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『加減』に対して、着席・非常・高低・洋画
『遅刻』に対して、岩石・洋画・非常・着席など同じ構成の熟語を求められておりますが、このようなことは習った記憶がなく、意味が分かりません。どなたか教えていただけませんか。

A 回答 (2件)

二字熟語の構成(組み立て)には、次のようなものがあります。


「加減」「高低」は(2)、「着席」「遅刻」は(4)、「非常」は(5)、「洋画」は(3)、「岩石」は(1)にあたります。

(1)同じような意味の漢字を重ねたもの
(2)反対または対応する意味を表す字を重ねたもの
(3)上の字が下の字を修飾しているもの
(4)下の字が上の字の目的語、補語になっているもの
(5)上の字が下の字の意味を打ち消しているもの
(6)接尾語がついたもの。
(7)同じ字を重ねたもの。
(8)長い熟語を省略したもの。

(1)と(2)はそのままの意味です。

(1)はいうまでもないでしょう。「寒冷」のように、「寒≒冷」という類義語の関係です。「岩石」は「岩」と「石」というよりは、似た性質の物質を二つ並べたものと考えられます(多くの辞書でもそう記しています)。もし「大きな「岩」と小さな「石」を合わせたものと考えれば(2)になりますが、それは無理であると考えます。

(2)の例「大小」「長短」「父母」「神仏」「加減」「高低」
「大小」「長短」のように、反対の意味を表すものは比較的簡単ですが、「父母」「神仏」のように「対応する意味」をどう考えるかは、少し難しいようです。基準点があって、そこから両方向(反対方向)」にあるものと考えればいいのです。
例えば「父母」の場合、「子供」という基準点から見て、親という方向で対にあるのが「父」と「母」です。

(3)は、A連体修飾語とB連用修飾に分けられます。
Aは「~な・・・」「~の・・・」「~い・・・」「~た・・・」などのように上が下を飾る。
例「急流」→「急な流れ」、「国語」→「国の言葉」、「新雪」→「新しい雪」、「変人」→「変わった人」「座席」→「座る席(座るための席)」「洋画」→「洋(欧米)の映画」
Bは「~に・・・する」「~く・・・する」などのように上が下を飾る。
例「即決」→「即(すぐに)決める」、「速記」→「速く記す」

(4)は、どう読むかで、次の二つに分けられます。
A下から上に、「~を・・・(する)」と読む。
例「作文」→「文を作る」、「読書」→「書(本)を読む」、「除雪」→「雪を除く」
B下から上に、「~に・・・(する)」と読む。
例「登山」→「山に登る」、「着席」→「席に着く」、「帰国」→「国に帰る」、「遅刻」→「刻(時間)に遅れる」

(5)は、上に「不・無・非・未」などが付き、「~がない」「~ではない」「~しない」「まだ~ない」などの意味を表します。
例「不幸」→「幸せではない」、「無人」→「人がいない」、「非常」→「常(いつも)ではない」、「未満」→「まだ満ちて(完全で)ない」

(6)は、下に「的」「化」「性」などの字が付いて、そういう様子である(的)、そうなる(化)、そういう性質である(性)といった意味を上の字に添えます。
例「端的」「悪化」「感性」
(5)・(6)は「接辞(接頭語・接尾語)」がついたものと、合わせて表されることもあります。

(7)は、文字どおり、「堂々」などのこと。

(8)は、「国際連合」を「国連」、「国民体育大会」を「国体」と呼ぶようなものです。

熟語の構成は、漢文を読むときの基本であり、熟語を覚えるときの手がかりもなり、また、高校入試にもよく出る問題です(私が以前調査したときには、公立高校国語の知識事項では、だんとつの出題数でした)。大学センター試験に出たこともあります。
(学校では小学校高学年、さらに詳細は中学校の2(3)年で習います。)
がんばってください。
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この回答へのお礼

早々に懇切丁寧なるご回答をありがとうございました。定年後のボケ防止にとnintendoDSを購入して『200万人の漢検』や『常識力』などのソフトを購入して勉強を始めましたが、今回の熟語はさっぱり意味が分からず、先に進めないで困っておりました。多分習ったことはあるのでしょうが、学校を出てから数10年、社会で活躍をしているうちに、すっかり忘れてしまったのでしょうか。お陰さまでどうにか理解させて頂きました。まだまだ勉強中で、これからも多分疑問が出てくる可能性があります。またどうぞよろしくお願い申し上げます。

お礼日時:2007/02/15 17:42

漢字検定の問題パターンですね


岩石:同じ意味の漢字が繰り返す(岩と石)
高低:上と下の漢字が反対の意味(高いと低い)
洋画:上の漢字が下の漢字を修飾する(西洋の絵画)
非常:上の漢字が下の漢字を打ち消す(常に非ず)
着席:下の漢字が上の漢字の目的語になる(席に着く)

加減は「加える、減らす」だから「高低」、遅刻は「刻限に遅れる」だから「着席」ですね
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この回答へのお礼

早々に簡潔なる回答をありがとうございました。ANO2さまへのお礼のような理由で勉強中に、これらの意味が理解できなくて、先に進めませんでしたが、お陰さまで進めそうです。まだまだ先がありますが、これに懲りずさらによろしくお願い申し上げます。

お礼日時:2007/02/15 17:52

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