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 私は教育関係者ですが、日ごろより疑問に感じていることがあります。大学の偏差値は、その学校の入学の難易度を示すひとつの指標ですから、その大学の社会的評価の一面をあらわしているということに異議はありません。
 ところで、ネット上でよく見る論調に、東京の私大群を高く評価し、地方の国立大学群を低く評価するものが顕著です。教育環境、研究環境、いずれをとっても、早稲田、慶応義塾はさておき、MARCHに代表される入試難易度の大学と、駅弁大学と揶揄されがちな地方国立大学とを比較すれば、地方国立のほうが優位ではないのでしょうか。都会に位置しているが故のネームバリュー、卒業生が全国区の有名企業に就職していくという事実、これらによって人気が高いということは認めますが、果たして偏差値という指標がその内実にふさわしいのか、疑問です。
 研究予算の額、論文の引用実績、教員一人あたりの学生数などを比較して、地方国立大は首都圏の私大より劣るのでしょうか。むしろ、地方大学のほうが偏差値は低めになりがちだが、内容は充実していて、いわば「入りやすくておトク」というようなことはないのでしょうか。どなたかこの疑問にお答えください。識者のご回答をお待ちします。

A 回答 (12件中1~10件)

どちらにしても全入時代ですから、甲乙ではなく、丙丁つけがたいのが実際ではないでしょうか。


また、私大といってもこれまたピンキリです。中には地方国立大を凌ぐものもあるでしょうし、内容的に地方国立大の方がお得なこともあるでしょう。
ですが、以前、北海道の某国立工業大学での講義が成立しなくなっている(学級崩壊?)という記事を読みましたし、また、瀬戸内近辺の教育大の学生対象の調査でどのようにしたら並列電池で電球を点灯できるかがわかっていないものが多かった、という記事も見たことがあります。
東京の私大にも小数制をとっている大学もありますし(HRのある学校も存在するようですね)、ネームバリューや就職実績を度外視するのであれば、要は学生自身のやる気でしょうから、そういう点では、東京ほどには誘惑要因の少ない地方の方がマシかもしれませんね。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。地方国立大学の入学生のレベルが低くなっているという例を紹介していただきました(例に挙げられているような学生であれば、MARCHクラスの大学にもいるようには思いますが)。逆に言えば、そういう学生をもきちんと教育し、それなりの成果を挙げているのならば、その大学の教育力は高いといえるのではないでしょうか。

お礼日時:2007/06/14 10:46

識者ではないですが…私の意見をば。



入り安くてお得ってのは無いかと思います。確かに、学費は安いですからその面ではお得ですがね。国公立の場合は、センターの足切りがありますし、科目数も多いです。私の場合、地方にある国立大学(中堅)は到底合格できないと思いました。教育関係者ならばお判りかと思いますが、私立と公立の試験は全く異なります。同じ数値では測りきれないと思います。

教育環境という話ですが、これは難しいですね。どれを取って良いというか難しいです。COEプログラムだけを見るならば、旧帝大・早慶を除けば地方が数カ所です。逆にMARCHも数カ所しか認定されてません。地方は土地が広いですが、これは環境の良さとは言いかねますしね。私が出た大学の教授はそっこら中から引っ張って来てます。元官僚・元新聞社記者・元国連事務員・現役作家・現役の大政治家等々、そういった人材の優劣は難しいですが、地方国立大学ではなかなか難しい事かと思います。

大学にそのまま残るならば、地方も良いですが、やはり大企業の本拠が東京に集中してます。ならば、どうしても東京の大学にって事になります。それに民間と大学で協力して研究を行う場合も近い方がやりやすいでしょう。人口の流入って事は、優秀な人材も多く居ると云う事になるかと思います。

偏差値がその内実にあっているかと言われれば、あってない。と言えるかもしれません。しかし、偏差値ってのは、そこの大学で学びたい人の数と難しさというのも推測できるかと思います。それだけ偏差値が高いって事は、それだけ魅力があるという事でもありますよ。


地方の国公立大学ならばMARCHより高いか同レベルだと思いますよ。それ以下になると難しいですが。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。結局のところ、中央集中の影響が教育の世界にも出ているということですね。MARCHクラスの受験生、入学生は必ずしも大学の内実を十分に理解して受験、入学していない者も多い、ということかもしれません。

