No.7ベストアンサー
- 回答日時:
少し分かりにくかったかもしれませんので、補足。
>国が攻めてきたら、自分を守るために相手をころすことなんてないと思いますし・・・
「自分」ではなくて・・。
政治家の心構えの話です。
政治家は、民を戦争にかり出してはいけない。
けれども、どうしても戦争になったら早く納めなさい。
決して戦争には勝利はない。勝ったように見えても、それは民の虐殺を喜ぶようなものだ、というような意味です。
訥々とした語り口ながら、なかなか批判精神も旺盛なようですね。
No.6
- 回答日時:
31章ですね。
では、31章の訳文の意味はわかりますね。
ちょっと抜き書きしてみましょう。
>兵は凶器であって,
君主が用いる手段ではない。しかし,兵の手段が避けられない事態に際して, 最上のやり方は,冷静かつ控えめに事を収めることだ。勝利したとしても,そこには自慢できるものはない。
そこで勝利に酔う人は,すなわち虐殺に歓声を挙げる者のことだ。虐殺に歓喜する者,その世界制覇の野望は,遂に成就しえない。多数の者の虐殺は,悲しみの声で満たされよう。勝ちどきの声は,確かに,葬列の声そのものである。
老子が具体的にどういうことを意識していたのかは、これだけでは分かりません。ただ、ここから読めるのは、「勝つための戦争」は否定していることですね。戦争になったら冷静になれ、そして勝利してもなんの自慢にもならず、勝利に酔うと言うことは逆さとを喜ぶこだと言っています。老子にとって、「良い勝利」というのが、そもそもないわけです。
こうしたことがあるので、老子はそもそも戦争の原因になるようなことを排除して、静かに小さな国でできるだけ目立たないように(豊かさを見せたりしない)生きていくことを、政治方針として選びました。お気づきかもしれませんね、これは主に「為政者(政治家)」の姿勢について言ったものです。私達一般市民のことではありません。老子は、はっきりとは言いませんが、為政者の勝手な決断、あるいは避けられるものでも避けないで戦争にしてしまうことによって多くの人が死んでいることを言っているのでしょう。勝った負けたなどというのは、戦争に直接行く人(とくに死んでしまう人)にはあまり関係ないことです。
現代の日本は、昔の中国と違って、民主主義ですから王様のために戦うわけではありませんが、それでも戦争などというものは、決して良いことはないのだ、勝っても誇ることではないのだ、というメッセージは伝わるのではないでしょうか。
老子は、前にも書いたように、解釈が分かれやすい部分もありますし、きちんと理解したい場合は、書店で本をみてくださいね。
それから、聞き直すのは結構ですが、その前に回答をくださった人には、何か一言いるのではないですか?
No.4
- 回答日時:
3様へ。
たぶん質問者様は、原文は見ておられないのかもしれません。
「老子」という書物はたった81章しかありません。
翻訳はこちらですので、さらっとご覧になってみてください。漢字原文も、ネット上に落ちていると思います。
質問者様も、短いですから読んでみてください。
http://www.asahi-net.or.jp/~qh4s-kbym/TaoWorld.h …
ただ、老子の漢字の原文は、簡潔すぎるために逆に難解で、読む人によって解釈が少し変わってしまうというところがあります。言葉が難しく、短く話すので難しい文章です。
もしかしたら、質問者様の書いたのは、そういう解釈の一つの可能性がありますが、通常、老子の思想として、質問者様のあげたような解釈をすることはたぶんないのではないかと思います。
相対概念の世界を越え出ること、そこに「道」(タオ)はあるけれども、それは言葉を越えている、という世界観から始まる哲学的、宗教的、しかし政治的でもある書物です。因果応報については出てきません。老子はなんらかの瞑想(神秘体験)を行っていたのではないかと言われていますが、仏教のような意味での悪を滅して人格を完成していくという意味ではとくに何も言ってはおりませんし、どのような実践であったのかもわかりません。聖人という言葉も出てきますが、これは国を治める人(古代の王様など)の意味でもあります。
No.3
- 回答日時:
私も老子勉強してみたいので、その原文を教えてください。
で、ちなみに、仏教も「自己を守れ」「己を整えよ」・・・という言葉のオンパレードです。
岩波文庫から中村元という人が訳した「ブッダ 真理の言葉 感興の言葉」というのが出版されてますが、これは、とても古い仏教の経典なんです。もし興味があったら図書館で借りてみてください。
またジェームズ。アレンの「原因と結果の法則」という本も超~~お薦めです。
これは仏教の因果説を書いた本です。
で、仏教でいう「自己を守れ」とは、不善な想いから自分を守れ、
つまり「想い(想念)」から、自分を守れということなんです。
もっと簡単にいうと「心に気をつけなさい」ということです。
だって、「心」って、無色透明だし、何を考えていても誰にも見つからないし、どんなことだって考えるのが自由だし、なんでもありの世界ですが、「心」が世界でもっとも影響力をもっているんです。
ジェームズアレンの本にも書いてありますが、たとえば、顔をみても、その人の心の在りようはシッカリと現われますよね。一つ、一つのシワにも、その人の人格、心的態度は現われるでしょ。
心は知らず、知らずの間に、無自覚に表に現われるんです。
体現されるんです。
つまり、私達の人生は「心」次第なんです。
ですから、本当に自分が可愛かったら、「心」に不善な想いが起きないように、常に気を配っていなさい、気を抜いてはいけませんという意味が、「自分を守るための戦い」という意味なです。
もし、不善な想いが沸いてきたら、それを忍耐するんです。
我慢ではなく、忍耐です。
自分を客観的に観察して「あら、俺ってこんなこと考えてるよ。。。はあ~情けない」という具合に、昂奮しそうな自分を冷ますんです。つまり覚醒させるんです。自分に気づくようにするんです。それが忍耐です。
忍耐とは、つまり、抵抗・反発です。
煩悩に抵抗、反発しなさいということなんです。
筋トレと同じで、煩悩という「重さ」に打ち克つと、心が強くなります。
強い心は、安定します。
それが、つまり、幸福なんです。
克己修身、自制心、自分に打ち勝つ・・これが自分を守るための戦いです。
最高に苦しい戦いです。(私も全然できてません)
老子の言葉がこれと同じかどうか、知りませんが、仏教ではこんな感じです。
No.2
- 回答日時:
1です
下記の文章に、老子の哲学が出ていますね。
水は一見弱そうで、へりくだってもいるが実は一番強いんだという思想です。
http://members.jcom.home.ne.jp/diereichsflotte/L …
No.1
- 回答日時:
老子に、「自分を守るために戦う」・・
こんなのあったでしょうか?
どこかお分かりになりますか?
通常、老子は柔弱の哲学と言われていて、
戦わないことで勝つ(生き残る)という戦略を持っています。
たとえば、大木は強い風になぎ倒されますね。でも、柳のようなユラユラと揺れる木ならどうでしょう。弱いようでありながら、実は倒れませんね。
一見、強そうなものがそうではないという哲学でしたら、あると思いますが、これではないのですか?
そしてうやうやしくへりくだって、強そうに見せないことで、生きていくというそういう教えならありますよ。
乱世における一つの処世術ですよね。目立たないように、勢力を拡大しないで生きていくというのは。
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