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仏教では、娑婆世界を苦界と考えるのに、坊さんが結婚したり子供を作ったりするのはなぜでしょう。仏教的には、娑婆世界などなくなったほうがいいと考えないのでしょうか。

A 回答 (4件)

生臭坊主がいる事は確かですね。

 しかし、 苦の中から悟りを開くもまた修行との考えもあります。 娑婆が存在しなければ苦も存在しなくなります。 修行の詭弁が在家と言う人もいます。 
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2007/01/17 21:56

>仏教的には、娑婆世界などなくなったほうがいいと考えないのでしょうか。



そのようなことはないと思いますよ。
現世は魂の修行の場だと捉えられていると思います。
だからこそ、いろいろなことを苦しみの中から経験することが大切なのだと思いますよ。

「坊さんが結婚したり子供を作ったり」してもよいのは、戒律を考えると、私もよく分かりませんが、欲を経験することで悟りに近づくということでは意味があるように思います。
また、妻子を持って初めて分かるということもあると思いますので、あながち悪い行いとは言えない様に思います。
お釈迦様も一度は家庭を持っていますしね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2007/01/17 21:55

僕は、勉強中なので確かなことは言えませんが、勉強した中では、



娑婆世界は、存在しているものです。これは、仏様が作ったものではなく、自然の道理としてあるものらしいです。

仏教の目的は、仏性を持つ者すべてを成仏させること、仏と同じ境涯、境地になってもらうことです。

仏教の法華経では、生きている人、死んだ人、人間以外のものも仏性を持っていると言われています。しかし、人の仏性は煩悩や業によって覆い隠されて、それが現れません。
 この煩悩や業を消滅し、生命体が本来持っている仏性に気付き、それに基づいて生きる生き方こそ、仏教が目指すもの、成仏です。

仏教の根本は、仏性を持っている人、すべてを成仏させようと言う考えです。どんな人であっても、煩悩を1つ1つ滅し、業を1つ1つ滅し、功徳を積むことによって、自分自身の性質、性格などが良くなります。

娑婆世界は、苦界と聞いたことはありませんが、人間は苦であるとは、聞いたことがあります。人間は、無知、邪心、邪欲を持って、自ら苦しむような選択をしてしまう、良い生き方をしようと思っても、確信を持った良い生き方というのが解らない境涯です。また、生老病死の前に、苦を感じます。
 しかし、そうであっても、正しい修行を積めば、必ず成果が見えて、仏の境涯に少しずつ近づいていくのを感じるものです。ですから、娑婆世界が無くなれば良いとは考えていないです。むしろ、娑婆世界に住むすべてのものを成仏させることが、釈迦牟尼佛(釈尊、お釈迦様)の最大の願いです。

>坊さんが結婚したり子供を作ったりするのはなぜでしょう
これについては、僕自身、不明です。

以上、参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2007/01/17 22:21

 まず、苦界ということから説明しようと思います。


 わかりやすく言うと苦界とは、生きる上での苦しみが無限であるこの世を海にたとえて「苦海」、海に界という字をあてて「苦界」だそうです。
『法華経第五如来寿量品』には「我諸の衆生を見れば苦海に没在せり」
とあります。
また、『仁王般若波羅蜜経』巻上には「十善の菩薩は大心を発して、長く三界の苦輪海に別る」
とあるように、苦界は三界を示す語としても扱われます。
 三界とは、欲界・色界・無色界の三つの総称です。凡夫が生死を繰り返しながら輪廻する世界を三つに分けたもので、悟りとはこの三界での輪廻から解脱(抜けだすこと)をさします。
 まず、欲界は淫欲と食欲の二つの欲望にとらわれた衆生のいる世界。六欲天から人界を含み、無間地獄までの世界をいをいい、六道の天の世界の下のほうから、人・修羅・畜生・餓鬼・地獄を指す言葉です。
 色界は、欲界の二つの欲望は超越したが、物質的なもの(色)にとらわれた衆生が住む世界です。
 無色界は、欲望も物質的条件も超越し、ただ精神作用にのみ住む世界であり、禅定に住している世界です。
 しかし、 この三界はせべてさとりの世界ではありません。全てが、苦海であり、苦界なのです。ですから、娑婆=人間界とするならば、苦界は人間界だけでなくもっと広い意味で使います。

