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酸であるか塩基であるかは電気陰性度が関係しているというのが本にちらっとでていました。
NaOHでは NaとO,OとHの電気陰性度の差を比べたときに、NaとOの電気陰性度の差が大きいからNa+とOH-に分かれるというものでした。
理解力不足のため、電気陰性度の差が大きいと離れやすいというのがよくわかりません。分子間の水素結合とは話が違うのでしょうが、電気陰性度の差が大きい方がくっついているような感じがしてしまいます。

もう一つ、質問があります。
塩酸と硫酸はどちらも強酸ですが、より酸性が強いものはどちらでしょうか。これにも、電気陰性度の差は関係するのでしょうか。
(どちらが、H+を分離しやすいという点で)

低レベルな質問かもしれませんが、いろいろサイトを探してみても疑問が解消されませんでした。どうか、回答お願いします。

A 回答 (2件)

> 電気陰性度の差が大きいと離れやすいというのがよくわかりません。



電気陰性度の差が大きければ、電気陰性度が高い(=電子を引きつける力が大きい)方が、
低い方から電子を完全に奪うことができます。
そのため、陰イオンと陽イオンに分かれることができるようになります。

逆にその差が小さければ、電気陰性度の高い方も低い方から電子を奪いきれず、結果的に
その電子を(多少の偏りはあっても)共有することになります。
これは、言い方を変えると、電気陰性度の差が小さいと、電気陰性度の低い方から電子を
完全に奪うだけのエネルギーが足りない、ということです。
(電気陰性度が高いということは、「電子をよけいに持った方が安定」ということで、つまりは
 「中性(ラジカル)の状態はより不安定(→電子を求める)」ということを意味します。
 この、「電気陰性度の大きい方が、電子を受け取った(奪った)ときに得られる安定度」が、
 「電気陰性度の小さい方を陽イオン化するエネルギー(=イオン化エネルギー)」を上回れば
 イオン化できるが、そこまで安定化しないなら共有結合に留まる、と)


従って、電気陰性度の差が大きい場合は、電気陰性度が高い方が既にイオン化のために
必要なエネルギーを賄い済みなのでイオンとして解離しやすいのに対し、
電気陰性度の差が小さい場合は、電気陰性度の低い方から電子を完全に奪いきるのに
足りなかったエネルギーを改めて与えてやらないとイオン化しないため、解離しにくい、
ということになります。


> より酸性が強いものはどちらでしょうか。

硫酸の方が強かったはずです。
これは、H^+を放出した後の陰イオン同士の安定度によります。
塩化物イオンは1原子で1つの負電荷を持つのに対し、硫酸イオンでは4つの酸素原子に
2つの負電荷が分散(共鳴安定化)するため、陰イオンがより安定であるため、結果として
H^+を放出しやすくなります。
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この回答へのお礼

丁寧にご回答いただいて、ありがとうございます!
わかりやすい説明で、もやもやしていたものが、すっきり解消しました。^^)

お礼日時:2007/08/16 12:44

後者だけ:


この辺になると, 「酸としての強さ」は「酸解離定数」(pKa) で表現します. pH と同じで, pKa が小さいほど強い酸ということになります.
で問題は H2SO4 と HCl の, どちらが pKa が小さいか, なんですが.... わりと難しい問題です. 水中 pKa だと HCl (pKa = -8.0) の方が H2SO4 (pKa1 = -3.0, pKa2 = 1.99) より強いんですが....
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この回答へのお礼

回答いただきありがとうございます。

お礼日時:2007/08/16 13:01

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