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 カンボジアの地雷は、
詰まるところ、誰が何のためのに埋めたのでしょうか?
ポル・ポト派?南ベトナムの輸送路ホーチミンルート?

A 回答 (6件)

>(1) おっしゃっている4派とは、


>「カンプチア民族統一戦線」がソン・サン派及びシアヌーク派ととも
>に結成した反ベトナムの「民主カンプチア連合政府三派」と、
>「カンプチア救国民族統一戦線」のことでしょうか?
最終的には。分派前であってもやっているでしょうし。

>(2) 撒かれたのは、1979年~1993年のことでしょうか?
 大多数はそうであろうと推測します。
 あるいは、クメール共和国~民主カンプチア時代もあったかもしれません(残念ながら、回答子はカンボジア内戦史に殊更詳しいわけではありませんので、自信無しです)。
 ただ、内戦(=地雷使用)が激化したのはベトナムの介入以降ではないかと考えます。
理由は
1)被害が全土に及んでいる
 米軍の目的はシアヌークルートの潰滅・一時的な掃蕩であって、別段カンボジアの破壊を目指していたわけでは(当然内戦する側もだけれど)ありません。また、その目的のためにワザワザタイ側に到る全土に地雷を敷設しまくるほど余裕があったとは思えません。たとえ航空機撒布をしたとしても、です。
2)地雷の素姓が中国・ロシア製
 内戦当事者に武器を供与したのはこれらの国です。よって、発見される地雷の殆どがこれら共産国家の製品である以上、内戦当事者が使用したと推測できます。

>(3) No.1~No.3では、米国によって撒かれた地雷も多くあるようですが、いかがでしょうか?
 (2)の回答で示したとおり、全体の被害に於ける割合は相当低いものであると考えています。
 交通遮断の為に米軍が地雷を使用することは考えられますが、当時のカンボジアは曲がりなりにも親米国家です。その国土を疲弊させるためだけに全土に地雷(しかも東側からワザワザ入手して)を撒くとは到底考えられません。
 西側の対ゲリラ戦術(所謂戦略村などを通じて宣撫を行う)と、東側のそれ(周辺住民を掃蕩し、一帯を文字どおり無人化する。後のアフガニスタンやチェチェンが典型的)は思想的にかなり異なっています。そして、生産手段や交通を破壊し、広大な無人地帯を作るために地雷を敷設(というか撒布)する、という発想は実に東側的です。

 また、先に回答でも若干述べましたが、回答子は「唯一のワルモノ」のみを殊更に指摘するような行為は誠実ではない、と考えています。
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カンボジアに埋設されている地雷のほとんどが対人地雷ですが、対人地雷には幾つかの種類があります。



   Aパチンコ式地雷(Sマイン)
大戦中にドイツで実用化された地雷で、踏むと1m位跳ね上がって爆発し、パチンコ玉を数百発ばら撒くタイプ。空中で爆発するため1個の地雷で多数の敵にダメージを与えられる。生産コストが高く、設置も面倒くさい。各国で製造されている。
   B指向性地雷(クレイモア)
Aの改良型。遠隔操作やワイヤー式信管によって作動するパチンコ式地雷で、一定の方向のみに攻撃を加えることが出来る。Aに比べ設置が簡単。各国で製造されている。
   C空中散布型地雷
米軍がベトナム戦争で使用した小型対人地雷。空中散布でばら撒くタイプで、触れると化学反応によって作動し爆発する。絶対ではないが信管に寿命があり、一定年度を過ぎると作動しない。
   D小型対人地雷
1960年代、旧ソ連が開発した小型対人地雷。火薬量は30g程度しかないが、本体がプラスチック製のため発見が困難。この地雷は踏むと足を吹き飛ばすほどの性能しかないが、原価1ドル程度で作れる。A・Bを被爆した場合は死ぬ確率が高いが、Dは負傷させるのが目的な地雷なため死亡するのは稀である。一方で足を吹き飛ばすには有効で、戦力へのダメージ及び治療費に莫大な被害を与える。

