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非常に初歩的な質問ですいません。

日銀の利上げや利下げとは一体何の利率なのでしょうか?
それと、なぜ日銀が利上げをすると民間の銀行も利率を上げるのでしょうか?

無知なので噛み砕いて説明していただければ幸いです。

A 回答 (4件)

中央銀行は市中に流れるお金の量を制御することによって


物価水準や景気を制御するという重要な役目を担っています。
そのための主要な手段が政策金利のコントロールです。

日銀が政策金利として採用しているのがオーバーナイトコールレートです。
ひとことで言えば「一晩お金を借りるために必要な金利の年率表示」のことです。
政策金利を下げるためには日銀は円を市場に放出する必要があり、
政策金利を上げるためには日銀は円を市場から吸収する必要があります。
目標とする政策金利を決めればそれに応じて市場に流れる円の分量も決まるわけです。
このような仕組みで日銀は日本円の量を制御することになります。

政策金利=超短期金利は我々の生活には直接関係ありません。
だから政策金利と我々の生活に直接関係がある金利の関係について理解しておく必要があります。

まず、普通預金金利は短期金利の一種なので
政策金利が上がれば通常普通預金金利も上がることになります。

しかし長期金利は必ずしも上がるとは限りません。
なぜなら、日銀による利上げによって景気に悪影響があると、
長期金利は下がってしまうかもしれないからです。

長期金利の指標として10年国債金利がよく使われます。
個人向け国債変動10年の金利は
新発10年国債金利から0.8%を引いたものになるので
10年国債金利は我々の生活におおいに関係しています。
自分のお金を増やしたい人は普通預金は使わないので
個人向け国債の金利が上がってくれた方がありがたいわけです。

日銀のウェブサイトで確認すると新発10年国債金利は以下のように動いています。

2006.06 1.920
2006.07 1.915 ゼロ金利離脱、政策金利を0.25%に
2006.08 1.620
2006.09 1.670
2006.10 1.720
2006.11 1.645
2006.121.675
2007.011.695
2007.021.630 政策金利を0.50%に利上げ
2007.031.650
2007.041.615
2007.051.745
2007.06 1.865
2007.071.790
2007.081.600
2007.091.675
2007.10 1.600
2007.11 1.460

一般に金融政策の実体経済への影響は遅れて出ることが知られています。
そろそろ去年の2月の利上げの景気への悪影響が出るころです。

上の数字を眺めるとお金を増やしたい人にとってありがたい金利は
日銀の利上げによって上がるとは限らない、
それどころか遅れて出る実体経済への影響によって
むしろ下がってしまうかもしれないということが納得できると思います。

少なくとも私は(実は経済通であれば誰もが)、
日銀はゼロ金利離脱と利上げによって日本経済に逆噴射をかけた
という強い疑いを持っています。普通の中央銀行であれば
インフレ率が1%を切っているときに利上げをしたりしません。
さらに景気の先行指標を注意深く観測し、景気が失速しそうになったら、
金融緩和(利下げもしくはインフレ目標付き量的緩和などなど)を実施して
景気失速を防いだり、緩和しようとしたりします。
ところが日銀は以上の常識とは正反対の政策を実施してしまいました。

景気動向指数を確認してみると先行指数CIは2006年5月をピークに
下落トレンドに突入してしまっています。この事実は2006年後半には
日本経済がそろそろやばい状態になりつつあることがわかっていたこと
を意味しています。それにもかかわらず、日銀は先行指数CIが下落している
最中に二度も利上げを行なってしまいました。
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di-summary. …

サブプライムローン問題の影響だけが強調される昨今ですが、
景気動向指数は2006年の後半の時点で日本経済失速を予言していたのです。

日銀が実施すべき政策は、ゼロ金利を保ちながら、
それだけでは不十分なので、
数年以内にインフレ率を他の先進国なみの2~3%に引き上げることを約束し、
そのためにやれることを何でもやることを宣言し、
失敗したら責任を取ることを明確にすることだったのです。
今までの日銀は政策に失敗しても誰も責任を取らずに来ました。
それを日本国民が放置し続けたせいで
日本経済は十数年間ものあいだ低迷を続けているのです。

日本以外の先進国では金融政策の景気に与える影響が十分に認識されています。
米国ではインフレ率が高いにもかかわらず、
バーナンキFRB議長が必死になって利下げを断行しているのは
サブプライムローン問題の悪影響を何とか緩和したいと考えているからです。
日本ではゼロ金利になると金融政策の効果が失われるというような
トンデモ経済論が跋扈しているせいで、日銀は利下げするべきである
という議論が盛り上がらない点が残念なところです。
米国と違って日本のインフレ率は低いので米国を圧倒的に越える金融緩和が可能な状況です。
しかし、そのためには、ゼロ金利では足りず、インフレ目標付きの金融緩和を実施しないと
十分な効果が得られないと思われます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/01/25 22:43

こちらが、日銀の説明です。



参考URL:http://www.boj.or.jp/oshiete/seisaku/02202003.htm
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/01/25 22:42

今、公定歩合という言葉は日銀そのものが使うのをやめた言葉です。


日銀の政策金利(正確には誘導目標ですが)は、無担保コール翌日物という銀行間取引に使われる超短期の金利を言っています。銀行同士の調達金利が上がるので、貸し出し金利が上がり、遅れて預金金利も上がるようになります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/01/25 22:42

こんにちは!


難しいですよね・・・!
日本銀行(以下日銀)が利下げをするということは、公定歩合を下げるということだと思います。公定歩合は、銀行が貸出資金が不足すると担保を差し入れて日銀からお金を借ります。そのときに適用される金利が公定歩合です。日銀が公定歩合を下げると言うことは、銀行は日眼からの資金調達コストが下がるわけですから、一般の方の貸し出しなどの金利も下がると言うことです。つまり借りやすくなると言うことです。
利上げをしたときは反対に働きます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/01/25 22:42

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