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原価計算のABCが伝統的個別原価計算よりも合理的というのが
なぜかわかりません。

伝統的なほうも減価償却や電力や消耗品を使用ワット数や土地の面積や
製造数などの合理的な配布基準をもちいて
各製造部門に配布してるんですよね?


それでいいじゃないかって思うのですが??


それともABCはどんな状況でも有利なのではなく
ある特定の条件下でないとその優位性は顕在化しないのですか?

逆に言うと、特段優位性がでてこない条件というのはどんなときでしょうか?

A 回答 (2件)

質問者様がどのような意図でABCと個別原価計算を論じておられるのかは正直わからないのと、学問の世界から離れて久しいので少々ピントははずしているとはおもいますが。



ABCというのは考え方としては面白いと思いますよ。
で、おっしゃるとおり個別原価計算も合理的ないしは経験則に基づいた配賦基準を用いて配賦もしています。また、純然たる直課費用についてはどちらもおなじことですね。面白いといえば、スループット会計も面白いですね。
ザ・ゴールにつながっていきますが、ボトルネックの考え方は現実の製造原価管理には有意です。

で、正直、それを論じることがどないやねん、というのが長年原価管理に携わってきた人間の感想なのですが。

減価償却などはキャッシュフローの考え方で捕らえたほうが統制がとりやすいですし、電力などはデマンドで決まるものでこれは総合で捕らえたほうが管理しやすいです。また、配賦基準についても使用ワット数ってどれだけ機械にメーターつけるんだと思いますしね。状況がかわれば、工数や人頭比で配賦するほうが合理的になったりもします。

ABC・個別原価のどちらに優位性があろうが、結果としてコストミニマムにしなければ、単に理論をこねくりまわして遊んでいるだけにすぎず、また優位性というのは結果を最大限にだせるものにあるということです。
現実の事業においては問題点は常に移動し、また原価には恣意的要素があります。ABCはその手法自体を目的として考える人が用いればスピード感に乏しいという点で優位性を持ち得ないと思いますが。(空手の演武のようなものです。)事業にはスピード感が求められます。

経済学は学問ですが、机上の空論で終わらせたら面白くないですからね。
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こんばんは。


早速回答させて頂きます。
そもそもABCは、伝統的原価計算が企業の急速な変化に伴い、正確な製品原価を計算する事が困難になってきていることを背景として台頭してきました。
これには「原価構造の変化」が起因しています。
伝統的原価計算が確立したころは、製造業は労働集約型の産業でした。したがって、原価構造も直接労務費の占める割合が比較的多く、これを前提に構築されている伝統的原価計算によって製品原価を計算しても問題はなかったのです。
しかしながら、近年における製造業でのFA(Factory Automation)化、CIM(Computer Integrated Manufacturing)化、更にはIT(Information Technology)化といった企業を取り巻く環境の変化によって原価構造は大きく変化してきたため、このような労働集約型の原価構造を前提にした伝統的原価計算では製品原価、とりわけ製造間接費の計算に歪みを生じさせざるを得なくなってしまったのです。
このようなことから、ABCはより正確な製品原価、とりわけ製造間接費の計算に焦点を当てて台頭してきました。したがって、ABCの特質は伝統的原価計算における製造間接費の計算過程との対比において明らかにされます。これは企業環境に伴い、伝統的原価計算がこれに対応できなくなったことからABCが台頭してきたことを考慮すれば当然のことだからです。
少し長くなってしまいましたが、是非ご参考にして頂けると光栄です。
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