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 インフレは、株によくないのでしょうか?
株価を急降下させるものなのでしょうか?

A 回答 (3件)

>CPIが急上昇すると、中央銀行は金利を急上昇させるものなのでしょうか?


通貨価値の安定は、中央銀行の最も重要な目標です。その意味では、CPIの急上昇が起こる前に、金利調節を行って、急上昇を防ぐのが本来の役割なので、実際に急上昇してしまったら、それは金融政策の失敗ではありますが、失敗してしまったら、やむを得ず金利を急上昇させるしないでしょう。

>インフレは、株によくないのでしょうか?
理論的には、インフレは株価を高くします。非常に単純化したケースで考えれば、100の収入、80の費用は、3%のインフレであれば、103と82.4になり、利益は20から20.6になります。利益の増加率はインフレ率と同じ3%です。だから、株の実質的な価値は、インフレでも変わらない、という事になります。

ただ、これは長い目で見れば成立するはず、という意味の事であって、一般的には、インフレ率の上昇→金利の上昇は、株価の下落要因です。
そのメカニズムの一つには、株と長期金利の関係があります。例えば、上場株式の平均PERが25倍だとすると、これは100万円で株を買うと、その株式の純資産は1÷25=4%増える、と考えられます。一方、長期金利(例えば10年もの国債の利回り)が2%だったとすると、その時点で、市場は、株はリスクがある分、国債よりも2%高い利回りを要求している、とも考えられます。債券市場が、将来のインフレの可能性を織り込みに行く時は、中央銀行が政策金利を動かさなくても、貸し手は、インフレ率調整後の実質リターンを維持する為に、金利を上げなくてはなりませんから、長期金利は、市場が、インフレ率の上昇を予想しただけで上がります。その結果、株と国債の相対的な魅力に変化が起こり、国債の方がそれまでよりは魅力的になり、資金のシフトが起こります。

もう一つは、金利の上昇は、景気循環局面が終わる事の前兆となりうるという事です。インフレは通常は好景気と同時に起こります。中央銀行が、インフレを抑え込もうとする時は、景気を冷やす事も意識しつつ、金利を上げます。景気には大した悪影響を及ぼさずに、インフレの芽だけを摘む事ができればそれに越した事はありませんが、中央銀行も神様ではないので、景気循環を無くすのは至難の業です。つまり、金利の上昇は、「好景気→企業業績の向上→株価の上昇」という流れが変わる前兆になる事がままある、という事です。

上に書いた「長期国債の魅力が相対的に高くなる」状況は、企業業績がよくなれば相殺されます。景気回復の初期段階であれば、業績回復が金利上昇を補って余りあるでしょう。
しかし、好景気が終わろうとしている時に金利が上がると、明らかに株の魅力は減ります。企業業績のUPで、国債比での相対的魅力の低下を相殺できるどころか、業績自体が下降しますからね。
個別の業種や企業によって、インフレの影響は異なりますが、市場全体の流れを見るには、「今、景気循環局面のどこにあるのか」を考える事が非常に重要です。

まとめれば、(短期的な値動きはともかく)金利の変化が株価の流れをどのように変えるかは、景気全体の流れから判断すべき、という事になると思います。
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基本的にはCPIよりも金利を高くする事が多いです。


例えば日本の高金利時代の公定歩合の上がり方を見ると、急に上がっています。
しかし、金利下落局面ではゆっくりと下がっています。
通常、インフレになれば理論的には株価は上昇します。
これは、企業がインフレ分を価格転嫁する事で売上が上がる事で利益を増大するからです。
ただ、インフレ分を価格転嫁できない企業もあります。
フォード、GMが良い例ですし、日本の航空業界も似たような物です。
だから、業界の事情を知っておく事が重要なのです。

因みに、CPIよりも金利が低い状態になるとインフレを加速させるだけでは無く、バブルを発生させる要因にもなるので、こういった状況にならないように金利を高めにするのが基本です。
それが出来なければ、中央銀行の総裁は失格と言わざるを得ません。
現時点でも「円安バブル」と言って、金利差を狙って高金利通貨をロング、低金利通貨の円をショートにして、その金利差(スワップポイント:SP)を年金代わりにしている人やFPまでもがやっている状況です。
どこがバブルか???
こう言う取引をやっている人たちが「1$=79.75円を超える円高は有り得ない」「1$=100円を突破する円高は有り得ない」・・・こんな事を言っている人が多い現状を見れば誰が見ても「バブル」だと断言できます。
しかも、FPまでもがやっている状況なのです。
しかし、これが破裂すれば日本に悪影響を及ぼすのは間違え無いのです。
だから日銀は、ゆっくりと金利を上げる必要があるのです。
日本は消費者物価上昇率が1%を切っていますが、こう言うバブルを作り出したのは紛れも無く「日銀」ですから、為替レートに悪影響を与えないように慎重に利上げをやった方が良いでしょう。
間違えても1日で10円以上も為替レートが円高になるような事をすれば、再び景気を悪くしますので株価にも影響がでます。

インフレ抑制も重要ですが、バブルになっても困るので、その辺りを考えて日銀は行動すべきです。
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金利で物価上昇を抑えにかかりますので、中央銀行は普通は金利を上げます。


株式投資はインフレに強い、抵抗力があると聞きましたが・・・
インフレで物価が急騰し、生産活動・経済活動・特に消費行動に
顕著な悪影響が出てくるとなると、株価は経済の先行指数的、
先に読んで動くものですから、爾後の経済状況の悪化を
先読みして、異常な動きをひょっとすると示すかも知れません。
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