お礼日時:2007/06/14 10:50

地方国立と東京私大といっても、理系と文系では、一色にできないと思います。

県のトップ高からは地方国立は目指す生徒は少ないのではないでしょうか。首都圏からわざわざ、遠く離れた地方国立を目指すなんてこともないでしょうし、今は地元の中堅公立から、多くの生徒が地方国立に入学していると思います。その生徒達がマーチ(文系)に合格できるかといえば、どうなのかということです。
環境が整っている、というのはあくまでも入学した生徒が、その環境をうまく取り入れ、自分の今後に生かした時に言えるのではないでしょうか。ですから、どっちが優位という議論はあまり好きではありません。
私大でも司法試験や国I試験、公認会計士などの難関資格に向けて、様々な環境が整っているところが多数あります。
また、就職にしても結構、面倒を見てくれます。これは私大だからこその、力の入れ方なのかもしれません。
一方、地方国立は地元に密着していることから、地元の企業に就職するには有利かもしれません。
要は、どちらが良いというのは、一概にいえることではなく、その大学で自分の学びたいことを取り入れることができるか、を基準に考えて選択したら良いのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。
>環境が整っている、というのはあくまでも入学した生徒が、その環境をうまく取り入れ、自分の今後に生かした時に言えるのではないでしょうか。ですから、どっちが優位という議論はあまり好きではありません。
 まさしくおっしゃるとおりです。ただ、東京発(?)の情報の多くは、地方国立大に不当に低い評価を与えているように感じるのです。その疑問を解決できないかと思い、質問をした次第です。

お礼日時:2007/06/14 10:55

極端な意見を言うと、地方の国公立あるいはMARCHクラスの学生に研究活動をさせて、どれだけの役に立つという批判もあるでしょう。

旧帝大ならともかく、MARCHや地方国公立での学生など、研究者やアナリストになる者は殆どいなく、大半が企業戦士です。研究活動が盛んでそのための教育や教員が厚い、といったこと自体が評価されてないのではないでしょうか?それより、就職しやすい、英語などの各種資格取得に力を入れる、などといったことのほうがよっぽど必要とされているのだと思います。地方国公立大学やMARCHクラスは研究機関というより90%教育機関ではないでしょうか?そしてそれに対応している私学と対応していない国公立で、教員数の差を埋めるほどの評価の違いが出ているのだと思います。文理の違いもありますし、地方国公立といえども金沢大学、神戸大学などと町名を関した○○文化(教育)大学では違うでしょうが、国公立のほうが社会のニーズに対する反応が遅い傾向はあるとおもいます。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。私学は教育面での力の入れ方が外からも分かりやすい、というのはまさにおっしゃるとおりだと思います。

お礼日時:2007/06/14 10:58

理系については、マーチどころか早稲田慶應であっても研究レベルは地方国立大レベルです。

まあ東大京大阪大での寡占状態とも言えます。

というか日本の大学の場合、就職予備校としての役割が求められますので

>>都会に位置しているが故のネームバリュー、卒業生が全国区の有名企>>業に就職していくという事実、これらによって人気が高いということ

これは大事です。

こんな基準で大学を選んだらアメリカでは笑われるぞ。言っても日本の受験生にとって就職は死活問題ですからね。

ただ少数精鋭になってきた今、マーチレベルのOBの神通力は弱ってきてるみたいで就職状況に関しても地方国立大が巻き返してるようです。

>>研究予算の額、論文の引用実績、教員一人あたりの学生数などを比較>>して、地方国立大は首都圏の私大より劣るのでしょうか。

地方国立VS首都圏の私大というより
東大京大阪大VSその他です。例えばCOEの採択件数などは左の3大学が8割を占めていて、残りをその他で奪い合っている状態です。
このその他勢で健闘してるのが早慶・残りの旧帝大・横浜国立・千葉・神戸あたりですね。理系なら東工大は素晴らしい実績です。文系なら一橋もですね。

