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ひとつ教えていただきたいことがあります。
昔々お釈迦様がおられた2000年前のころの女性の装飾品について教えていただきたく思います。
そのころの女の人が身につけていた装飾品にはいろいろあったと思うのですが、身分が最も低い女の人が身に付けているものは、どんなものがあったのでしょうか。
また、そのころの装飾品において、金銀などの金属と、宝石(天然石)とでは、どちらのほうが高価だったのでしょうか。
教えてください。よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

「七寶」というものが出てきます。

金、銀、るり、はり、しゃこ、珊瑚、めのうの7種です。
「金剛石」も価値が高かったようですが、どちらが高価だったかは分かりません。

参考URL:http://www.goyoutashi.com/16.htm,http://www.kt.r …
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  資料に基づく答えが分かりませんので、こういう風に考えられるのではないかということを記します。
 
  服飾の歴史などで見ると、西洋のものは、古代として、古代ローマ、古代ギリシア、エジプト、オリエントなどをカバーしています。しかし、インドの古代の服飾はどういうものだったのか、見た覚えがありません。日本の古代や中国の古代などは、比較的に、色々出てきますから、大体、こういう感じというのがあるのですが。
 
  インドの古代、釈迦牟尼の頃、紀元前6世紀頃だと、大胆に言いますと、服飾の形態は、現在のインドとあまり違わないのではないかと言う気がします。無論、西欧文化の影響した部分や、近代・現代の文化の影響は外して、インドの伝統的な服飾と考えると、基本的な形が、あまり変化しなかったのではないかと思います。
 
  特に、最下層の人たちの服飾となると、これはほとんど変わっていないのではないかと思えます。一つに、インドは亜熱帯気候で、豊かさや権威を示すため、特別な衣装を着たり、豪華な服飾を身につけると言うのでなければ、肌にまとう最小限の衣服でよいということになります。貧しい人々は、少し前(1世紀か2世紀前)のインドの下層の人がそうであったように、小さな子どもは、まっぱだかで、大人は、男女とも、腰布かそれより少し複雑な衣装で、上は、簡単な上着を着るか、何も着ていないというのがスタイルだったのではないかと思います。
 
  サリーというのもありますが、基本的には、布を身体に巻き付けて装飾にするということで、最下層だと、実用が優先して、装飾があっても最小限になったはずです。
 
  そこで、装飾品だと、考えられるのは、耳輪、鼻輪・鼻飾り、首飾り、髪飾り、腕輪、足輪、指輪ぐらいになります。飾り帯の類は、最下層では無理でしょう。色の付いた布を肩にまとったということはあるかも知れません。そこで、これらの装飾品の材質と出来具合、入手し易さの問題ということになります。
 
  豪華なものなら、東西交易がありましたから、オリエントや中国にあるものは、インドにも入って来ていたと言え、その逆も言えます。しかし、最下層というと、スードラ階層か、不可触民とされるバーリア階層になります。スードラも、クシャトリアやバイシャの召使いなどになれば、それなりの衣服をまとい、装飾も身に付けていたと思えます。しかし、それは入手し易い、安価なものだったでしょう。
 
  海の貝殻の光沢あるものなどは、内陸部のインドでは、価値があったでしょう。貝細工は、基本的に最下層の手には入らなかったということになります。すると銅か、その合金の黄銅辺りを材料にした、耳輪・鼻輪・腕輪・足輪・髪飾りなどとなります。また木製のビーヅや木の実の首飾りなども使っていたかも知れません。
 
  ただ、銅の腕輪となると、これだけでかなりな財産価値があります。スードラが身分に合わない装飾をしていると、どこで手に入れたのか、盗んで来たのか、という疑いがもたれるはずで、金属は耳輪か鼻輪程度で、あとは自分で手に入る、木の実とか、木を削って造った装飾品ということになるでしょう。晴れ着で、鮮やかな色の飾り布を肩などにかけたかも知れませんが、それも自分たちで染めたかも知れません(そういう仕事はバイシャの職人の仕事で、スードラが勝手にすることも禁じられていたかも知れません)。
 
  ただし、先に言ったように、富裕な家族の召使いや下女・下男として仕え、主人の見えるところで仕事をするようなスードラなら、それなりの服装を与えられたとも云えます。しかし、この場合、最下層とは云えなくなります。もっと貧しい、食べるのに困る、奴隷同様の生活の階層の人がいたからです。そういう階層の場合、装飾品は、金属なら、ごく少しの分量のもの、石などだと、みかけは良いが、普通に山の石を捜すと簡単に見つかるような、ごく平凡な自然石を使った装飾でしょう。それと、木の細工でしょう。骨や角や貝殻も、入手し易いものは使っていたかも知れません。
 
