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もりおうがいって本名林太郎っていいますが、
どうして「おうがい」って名前にしたか教えて下さい。。

A 回答 (4件)

 


森鴎外林太郎は、明治時代の超エリートで、医学を学ぶため若年で、国費でドイツに留学しましが、この時、他の留学に出発する学生達と共に、明治天皇に拝謁し、天皇から、留学に当たり、激励の言葉を得ています。

少し後になって、夏目漱石金之助も、英語・英文学研究のため、国費で、イギリスに留学しますが、この時は、明治天皇の拝謁はありません。(鴎外の時は、まだ最初の国家留学生だったので、特別扱いだったのです)。

鴎外は国家が優秀な人材を登用して、明治日本を近代化するための大任を担っていたので、国家官吏として、小説など書く立場でなかったのだと言えます。(彼は、軍医官僚となり、ドイツの軍学を導入し、クラウゼヴィッツの「戦争論」などの部分訳をしたります)。

もっとも、それが理由で、鴎外という号を名乗った訳ではありません(というのは、作家は、江戸時代からすでに、みな、「号」で作品を書いていたからです。画家も同様です)。

ただ、夏目漱石は、ラフカディオ・ハーンの後任として東大英文学の教授になった後、窮屈なエリート官吏の立場を嫌って、東大教授を退任して、自由業の作家一本で生計を立て始めたように、作家の立場と、高級官吏の立場が、時にうまく調和しないのは事実です。

しかし、漱石という号は、別に、彼が東大教授だったので、本名を名乗るをはばかったからではなく、「筆名」で小説を書くのが普通だったからです。

作家二葉亭四迷という人が明治時代にいますが、「二葉亭四迷」などという本名がある訳がない訳で、これは無論筆名で、一説では、若い頃、小説などを読に耽っていたので、親に叱責され、

「貴様のようなろくでなしは、くたばってしめえ!」と言われたので、「くたばってしめえ」をもじって、「二葉亭四迷(ふたばていしめい)」と名乗ったそうですが、真偽は知りません。

とまれ、色々な人が筆名(雅号)で、小説や詩を書いていた訳で、森林太郎も、「鴎外」という雅号で、小説「舞姫」などを書いて発表したということです。

漱石の雅号「漱石」は、漢詩を典拠としていて、「負け惜しみ」の意味がある号を選んでいます。

これは、晋の孫楚が隠棲の意志を友人に告げた時、間違って、「漱石枕流」と言ったので、それはおかしいと言われ(本来「枕石漱流」……「石を枕にし、流れに口そそぐ」……このように隠棲生活をするの意味)、反論し、いや、これは「耳を洗うため、流れを枕にし、歯を磨くため石に口そそぐ」のだ、と屁理屈を述べた句から、取ったとされます。

鴎外の号は、そのままの意味だと「カモメが、外に」というような感じです。以下のページには、鴎外の号の由来として、四つぐらいの説が挙げられています:

>ペンネーム図鑑(近代日本文学)~ま行
http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/pen-name/m …

これによれば、

1)友人である斉藤勝寿の号「鴎外漁史」から採択また借用したという説。

2)唐時代の大詩人、杜甫の漢詩『王十二判官に別る』の「柔艫軽鴎の外、……」から、「鴎外」を取ったという説。

3)鴎外は若い頃、西周の女中で、お梅という名の女性に惚れ、地名に小梅があり、そこは、吾妻橋の川向こう、「鴎の渡しの外」にあるので、そこから、「鴎外」だとしたという説。

4)「鴎の渡し」は吉原の別名で、誰かを好きだったのか、「心は離れていない」を意味して、「鴎外」としたという説。

どれが本当か分かりません。「鴎外」という雅号は、彼以外の人も使っていたようで、鴎外自身の雅号も、これ以外にも、「鴎外漁史、曳舟居士、小林紺珠、帰休庵、ゆめみるひと、隠流」など、十を越える号を使っていて、一番有名なのが、「鴎外」だそうです。

上の2)の説や、3)の説については、以下の参考URL2(そのなかのURL2)に、もう少し詳しく載っています。

しかし、何が由来か、はっきりしたことは分からないようです。

>参考URL1:ペンネーム図鑑(近代日本文学)~ま行
http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/pen-name/m …

>参考URL2:森鴎外
http://www2.tky.3web.ne.jp/~yk7676/public_htlm/o …

>参考URL3:閑話休題1 雅号「鴎外」の由来
http://www2.tky.3web.ne.jp/~yk7676/public_htlm/o …
 

参考URL:http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/pen-name/ma.html,http://www2.tky.3web.ne.jp/~yk7676/public_htlm/o …
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この回答へのお礼

詳しくご丁寧にありがとうございました。
お礼のお返事おそくなってすみませんでした。。

お礼日時:2002/06/23 20:07

panpanpanさん、こんにちは。



一人の人間としての公の立場と個人としての立場を二つの名前をもつことで、一人の人間でありながらそれぞれの「人格の人権」を大事に考えていたのではないでしょうか?

(公)軍医総監森林太郎と(個人)小説家森鴎外
公の立場では、言葉に制限があったのでしょう。
個人として、いち作家であることで自由に言葉を話したかったのでは?
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
お礼のお返事遅くなってすみませんでした。。

お礼日時:2002/06/23 20:04

作家のペンネーム辞典(佐川章・著)に載っているんではないかと思われます。


この本が今手元にないので調べることができないのですが、日本文学の重要な作家は網羅していたと思うので、載っているのではないかと思われます。
図書館などで探してみては如何でしょうか?

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4871381 …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
お礼のお返事遅くなってすみませんでした。。

お礼日時:2002/06/23 20:02

ココのHPに、雅号「鴎外」の由来が、書かれてますが・・・・・



おいらには、なんかよく分からない?

http://www2.tky.3web.ne.jp/~yk7676/public_htlm/o …

http://www2.tky.3web.ne.jp/~yk7676/public_htlm/o …

http://www2.tky.3web.ne.jp/~yk7676/public_htlm/o …

参考URL:http://www2.tky.3web.ne.jp/~yk7676/public_htlm/o …
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この回答へのお礼

ホームページ教えてくれてありがとうございました。
お礼遅くなってすみませんでした。。

お礼日時:2002/06/23 20:00

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