>>地方大学のほうが偏差値は低めになりがちだが、内容は充実してて、>>いわば「入りやすくておトク」というようなことはないのでしょうか

これは何ともいえません。国立大も法人化のあおりを受けて東大京大のようにお金持ちではない大学では「実験は○○時まで、終わってなくてもそれ以降はダメ」となかなかシビアになってきてます。
私大は実験費をとってるのでこれはありません、授業料などを含めて負担は月に15万かかりますけどね。

大学というのは研究・教育機関というのが建前なわけですが、研究が中央集権になっているので結局教育も中央に集まってしまうのが現状です。当然この中央というのは地理的なものではありません。

地方大とマーチを質問者さんのおっしゃるような研究・教育というピュアな物差しで比べると、残念ながら両方とも落選です。一生懸命勉強して東大に行けば万事解決とでも言いましょうか…

ただ経済的事情などで地元の国立大に進学せざるをえない有能な学生がいることも事実です。地方国立大から東大などの大学院に進学し、活躍している人材とマーチからのそれとを比較すると前者のほうが圧倒的に多いですね。ただこれも学術分野で、です。お金はマーチ卒業生の方が稼いでいるかもしれません。

人生において何を重視するかは人それぞれなので、難しいですね。
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この回答へのお礼

 率直な回答をありがとうございます。
>地方大とマーチを質問者さんのおっしゃるような研究・教育というピュアな物差しで比べると、残念ながら両方とも落選です。
 「それを言っちゃあおしめえよ」とツッコミたくなります(苦笑)。どんぐりの背比べであれば、比較しても仕方ないということですね。
 

お礼日時:2007/06/14 11:04

早稲田・慶応・ICU・上智に次いでMARCH・・・という単純な図式、ましてや、MARCH>地方国立も乱暴だなあと思います。



MARCHは理系が弱いです。
他の私立を見ても、医科系・歯科系・薬科系・看護保健医療科系・獣医科系はちょっと外すとしても、理工系(東京理科、北里、東邦、東京農業、芝浦工業など)の学部や学科によっては、入試難易度も、入学後の専門教育力も、MARCHと同等かそれ以上の大学はかなりあります。
総合力としても、女子大学(津田塾、東京女子、日本女子など)や、名古屋圏、西日本圏にも、負けず劣らぬ大学はいくつもあります。

地方国立も、確かにセンター試験で60%を取れば何とか合格できるところはありますが、理系でも、国語・古文・漢文・社会を勉強しなければならない国立の入試は楽ではありませんし、入学辞退者が少ないこと、入学者の質が揃っていて、世間から安定した評価が得られているのは事実です。私立とは異なり入学経路も限られています。設備はぼろいですが就職は悪くありません。

地方国立が「入りやすくておトク」というよりも、世間は、MARCHというブランドがそれほど輝いているとは思っていないのではないでしょうか。「なかなかいい大学だね」ぐらいなんじゃないですか。

質問とかけ離れた回答になってしまってすみませんでした。
MARCHというネーミングが、人気商品のキャッチコピーや流行語のように一人歩きしていると感じていまして。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。
>MARCHというネーミングが、人気商品のキャッチコピーや流行語のように一人歩きしていると感じていまして。
 それもそうです。でも、初めてこれを言った予備校関係者(?)のセンスは、間違いなくなかなかのものですね。

お礼日時:2007/06/14 11:07

 地方大学にいい教授がいつかないのが問題だと思います。

新幹線でいけるようなところは、割りに教授・講師とも通っているようですが。教授や講師が研究できる環境にいたい、学会の中心にいたい気持ちはわかると思います。最初鳴り物入りで有名教授をそろえて始まった地方公立がどんどん衰退して言ってしまうのは大体、講師陣がいなくなるからです。

 近頃は大学間協力で他の大学の授業も取れるように成りました。大体その大学の看板講座です、大学が集中する東京だからできるんですよね。

 地方でもがんばっている所があると思いますが、東京の大学の利点はそんなところじゃないでしょうか?あまり有名じゃないところでも講師にいい先生がいる大学も多いです。地方だとまずそんなことはないでしょう、名前を連ねていても1年に2週間だけの集中講座とかになるようです。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。結局のところ、「教育は人なり」ということかもしれません。

