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心理学の授業で、体系的知識がでてきました。
どんないみなのでしようか?

A 回答 (2件)

物事には、たいてい逆のものとか、対になるものがありますね。


右の反対は、左。
男と対になるのは女。とかね・・・
では、体系的知識ではない知識ってあるでしょうか?
たとえば、断片的知識とか、部分的知識がそれではないかと思います。

つまり、「体系的知識」というのは、部分的でなく全体包括的で、断片的でなく網羅されている知識のことでしょう。(きっと・・)

ある学問(たとえば心理学)を研究して行くと、はじめは部分的な知識が個別に蓄積されて行きます。同時にまだ解明されていない(知識になっていない)部分があることもはっきりしてきます。そして、個別の知識の隙間を埋め、どの知識とどの知識が関係しているとか、影響しあっているということもわかってきます。このように個別の知識の関係が明らかになってきたときに、「体系的知識」になったといえます。「体系化された」ということが多いですが・・・

心理学を勉強される以前に「条件反射」とか「断片的」に知っていたことがあると思います。
しかし、今は、他の「学習」とあわせて、それぞれの関係を意識しながら心理学を勉強しているわけですから、「体系的知識」ということになります。

#ちなみに学問に関して、私は素人ですので、そこんとこを差し引いて読んでください。
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  体系的知識というのは、「システマティックな知識」あるいは「知識システム」だとも云えます。知識というのは、断片的にあるもので、知識と知識の関係がどうなっているのか、これも断片的に関係が分かっていたり、関係付けていたりする場合があります。しかし、これでは、まだ「体系的知識」にはならないのです。
 
  「体系的知識」という時、知識をシステム化(体系化)する、何かのシステム化「原理」があるのが普通です。一番よく知られている、システム化の原理は、「種差」と「属」による「ツリー構造」です。こういうと難しいですが、何かの対象を、「類似性」に基づいてグループにし、グループのなかで、「違い」によって、もっと小さなグループに分けるということです。
 
  これは、下の方へ区分して行くのと、上の方へ、上位のグループを定義する二つの方向があり、結果的に、一つの根から幹が延び、幹から主な枝が、主な枝から中ぐらいの枝が、という風に分岐して行くので、このツリー(樹木)構造の体系的知識把握は、生物の分類系統に典型的に見られます。
 
  犬と猫は違う動物だが、どう違うのか、犬と蛇や鳩の関係はどうなっているのか、これを、生物学では、分類系統という形で、綺麗なツリーで示します。こういう風に分類すると、生物についての知識は、分類系統によって、整然と把握できることになるのです。
 
  ツリーよりも複雑なシステム原理は、ユークリッドの幾何学などにあるような、「公理的数学体系」があります。これは、基本命題(公理)と、公理を組み合わせて新しい命題を造る手順からなり、正しい命題が定理として出てきます。三角形の内角というのは、合計すると必ず180度になるというのは、経験的に出てくるのですが、これは公理の展開で証明される定理となります。幾何学図形についての色々な知識が、公理・定理として展開して秩序立って、把握できるようになるのです。
 
  この公理的システムは、記号論理学や古典論理学もそうです。科学の分野体系も、色々な知見や知識を、基本原理からシステム的に導くような構造になっています。古典力学なら、ニュートンの運動方程式から色々な物理現象が説明されて、システム化されるのです。
 
  科学の理論システムは、隣接科学の理論システムとも関連し、そのあいだの関係が把握されると、ますます大きな体系的知識となって来ます。
 
  世界や宇宙についての我々の知識は、未知なことも無数にありますが、非常に多くのことが、体系的に把握されています。
 
  このような知識の体系化、体系的知識の成立や構築は、発達心理学で、少年少女が、因果的な保存関係で、現象を把握し始めると、知っていることが整理され、体系となって行くとされます。個人が主観的に、自分の知っていることを体系化しても、勘違いや、見かけの同一性などで、間違った知識の体系になっているのが普通です。
 
  数学や科学は、何千年、何百年という時を通じて、観察による正確な知識の収集と、それらを整理する原理の発見により、知識を体系化して来た、現在における成果とも云えるでしょう。
  
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