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「東海地方に大地震が起こる」と言われてずいぶん久しいですが、最近東海地震対策のニュースが多いですね。
私は東海地方の出身で、私(33歳)が小学校の頃からこの東海地震説を聞いています。
http://www.sbs-np.co.jp/shimbun/jisin/ ←こちらにも25年と書かれています)
この間、日本の各地では大きな地震が発生したのに、東海地震は発生しませんでした。

家族も友達も住んでいるので、できることなら発生してほしくないのですが、
実際どうなんでしょうか?本当に発生しそうなんですか?
また「何年後に起こる」というような、発生時期に関する公式の発表ってあるんでしょうか?

A 回答 (9件)

 


地球の表面が、マントルから湧き出して固まった、厚さ100kmぐらいの固い複数の岩の板(プレートと呼びます)で、ジグソーパズルかモザイクのように覆われていて、このプレート同士が相互に干渉し合って、地質現象が起こると説明する理論をプレートテクトニクス理論と呼びます。

関東・東海の沖の海中は、四つの大プレートが端を接していて、非常に複雑な構造をしています。大陸性プレートのユーラシア・プレートと北アメリカ・プレートが、本州の陸側にあり、海側には、海洋性のフィリピン・プレートと太平洋プレートがあり、これらの端が、互いを押し合ったりしている関係になっています。

プレートとプレートが衝突すると、その端が隆起して山脈になることもあり、ヒマラヤ山脈などは、このようにして出来たものです。

大陸性プレートと海洋性プレートが押し合う場合、東海沖の大陸性のユーラシア・プレートと海洋性のフィリピン海プレートのあいだでは、フィリピン海プレートがユーラシア・プレートの下にもぐりこみ、マントル内部へと沈み込んで行く運動が起こっています。

この結果、プレートがマントルに沈み込んで行く位置では、プレートの端に沿って、深い海溝ができており、日本海溝などは、このプレートの沈降の結果できたものです。

フィリピン海プレートは、ユーラシア・プレートの下にもぐりこみ、沈んで行っているのですが、摩擦力で、ユーラシア・プレートの接触している端の部分を、一緒に地下へと引きずり込んでいます。しかし、プレートは岩で出来ており、一種の剛体の性質を持っているので、ユーラシア・プレートの端は、無理やり力をかけられて、曲がっている状態にあるのです。

従って、歪みがある大きさ以上を超えると、ユーラシア・プレートの端は、元の状態に戻ろうと、曲がっていた状態から板の状態になり、この時、ユーラシア・プレートの端は、地下で上向きの運動を行い、この運動エネルギーが、周囲一帯の海底面に伝達され、地面の底の岩盤が揺れ動き、これが「大地震」つまり「東海地震」になるのです。

参考URLのページに、図入りで説明がありますが、同じ機構で起こった過去の「東海地震」の年度と、発生間隔の時間の表もあります。

これで見ると、前回の東海地震とされる、安政地震(1854年)は、マグニチュード8.4の大地震で、それまでの過去の四回の東海地震の発生間隔の平均130年からすると、安静地震の前の東海地震である宝永地震(1707年)とのあいだの感覚147年は20年ほど長くなっています。

単純に発生間隔から次の地震は何時かという予想は出ませんが、安政地震の前の二つの東海地震の発生間隔は、105年程度で、100年ぐらいの間隔でも、東海地震は起こり得るということが出てきます。

ここで問題になるのは、1944年の東南海地震で、これはマグニチュード7.9あり、東海地震の規模に匹敵し、発生場所も重なります。東海地震は、フィリピン海プレートがユーラシア・プレートにもぐりこんでいる駿河トラフでのエネルギー放出で、起こるとされていますが、東南海地震で、駿河トラフからのエネルギー放出があったのかなかったのかということが意味があります。

あったとすれば、東南海地震が、安政地震の次に起こった東海地震で、安政地震からの時間経過も90年ですから、これが東海地震であった可能性があります。しかし、東南海地震の時は、駿河トラフからのエネルギー放出はなかったという観測報告があり、そうであれば、安政地震の次の東海地震はまだ起こっていないことになります。

