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賃金について考える場合に次のような指標があるとおもいます。

(1)労務費率=労務費÷売上高
(2)労働分配率=賃金総額÷付加価値額

この中にある「労務費」と「賃金総額」はよく似ているのですが、何が違うのでしょうか。

A 回答 (5件)

>単一の企業の総売上高とその中の労務費あるいは賃金総額の関係について考えているとして・・・



おっしゃることの意味合いがちょっと分かりづらいのですが、要するに、「労務費/売上高」と「人件費/売上高」の財務分析上の違い、ということでしょうか?

もし、そういうことでしたら、後者「人件費/売上高」から理解した方がよいと思います。

後者「人件費/売上高」は、「売上高対人件費率」とか「人件費負担率」などと呼ばれるもので、売上高1単位当たりどれだけの人件費が掛かっているかということを表すものです。

したがって、この比率は、収益費用比率の一つとして、収益性分析の際に用いられることになります。

さらに、この比率は次のように分解できます。

・(人件費/売上高)=(人件費/従業員数)÷(売上高/従業員数)

分母の(売上高/従業員数)は「従業員1人当たり売上高」のことであり、生産性分析において有用な指標です。

ちなみに「従業員1人当たり売上高」で示される生産性が高いほど、「売上高対人件費率」は低くなり、それだけ人件費効率が良好になる、という関係にあります。

以上の「人件費」に代えて「労務費」を分子に取ったものが前者「労務費/売上高」です。

これは、現業部門(つまり管理部門ではなく現場限定)における生産性や労務費効率をみる指標です。

的外れになっていたら、ごめんなさい。
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この回答へのお礼

>後者「人件費/売上高」から理解した方がよいと思います。

御教示の内容、たいへんよく分かりました。有り難うございます。

>以上の「人件費」に代えて「労務費」を分子に取ったものが前者「労務費/売上高」です。これは、現業部門(つまり管理部門ではなく現場限定)における生産性や労務費効率をみる指標です。

そうなんですか。労務費は「現場限定」なんですね。(1)の式の分母にとらわれて「労務費≒人件費」または「労務費≒賃金総額」なのかと思っていました。全然違うんですね。目から鱗でした。

有り難うございました。

お礼日時:2006/10/05 14:38

エーッ(+_+)


確認して下さったんですかッ !!
私など、最寄の労働局に電話すればいいものを
それさえ、怠っておりました。
ありがとうございます。
そうでしたか。
労務と比率に分けるのはどうも変だと思っていました。
やはりこの場合、労務費の率を出している訳ですものね。
質問者様にお答えいただくと言う異例のケースを作ってしまいました。
今後ともどうぞよろしく !!
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この回答へのお礼

dec02様の御指摘がなければそのままになってしまっていました。dec02様のお陰でほんの少しですが前進できました。厚く御礼申し上げます。

今後ともよろしく御指導賜りますようお願いいたします。

お礼日時:2006/10/07 17:38

#1です。


#3さんのご回答で、ご理解済みのようですので
今更ですが、

一般的には(1)は公共事業労務費調査などで、労務単価を計算するのに使われるのに対し、
(2)は広く企業経営の観点から付加価値に占める人件費の割合を求める数式ですので
2つの言葉の意味の違いを同列で考えられることに無理があるのではないかとも思われます。
比較する場合は他の条件も共通である必要があるかと。

実務担当としては
先の「労務比率」と「労務費率」の不用意な使われ方が通っていることの方が気になります。

私の方こそ口火をきってみたものの、
余計混乱を招いたのかも知れず<(_ _)>です。
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この回答へのお礼

重ねての御回答有り難うございます。

>一般的には(1)は公共事業労務費調査などで、労務単価を計算するのに使われるのに対し、(2)は広く企業経営の観点から付加価値に占める人件費の割合を求める数式です

御教示の内容、やっと分かりました。そういうことなんですね。考えている目的というか対象というかが全然違うんですね。

>「労務比率」と「労務費率」の不用意な使われ方が通っていることの方が気になります。

前回の御指摘をいただき私もあらためて気になりましたので厚生労働省の御担当窓口にお尋ねしたところ、保険料の算定に用いる言葉は「労務比率」は間違いで「労務費率」が正しいとの御教示でした。dec02さんに御指摘いただいてまた疑問が解けました。

重ねての御教示有り難うございます。

お礼日時:2006/10/06 00:55

「労務費率」とは、製造原価にある「材料費」、「労務費」、「経費」(建設業の場合は更に「外注費」)のうちの「労務費」を対象とします。

この比率は、原価分析に使用します。

一方、「労働分配率」というのは、原価の「労務費」も含めた全人件費を対象とするので、「販売費及び一般管理費」にある「役員報酬」、「従業員給与手当」、「法定福利費」、「福利厚生費」も含みます。この比率は、生産性分析に使用します。

この回答への補足

御回答有り難うございます。御教示の内容、たいへんよく分かりました。

後少しお伺いしてもよいでしょうか。
製品の製造原価や建設工事の原価など原価に占める労務費あるいは人件費の割合について考えているのではなく、単一の企業の総売上高とその中の労務費あるいは賃金総額の関係について考えているとして、その場合に(1)の式の「労務費」と(2)の式の「賃金総額」の違いは何でしょうか。

なお、当初の質問をした後に見たところでは、(2)の「賃金総額」は、文献によっては「人件費」と表示されていることもありました。(1)の式は1つの文献に示されていただけでありほかの文献では見かけないのであまり一般的でないのかもしれません。

(1)の式はあまり一般的でないようなので、上記のような御質問をすること自体が適当でないのかもしれません。その節は、どうかお許しいただきますよう。

また、(2)の式における「賃金総額」の意味は御教示によりよく分かりましたので、それに比べて(1)の「労務費」がどこが違うのかを中心に御教示いただけると有り難く存じます。

補足日時:2006/10/05 13:45
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前回のご質問にお答えした者ですが、


広義の意味合いで考えた場合と
労災保険料算出での狭義で捉えた場合とでの違いをご理解いただけたことと思います。

今回もまた、工事原価などの「労務費」と言うことでしたら、
一般管理費の「給与及び手当」は含みませんし、
同じ労務に要した費用でも「外注費」となってしまう場合もあり、それも含みません。

労働分配率における「賃金総額」は内部留保の観点から、
もっと広義な意味「人件費」として用いられていると思います。

「労務費」と「賃金総額」がほぼイコールである時もあれば、
狭義にはイコールではないと言うことですね。

この回答への補足

たびたびの御教示有り難うございます。前回分も含め、たいへんよく分かりました。

後少しお伺いしてもよいでしょうか。
製品の製造原価や建設工事の原価など原価に占める労務費あるいは人件費の割合について考えているのではなく、単一の企業の総売上高とその中の労務費あるいは賃金総額の関係について考えているとして、その場合に(1)の式の「労務費」と(2)の式の「賃金総額」の違いは何でしょうか。

なお、当初の質問をした後に見たところでは、(2)の「賃金総額」は、文献によっては「人件費」と表示されていることもありました。(1)の式は1つの文献に示されていただけでありほかの文献では見かけないのであまり一般的でないのかもしれません。

補足日時:2006/10/05 13:43
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この回答へのお礼

gootarohさんのNo.3の御回答で、やっと分かりました。

dec02さんの御回答もそのような意味なんですね。私の理解が十分でありませんでした。申し訳ありません。

有り難うございました。

お礼日時:2006/10/05 14:48

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