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薄膜のたわみによるヤング率変化について
質問させてください。

例えば、A4サイズの紙の短い辺の片端だけを持つと、
重力によって紙は当然ペロンと下に曲がります(たわみます)。
しかし、長い方の辺にすこしだけ力を加えてたわませると、
その紙は下にたわまなくなり、重力に抵抗できるようになります。
厚みなどのパラメータは変わりませんので剛性変化というよりも、
ヤング率が変化したと考えられると思います。
また、この現象は金属膜でも同様に確認できます。

さて、この現象をどのように理解したらよろしいでしょうか?
長辺方向の変形による、ヤング率の変化
(いわゆる微分剛性やストレススティフニング)でしょうか?
みなさまご教授ください。

A 回答 (2件)

●ヤング率が桁違いに突然増えることはない


 ヤング率の変化はまずありえないでしょう。

 なぜなら、短辺を持ってダラリと垂れるときのたわみと、
 長編で軽くへこみをつけて持ったときでのたわみは、
 ぜんぜん桁が違います。
 ヤング率が一瞬にして100倍、1000倍になることはありえません。

●アーチ
 さて、膜ではありませんが、棒部材を弓状に折り曲げてアーチを構成すると、
 とても曲げに強い構造ができるのはご存知のことかと思います。
 アーチは、曲げを軸力に変換する機構により、曲げモーメントや
 たわみが発生しにくく、見かけ上の剛性が上がります。

 桁橋とアーチ橋では適用支間が比べものになりません。

●シェル構造
 薄い膜のような構造としてはシェル構造があります。
 これは三次元的な広がりを持つアーチの一種と考えることができます。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
どうやら私にはアーチやシェル構造について理解を深める必要があるようです。
ですが、もうすこしだけ、教えてください。
アーチ構造にして見かけ上の剛性が変化した場合、
同じだけたわませるにはより応力が必要になると
考えてよろしいでしょうか?

補足日時:2007/07/14 01:20
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>アーチ構造にして見かけ上の剛性が変化した場合、


>同じだけたわませるにはより応力が必要になると
>考えてよろしいでしょうか?

いえ、アーチは応力がそもそも発生しにくいのです。
より大きな応力ではなく、より大きな荷重が必要と言った方がいいでしょう。
ウィキペディアの図を借用して解説しますが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F: …
アーチはその形状から曲げモーメントを軸力に変換します。

曲げモーメントが作用した場合、軸力が作用するのに比べ、多大な応力が発生し、
これが大きなたわみを生み出します。
ところが、アーチ形状では、曲げモーメントが発生しにくいため、
そもそも応力があまり発生しない構造といえます。
これは剛性というより、形状によって発生する断面力に差異があると考えてください。
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この回答へのお礼

そうですが、応力の変化はあまりないのですか。
アーチ構造はかなり興味深い構造なのですね。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/07/14 02:28

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