に必要だからではなく、訴えられないために産婦さんへの苦痛を与えてもこれらの医療行為を行うのはナンセンスではないでしょうか?

お産は病気ではないので、医療介入がなくても産むことはできますが、一方でお産はとてもデリケートなものです。
お母さんの不安が強いと、なかなかお産が進まず、医師は促進剤を処方、お母さんは疲労困ぱい、結局赤ちゃんの心音が落ちて、緊急帝王切開になることもあります。

だから正常・異常の判断だけではなく、陣痛の痛みを少しでも前向きに、安楽にのりこえられるよう、マニュアルではなく、個々に必要なケアをする。
それが異常の発生を予防することに繋がると思います。

以上の点から、内診の知識のない看護師が、安易に内診するのはよくないと思います。
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この回答へのお礼

お礼遅れて申し訳ありません.
非常に実感のこもった回答,ありがとうございます.

いろんな方の意見を聞けば聞くほど,専門知識の無い私には分からなくなっていきますが,事実を整理すれば,
・看護師に対する内診教育はなされておらず,現場の経験に拠っている.
・医療行政における助産師の取り扱いが非常に不確定で絶望的な供給不足にある.
ということですね.

助産師の観点から見て看護師の内診に問題があるのは良く分かりました.しかし,産科の現場では看護師の内診に頼らざるを得ないのもまた事実のように思えます.であれば,行政がとるべき対策としては,看護師に内診の知識を修得させるように誘導するか,助産師の供給量を徹底して増やすかのどちらかだと思います.そして行政はそれらを放置してきました.

それを考えると,堀病院への捜査は見せしめ・狙い撃ちというか,行政側(厚労省)の怠慢の上にある問題を行政側(警察・検察)がそ知らぬ顔で正そうとした,非常に矛盾のある行為に思えてきます.

回答ありがとうございました.

お礼日時:2006/09/20 17:58

看護師です。

 看護学校では、母性看護という教科で産科、婦人科のことを学びます。しかし、内診については学ばなかったように思います。 内診をする患者に対する看護は学びますが、 具体的に内診をどのようにするのかなんて 教えてもらっていません。 実際、産婦人科で勤めていましたが、 看護師は内診をしていませんでしたよ。
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この回答へのお礼

なるほど,学んだことの無い医療行為を行っているとしたら問題があるかもれませんね.一般的にいってどうなんでしょう,看護の現場で,看護学校のプログラムに組み込まれている内容が実際の実務の医療補助行為の何割くらいまでを占めるんでしょうか?

お礼日時:2006/08/29 14:01

法律無視して考えるならば、経験2~3年の医師より経験10年の看護師の方が腕は確かです。

(産婦人科に限らず)
医師・・・専門的に深く広い知識を持つ
看護師・・色々な科のことを浅く広い知識を持つ
准看護師・知識は薄い、理論ではなく経験で動く
よって看護師では不測の事態に対応できない可能性が医師より多いため危険という感じです。
産婦人科だけでなく個人病院ではいろんな科で越権行為が行われているところも多いです。極端な話、資格を何も持っていない看護助手(看護学生)が注射をしたりするところもあります。もちろん違法です。(保健婦助産婦看護婦法)
こんなことは無いに越したことはないですが、全国で同じようなことが起きています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます.
なるほど,不測の事態への対応ということですね.とするとですね,結局医師と看護師で何を分担するかは,不測の事態が起こりやすいか否かが一つの基準となり得ますよね.何でもかんでも医師がやればコストが高くつく.そこでリスクの低いものは看護師が担うと.

今回の看護師の内診問題は医師側の多くが問題ないとし,行政側が問題だとしているわけです.医療行為といっても様々なものがありますし,細かすぎる規制が本当に国民の利益になるのか疑問です.本当にリスクが低ければ行政側の過剰規制になりますし,カバーし難いリスクがあれば医師会がその責任を問われるべきですよね.

お礼日時:2006/08/29 13:58

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