  基本的に、腰布のようなものをまとっただけで、後は裸という姿を考え、それに、せめて何か、飾りが欲しいというので、手元で手に入るもの、自分で工夫して造れるものを身にまとったというのが妥当だと思います(布自体も、下層の人には貴重だったのです)。物々交換するにも、交換の余裕がありませんし、貨幣などとは無縁ですから、商人から何か買うなど、できないし、バイシャの商人はスードラには物品を売らなかった可能性があります。また売っても、スードラ用の商品だったりすると思います。
 
  金銀と宝石とどちらが高価だったかということは、一般的には、金銀の方が価値があったでしょう。「一般でない例」が問題になるのですが。つまり、金や銀は、その品質や純度の問題がありますが、価値が、それを知っている者には、大体決まっていたということが云えます。銅もそうですが、どれぐらいの分量なら、穀物何キロと交換できるというようなレートがあったはずです。先に銅の腕輪などは財産だったと言ったのは、「銅金属の価値」がレートとしてあったからです。腕輪である価値よりも、銅である価値の方が大きく、銅の重量で価値が決まったのです。
 
  無論、銅の腕輪でも、見事な巧みな模様細工が入っていたりすれば、その細工の価値が付加価値で付いたでしょうが、基本は金属としての価値です。金や銀は、価値を知っている者たちは、レートを知っていたということです。それに対し自然石の宝石などは、インドで採取できる宝石などは、その発見の困難さ・希少さで価値が決まっていたとも云えます。また、ラピス・ラズリは「瑠璃」ですが、瑠璃と云えるほどの美しいものは、交易ルートに乗ってインドに入って来て、かなり高価な値が付いたと思いますが、原産地に行くと、質の悪いラピス・ラズリなら、一杯ころがっているというような状態だったはずです。
 
  自然宝石は「希少性」に価値があったと云えます。無論、美しさなども価値評価に入ったでしょうが、自然石のなかのどれが宝石で、どこからが宝石かというと、「希少性+美しさ」で決まり、大体、ポピュラーな貴石は、レートがこれも決まっていたでしょうし、宝石と呼べるほどの希少性と美しさがあるものは、それを欲しいという人と売りたいという人の交渉次第で決まったので、レートはなかったと思えます(専門に扱う商人はレートを決めていたでしょうが、欲しいという人には、幾らでも値を上げたでしょう)。
 
  希少性の高い本物の宝石は、同じぐらいの重さの金や銀よりずっと価値があったでしょう。しかし、その価値は、欲しい者次第で動いたということです。他方、安いがそれなりに綺麗な自然石は色々あるので、小型の天然水晶などは、あまり煩いことを言わなければ、花崗岩のある火山性の土地なら、幾らでも産出したと云えます。
 
  金や銀は、よほど品質に問題がある場合以外は、価値がほぼ一定していたのに対し、宝石は、ぴんからきりまであり、重量で見て、金や銀の価値を超えるほどの貴石つまり宝石は珍しかっただろうということです。宝飾用の宝石は、それほど珍しくないものでも、結構綺麗な石があり、こういう石と金・銀を較べると、金銀の方が価値があったということです(宝石の価値は、欲しい人次第で決まって来るというのは、或る程度分かると思います。古代の場合は、一層そういうことが云えるということです)。
 
  回答にならないで申し訳ありません。
  
  インド古代の文化や、社会文化構造などを研究している人でないと、こういう問題の回答は難しいと思います。上流の婦人は、どんな装飾品という場合は、記録に残っていると思いますし、歴史書や古代の物語・叙事詩や、仏典や、ヒンドゥーの聖典などにも書かれていると思います。しかし、下層の女性となると、上のような推論しかできません。
  
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この回答へのお礼

詳しいご返答ありがとうございました。
大変参考になりました。さらに突っ込んでしらべてみます。

お礼日時:2002/04/28 12:11

中国の伝承では、高価なヒスイ1個と城が交換されたこともあると書いてましたのでピンキリは激しいでしょうが高級なものなら宝石のほうが上だったと思いますね。


もっとも普通のショップで売っているヒスイでは城と交換できませんが参考までに。
http://shiawase.ocnk.net/product/564
ご覧の通り石の種類と値段はまちまちです。
http://shiawase.ocnk.net/product/559
http://shiawase.ocnk.net/product-list/4
ですので安定性のある通貨として流通させるには金銀のほうが適しているのでしょう。

参考URL:http://shiawase.ocnk.net/
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