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ナトリウムのハロゲン化物を比べてみると、沸点はNaFが最も高く、NaIが最も低い。これはイオン結合では半径が大きくなればなるほど、クーロン力が弱まるためである。

という文章がありました。確かに半径が大きくなればなるほど、距離も大きくなるのでなんとなくは理解できます。ただ半径が大きくなると原子番号も大きくなると同時に陽子の数、電子の数も多くなるのでクーロン力に影響はないのではないでしょうか。

僕の考え方の誤りと正しい考え方を教えてください。

A 回答 (2件)

>ただ半径が大きくなると原子番号も大きくなると同時に陽子の数、電子の数も多くなるのでクーロン力に影響はないのではないでしょうか



この文章の意味が分からなくて解答を保留していました。

原子もイオンも負の電荷を持った電子の着物を着ています。ある距離よりも近づくことが出来ないというのはこれが理由であると考えていいと思います。この電子の数は原子番号が大きくなれば大きくなります。
イオンは正または負の電荷を持っています。離れるとこの電荷による力を受けます。電荷の符号が異なる場合は引力です。Na+とF-、Na+とI-の間には引力が働きます。このNa+とかF-,I-はたくさんある正負の電荷の差し引きです。
原子番号11番のNa+には正電荷が11,負電荷が10あって差し引きの電荷が+1です。
F-とI-はハロゲンという同じグループにあります。電子構造のタイプが似ています。大きさが違うだけで引力の大筋を決めている電荷は共通で-1だと考えられます。ごく近くに来れば違いが問題になるかもしれません。
融点、沸点は原子やイオンの集合体の性質です。
NaClとCsClは結晶構造が異なります。NaFとNaIも結晶構造が異なるでしょう。最近接の反対符号の電荷を持ったイオンの数も変わりますから融点にはイオンの大きさだけではない効果も入ってきます。沸点は液体からの変化ですから細かい構造の違いはあまり効いてこないでしょう。
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>半径が大きくなると原子番号も大きくなると同時に陽子の数、電子の数も多くなるのでクーロン力に影響はないのではないでしょうか。


おっしゃるとおり電気的に中和しています。ですので最外殻電子だけ考えればいいのです。
しかしお考えのように陽子の数電子の数も大きくなりますが違うところがあります。それは原子の半径です。周期表の下に行くにつれ原子の半径が大きくなり電子の感じる核の陽電荷が小さくなることです(遠いので電場が弱い)。
それが最初の文章の意味です。
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