では今まで書いてきたことを踏まえて、質問に戻りませよう。
>>仏教的には、娑婆世界などなくなったほうがいいと考えないのでしょうか。
 ここでいう「娑婆世界」とは質問から考えて苦界(三界)のことだと理解させていただきます。そして「なくなったほうがいい」というのは、その苦界から全ての衆生が解脱し、仏の世界(浄土)に生まれればいい。ということですよね?(補足・ここで使った「浄土」とは仏国土のことであり、阿弥陀仏の作った極楽浄土に限定しない。)
 私もそのようにお思います。そうすればみんな仏になってすばらしい世界になるでしょう。現に観世音菩薩の本願(目標)には「全ての衆生が悟るまで仏にならない」というのがあるそうです。観世音菩薩が仏になれたら素敵なことですね。
 
>>坊さんが結婚したり子供を作ったりするのはなぜでしょう。
 さてこの質問に関してですが、苦界だから子供を生むのをやめて生きてる人間を減らすことで、この娑婆から人を絶滅させたほうがよい。ということでしょうか?それに関しては私は共感できません。なぜなら、それが子供を生ませたいと思わなくなる理由にはならないと思います。
 では、天台宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗等の戒律をちゃんと持っている宗派のお坊さんはなぜ結婚するかという問いに関しては、天皇の勅令が関係しています。
その説明に入る前に前提となるバックボーンのご説明をしましょう。お坊さんの結婚が禁止されたのは、もちろん戒律としてはインドで仏教が成立したときでしょう。日本においてはいつかというと日本の国内法的には大宝律令(701)の中の僧尼令からといわれているようです。
 日本のお坊さんの結婚ですが、平安時代にか隠れてみんなしていたようです。ですから今でもお坊さんの奥さんのことを「大黒様」と隠語で呼んだりするのは、隠れてやっていた名残です。浄土真宗だけが「坊守(ぼうもり)」という隠語でない呼び方が存在します。子供に関しても浄土真宗以外の宗派では「真弟子」と実子を隠語で呼んでいたようです。
一般的に、浄土真宗の宗祖親鸞聖人が妻帯した僧の最初であるといわれていますが、これは不正確といえます。また親鸞聖人は承元の法難(1207)で僧籍を剥奪されており、それ以後僧籍を戻されても「非僧非俗」の立場をとっていたわけで、その時点ですでにお坊さんでないともいえなくもありません。考慮すべきでしょう。
 さて、天皇の勅令に関してですが、1872(明治5)年の太政官布告133号で、お坊さんの結婚が天皇から許されます。明治政府は国家神道建設の過程で仏教の堕落を狙いに妻帯を公認したのではないでしょうか。ちなみに妻帯が認められているのは日本だけといわれることがありますが、チベット仏教の一部でも公然と妻帯が行われていますよ。
 このようなりゆうがあって、今もお坊さんたちは結婚し子供をもうけます。しかし、私にしてみればそれはおかしな話です。自分の信じた教えが、だめだというのならしてはいけないと思います。
 ただ、私は浄土真宗という宗派を信仰し、俗に言うお坊さんという立場にいます。そんな私もやはり結婚したい相手がいます。そのうち結婚するでしょう。それはなぜか、私がしたいからです。私は自分が悟れるほどすばらしい人間だとは思っていません。何をやっても、この苦界を輪廻してきたからこそここに今いるのです。そんな自分がやっとめぐり合えた、解脱の方法が南無阿弥陀仏を称え、極楽浄土という阿弥陀仏の創ってくださった学び舎で、阿弥陀仏・観音菩薩・勢至菩薩といった多くの先生に悟りへと導いていただくほか解脱の道はない思っています。しかし、私は性欲が強いのかその人のことが頭から離れなくて、唯一すべき念仏すらままならないのです。
 浄土真宗をお開きになった親鸞聖人もそのことで悩んだそうです。そのとき親鸞聖人は観世音菩薩からお告げをもらいます。「親鸞よお前が女を抱きたくて念仏すらままならないというのなら、私が女の姿となってお前に抱かれてやろう。そして臨終のあかつきには極楽浄土へとつれてってやろう」といった内容のものでした。
 私も最近ほとほとそのように思います。私の目に前にいるその人がいなければ、念仏もままならないでしょう。しかし、この人がいるからこそ私は念仏できていると思うと、私の目の前にいるその女性は観世音菩薩に違いありません。だから私は結婚します。私が結婚する理由はこのようになります。簡単に言えば、わたしが堕落坊主でどうしようもない人間であるってことですね。

的外れな答えかもしれません。長々駄文を連ねましたが、参考にしていただければ幸いです。
  合掌 南無阿弥陀佛

この回答への補足

量子力学の多世界解釈で考えれば、すべての人が浄土に行っている世界も人類が絶滅している世界もあるかもしれませんね。

補足日時:2007/01/18 19:28
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2007/01/18 19:21

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