安全を見れば、東海地震はまだ起こっていないと考えるのがよいことになります。では何時起こるのかというと、先の方も書いておられるように、地震の発生とその展開の機構は、一種のカタストロフィ現象であるため、予測できない、という限界があります。

地震エネルギーが、予測していない形で、徐々に放出されていれば、地震は起こったとしても規模の小さなものになりますし、起こらない可能性もあります。しかし歪みが、考えていたよりも、複雑に大きく蓄積されていた場合は、予想より巨大な地震となる可能性もあります。

数時間前なら、歪みの解消過程は明らかで、ほぼ予測できますが、1週間前だと、何か地殻変動が起こっているとは分かっても、それが東海地震へと展開する歪みの解消なのか、別の地殻変動なのか、判断が困難です。

中小規模の地震は、日本列島のほぼ全域で頻繁に起こっているので、1週間前では、東海地震の前兆なのか、別の地殻運動なのか、判断ができないし、おそらく東海地震でない可能性の方が大きいのです。

二日前、一日前にもなってくると、東海地震の前兆である可能性の確率は上がってきますが、なお、確実とは言えません。この時点で地震警報を発動すれば、人命の被害などは、大幅に少なくすることが可能です。

しかし、警報を発動して、実際に東海地震が起こらなかった場合、経済的損失だけでなく、その他にも色々な問題が起こります。二日前、一日前であっても、パニックが発生し、死傷者が出る可能性もあります。

とまれ、東南海地震で駿河トラフがエネルギー放出していた場合は、これが東海地震であったので、当分、ここ半世紀未来は東海地震については安全ですが、そうでない可能性が高いので、その場合、東海地震は必ず起こるということになります。

例外的に、小規模エネルギーが繰り返し放出されていて、駿河トラフの放出エネルギーが、あまりなくなっている場合もありますが、やはり、東海地震は、起こると考えた方がよいです。

起こる,起こると言って起こらないから、狼少年のような話だとはなりません。東南海地震のように、過去に起こっていたのでない限り、必ず起こります。
 
>富士山の活動と東海地震
http://www2s.biglobe.ne.jp/~aaihara/earthquake.htm
 

参考URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~aaihara/earthquake.htm
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この回答へのお礼

返事が遅くなりすみません。
なるほど、1944年に一度大規模な地震があったのですね。
もちろんこれが東海地震と断言はできませんが、20数年前から東海地震説があるにもかかわらず未だに発生していない理由はおそらくここにあるのでしょう。
私は今関東に住んでいます。東海地震にも気をつけなければいけませんが、もしかしたら関東大震災もあるのでしょうかね?
地震列島日本に住んでいる宿命かも。日頃からいろいろ気をつけようと思います。
詳しいご回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/09/05 07:54

一応,大学で地学を専攻していたものです。


東海地震は,いつかは確実に来るといっていいでしょう。
歴史的に見ても,地質学的にみても,駿河湾の海底を震源とする地震は,100~150年ぐらいに1回の割合で,くりかえし起こっています。
手元に詳しい資料がないのですが,平均は120年ぐらいだったかな。
前回(1854年)からすでに150年近く経っていますので,次の発生が心配されます。

ただ,No.5の回答にもありますように,「何年後に起こる」といった,時期を特定した予測は無理です。
そういう発表がない理由について,他の方の回答の中でいろいろとうがった見方が出ていますが,話は単純で,地震という現象が複雑過ぎて,そこまではっきりと予測できない(今の学問の段階では)というだけの話です。
「数日後」「数時間後」なら可能かもしれません。これは,そのぐらいさしせまってくると,地殻変動などにそれまでと異なる動きが見られるなど,何らかの前兆がつかめるのではないかと考えられているからです。
ただ,最近では研究が進んできて,発生に至るプロセスも一様ではないと考えられるようになってきました。
つまり,これこれこういった前兆が順番に起こっていって,これが起きたら数日後,これが起きたら3時間後,のような単純なシナリオは書けないということです。
したがって,不意打ちをくらう可能性も十分にありえますが,もし運よく前兆がつかめた場合,それを生かせる体制になっていないとせっかくのデータが生かせません。そこで,そのような場合には「警戒宣言」が出ることになります。