お礼日時:2007/06/14 11:08

東京の私大と駅弁を比較するなど、


他の事に例えて言うと
職種・年齢・適性を無視して、一括りに年収を比較するくらいナンセンスです。

この回答への補足

 ナンセンスだという視点、論点をもう少し詳しくお示し願えれば幸いです。回答された例えは、私には分かりかねます。

補足日時:2007/06/14 11:08
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教育関係者です。



いわゆる駅弁大学と称される地方国立大学は、現在いろいろな意味で損をしています。
・独立行政法人化で運営費が削られている
→良い教育ができない、人件費がかけられない
・30年前には20倍以上だった国私学費格差は文系だと1.2~1.3倍の差しかない
→今時文系で学費が安いから国立という選択は、むしろ現状を把握していない親の意見
・地方国立は学生数における理系比率の高いのに、子供の数が減っただけではなく、高校生の理系選択率まで下がっている
→地方の工学部では二次募集(つまり普通に前期・後期で受験した学生はほぼ全員合格)が常態化
・都会の大学の就職状況がすこぶる良い(文系)
→逆に地方国立は地元に土着した就職以外は厳しく、特に都心では都内の無名私立大学と同等の扱いを受けることも普通

正直なところ、少なくとも過去と現在の地方国立大学自身を比較して、現在の方が上回る要素を探すことは難しいと思います。
もちろん、一部の理系学部を中心に伝統ある研究実績はありますし、このへんはいわゆるMARCH群の大学は理系学部が一般に貧弱ですから、一日の長があるかもしれません。

個人的な意見ですが、「ネット上でよく見る論調」としては、やたらに地方国立大学が国立大学というだけで持ち上げられていて、逆に教育現場を知っている私としては違和感を感じます。

この回答への補足

 学費の国私間格差の実態は、私もよく承知しているつもりです。地方の学生が首都圏の大学に行けば、生活費の負担が大きいことのほうが問題でしょう。
>やたらに地方国立大学が国立大学というだけで持ち上げられていて、逆に教育現場を知っている私としては違和感を感じます。
 国立大学は、私学助成に比較してより多額の国家予算を配分されていることは紛れもない事実です。その利点を十分に生かしてない国立大学が多いと考えてよろしいのでしょうか。

補足日時:2007/06/14 11:15
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。地方国立大の状況を歴史的に見る、という視点は私にはありませんでしたので、非常に新鮮です。

お礼日時:2007/06/14 11:13

 地方国立大学で仮面浪人し、東京の文系の私立大学へ進学したものです。

文系・理系で状況が異なりますので文系学生の戯言としてお聞きください。
 
 私は地方国立大学の牧歌的な雰囲気が大好きでした。生徒の数が多いわりに教授の数も多いですし、理系の研究環境は文系の私から見ましても、素晴らしいものでした。みなさんよく勉強しますし、地方から見ると、東京の私大生って遊びまくりって感じですよね。
 
 したがって、特に理系の方は東京の私大を馬鹿にしていました。(地方発の情報の多くは、東京の私大を受験科目の少なさや、理系分野の弱さで馬鹿にする傾向があります。)
 確かに、私の在学した地方国立大学は理系の研究・教育環境という面では、私大に比べ優位かもしれません。しかし、分野によれば東京の私大が研究・教育環境が良いところもあるでしょうし、一概にはいえないのではないでしょうか。
 
 一方、東京の有名私大は文系の就職に関しては圧倒的にお得です(リクルーターの数、旧帝国大学を除く、地方大学よりも学歴フィルターにひっかかりにくいなど)また、生活費も奨学金が充実していますし、バイトの賃金も高いです。(私は、ほぼ全額バイトと奨学金から自分で払っています。)さらに、東京で学生生活をする、というのは若者にとって魅力的ですね。
 
 要するに、学費が少しでも安くて、研究したい分野があり、どうしても国立に行きたければ、行けばいいし、就職に強くて、全国的に知名度があって、東京にある大学に行きたいなら東京の有名私大にいけばいい。(文系の話ですよ)個人の好みではないでしょうか。
 
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。結局のところ、大学の内実よりも東京に位置していることの利点が圧倒的に大きいのでしょうか、そんな気がしてきました。

お礼日時:2007/07/01 00:42

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