 米軍の地雷はABC、中国・ソ連は全てを使っています。

 さてカンボジアに埋まっている地雷のほとんどが中ソ製のD型地雷です。米軍が用いたのはBCタイプであり、既に使い物にならなくなっているのがほとんどです。

 地雷の埋設者は4派全てと言われており、特に中国の支援を受けていたポルポトとソ連の支援を受けていたヘンサムリンが埋設したようです。
 D型地雷は埋設が簡単なため、防衛陣地周辺に多数埋めて敵対派閥からの攻撃を防ぐのが目的と思われますが、小型であるため雨に流されやすく、何処に流れて埋まったのかが判らない状態にあるようです。
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 みんながありとあらゆる目的で敷設したのでわけが分からなくなっている、というのが現状だと思います。



 抗争した4派で末端に到るまで完全に地雷を統制して運用した所はありませんし、まあ、安いし、適当に使う(本当は敷設場所や規模・個数を戦後のために記録すべきなのですが、そんなことを真面目にしやしなかった)分には人手もかかりませんから・・・。

例えば敗走部隊の支援にぽいぽい撒く。
例えば敵対的な村を脅すのに畑にぽいぽい撒く。
例えば夜営時に側方警戒のためぽいぽい撒く。
例えば敵の小部隊殲滅のためにルートにぽいぽい撒く
例えば殲滅されかけた小部隊が撤退時の遅滞戦術としてぽいぽい撒く・・・・

で、撒いたのが雨季に移動して場所が分からなくなる・・・

単純にワルモノが居て、野郎のみが悪意を持って撒いたのではなく、内戦や地理的環境と言った要因から多数が使用された、といった所だと思います。

この回答への補足

 ご回答ありがとうございます。
いくつかわからないことがあります。

(1) おっしゃっている4派とは、
「カンプチア民族統一戦線」がソン・サン派及びシアヌーク派とともに結成した反ベトナムの「民主カンプチア連合政府三派」と、
「カンプチア救国民族統一戦線」のことでしょうか?

(2) 撒かれたのは、1979年~1993年のことでしょうか?

(3) No.1~No.3では、米国によって撒かれた地雷も多くあるようですが、
 いかがでしょうか?

 よろしくお願いします。

補足日時:2007/07/22 03:33
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ベトナム戦争時代に米軍が撒いた地雷が、その地雷が撒かれた辺りに住む住人(又は戦後、その地を開拓する目的で移り住んだ住人:主にカンボジア人およびラオス人)を、未だに殺傷し続けているのです。

この回答への補足

 たびたびご回答ありがとうございます。
よくわかりました。

 1点だけ教えてください。
おっしゃっている地雷は、
南東部のものだけでしょうか?
それとも、プノンペンの南西や、タイ国境の地雷もそうなのでしょうか?

補足日時:2007/07/22 03:46
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>「○ ベトコンとかゲリラとか言っていますが、北ベトナム正規軍・ラオス正規軍の混成部隊プラス南ベトナムの独立軍(これはゲリラですね)です。


は、一行目の「ゲリラ」の説明をしてくださっているのでしょうか?

そうです。米軍がゲリラと見なし、『殺しても良い人』のレッテルを貼られた人たちを指します。

・・・そして結果として未だに多数の非戦闘員を殺傷しつづけているのです。

この回答への補足

 再びご回答ありがとうございます。

 ご説明いただいていますのは、
カンボジアの南東部の地雷のことでしょうか?

 「未だに多数の非戦闘員を殺傷しつづけている」のは、
米軍が、ということなのでしょうか?
「多数の非戦闘員」とは、どの国の誰のことでしょうか?

補足日時:2007/07/22 02:23
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米軍が南ベトナムへのゲリラの侵入を防ぐために飛行機で空中から散布しました。

(いわゆるホー・チ・ミン・ルートの封鎖のため)

○ ベトコンとかゲリラとか言っていますが、北ベトナム正規軍・ラオス正規軍の混成部隊プラス南ベトナムの独立軍(これはゲリラですね)です。

○ 実はカンボジア+ベトナムに落とした量よりラオスに落とした量のほうが多いのですが、ラオスは半鎖国状態の国なのであまり情報が出回っていません。

この回答への補足

 カンボジアの南東部の地雷のことでしょうか。
「ホー・チ・ミン・ルートの封鎖」のために、米軍が撒いたという理屈は、枯れ葉剤との類推で納得できるのですが、
「○ ベトコンとかゲリラとか言っていますが、北ベトナム正規軍・ラオス正規軍の混成部隊プラス南ベトナムの独立軍(これはゲリラですね)です。」
は、一行目の「ゲリラ」の説明をしてくださっているのでしょうか?

補足日時:2007/07/22 01:20
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