「今後何年以内に,マグニチュードいくつ以上の地震が起きる確率は何%です」といった形で,可能性の大小を表現することならできます。
地震調査研究推進本部(参考URL)では,全国の活断層に関してこういった計算をすすめており,東海地震についてもいずれ発表があるでしょう。

なお,
「神戸で大地震が起こるなどと予知した人は誰もいませんし」
という回答がありましたが,これは事実に反します。
むしろ,神戸でいつかは大地震がおきるであろうことは,地震や地質学・地形学の関係者にとっては(東海地震と同じくらい)常識に近かったのです。
1970年代,神戸大学のグループが作成した地震被害予想では,震度6を想定していたのに,「どうせ震度6なんてこない」と震度5にレベルダウンして防災計画をたてたのは神戸市でした。
神戸の裏手には六甲山地があります。この山地は,断層が動いて隆起してできたもので,中学の理科の教科書にもそういう説明が載っていました。
つまり六甲は大地震を繰り返してそのたびに高くなってきた山地なのです。
ある神戸市内の中学校の先生は,ここの単元の授業で,生徒に「神戸にも大地震が来るの?」ときかれて,「そうだ。それは明日かもしれないし,1000年後かもしれない」と答えてその日の授業を終わったのですが,その3日後に例の大地震が来たそうです。
ほかにも,神戸での地震発生について予測した文献はたくさんあげることができます。
専門家の危機感が行政当局や一般の人になぜ伝わらなかったのか,という点が問題なのですが,なかなか難しいものがあります。
むやみやたらと「危ないぞ!」とあおりたてればいいというものでもありませんし。
(理由の一つには,東海地震に比べると,一つの断層が動く間隔が数百年~数千年と長いということがあげられるかもしれません。)

参考URL:http://www.jishin.go.jp/main/index.html
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この回答へのお礼

返事が遅くなりすみません。
阪神大震災も専門家の間では予測されていたんですね。
puni2さんのご回答と今までのみなさんのご回答を拝見し、専門家の研究と予測⇒大衆への公表 に、決してされない、またその難しさを感じました。
わかりやすい回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/09/05 07:42

>東海地方に住んでいる方でしょうか?


 神奈川です。

>ずっとその心構えが続いているでしょうか?私はいささかダレ気味です。(笑)
 防災装備を準備し、最低年1回はメンテナンスもやっています。
 普段から地震、火災などでヤバそうなとこには極力長居しないようにしています。
 住居も耐震設備の整ったところを選びました。

個人的に「警告は出ない」理由として、「警告を出して起きなかったら誰が責任を取るのか」と
役人は考えるからと思っています。
警告がでると交通も止り、経済活動が停止します。
1日3~4000億の損失だそうです。
これだけ大規模な影響が出る一言を出せるでしょうか。
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この回答へのお礼

返事が遅くなりすみません。
再度ご回答いただきありがとうございました。

お礼日時:2002/09/05 07:35

起きない理由は無いでしょう。



最近地震対策のニュースが多いのは
「政府は確実な情報を握っている。だから各所に対策をさせているのだ」とか、
「本当は来ない。でも保険屋とか土建屋に稼がせるため危険を煽っているのだ」
なんてゆー説もありますが、ちとトンデモ系ですね。

まぁ、実際問題として「いつ起きる。確実ッ!」という情報があっても公表はしないでしょう。
それのせいで大混乱がおきるのは目に見えていますし、
証券暴落等で経済的なダメージもでかいでしょうから。

ワタシは準備はしてあります。
いつ来ても平気です。
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この回答へのお礼

東海地方に住んでいる方でしょうか?
>いつ来ても平気です。・・・ですか!
ずっとその心構えが続いているでしょうか?私はいささかダレ気味です。(笑)
保険屋や土建屋を稼がせるための説にはびっくりしました。そんな説もあるんですね。いくら説でもとんでもない話です。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/09/01 22:35

なんかもうそろそろ起きるって言われてから早何年で、


飽きてくるところですよねぇ。

>この間、日本の各地では大きな地震が発生したのに、東海地震は発生しませんでした。

っていうのが発生を予期させる一番の理由ですよね。

僕も、大学で一時、エネルギーシステムの耐震性等を研究してみようとおもったことがあり、地震に関する研究成果を集めてみたことがあるのですが、
これでもかというばかりに「もうそろそろ起きる」みたいなことばかりです。

>できることなら発生してほしくないのですが、

の点では、逆に、「もうすぐ来るぞ」ってみんなが思っているうちに来て欲しいと思います。
心構えのあるうちの方が明らかに被害が小さく済むと思いますし、
短いサイクルで来てくれた方がエネルギーが小さくて済みそうですし。
(^^;

地震の発生に関しては、何年も前からの予測は無理があるみたいです。
良くて数十分前っていうところじゃないでしょうか・・
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この回答へのお礼

>なんかもうそろそろ起きるって言われてから早何年で、
>飽きてくるところですよねぇ。
おっしゃる通りです。飽きるどころか、忘れかけていました。(^^;
でも最近やたらニュースで聞くので、ちょっと気になり質問しました。
心構えも小学生や中学生の頃はあったんですが、さすがにこう時が経過するとなくなりますね。(笑)
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/09/01 22:24

こんにちは。


>「東海地方に大地震が起こる」
というのは、実は、歴史的データに基づいています。つまり、この東海地方では、必ず、100年~150年のうちに1回、大地震が起こっています。
 すでに、前回の大地震から、150年以上経ってしまっているので、いつ発生しても不思議ではないのです。(でも、発生しませんね。それどころか、愛知県は防災指定区域から、外れてしまいました。もっとも、それを見て、愛知県が、指定地域にするように国に迫ったので、仕方なく、防災指定地区に加えられましたが......。)
 まあ、こればっかりは、誰にも分かりません。神戸で大地震が起こるなどと予知した人は誰もいませんし、小説家でも、思いついていません。
 心配しているうちは、起こらないでしょう。
「天災は 忘れた頃に やってくる」
それでは。m(_ _)m
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この回答へのお礼

なるほど、過去の歴史データがあるんですか。
「いつ発生しても不思議ではない」と言われつづけて、もう20年以上。
そのあいだ最近では、阪神大震災や鳥取西部地震など、全く予知していなかった大きな地震が起きましたよね。
だから地震予知なんてあんまり当てにならないかな?と思ってましたが、みなさんの回答では起きるのは確実のようですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/09/01 22:17

現在の理論では、いつ起きるかはわかりませんが、歪みは溜まる一方ですので、ほぼ間違い無く近い将来に起きると見られているようです



参考URL:http://www.tokyo-np.co.jp/daizukai/quake/eq_2_3. … http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/chosa/mizoue/ …
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この回答へのお礼

「ほぼ間違いなく・・・」ですか。。。なんか複雑な気分。当たり前ですが、起きてもらいたくないです。
URLは参考にさせていただきます。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/09/01 22:07

「東海地震は起きるのか」が「いつかは起きる」ということであれば、恐らくYesでしょう。

ただ、「いつ起きるのか」となると、現時点ではまだ「わからない」というのが正直なところではないでしょうか。

確か、基準点どおしの位置を衛星を使って計測して、地殻の歪みを計っていると思いますが、縮んだり伸びたりしているようです。
潜り込んでいる地盤と上から巻き込まれている地盤の歪みが潜り込みの力に抗しきれなくなると内部崩壊が起こって地震が発生するというメカニズムを想定していたところ、ヌルヌル地震というような、ゆっくりと地盤が滑って歪みが回復するような、人には知覚できない低周波地震が起こっているという説もあって、まだまだ研究途上なのだと思います。

しかし、過去に地震が起きている、地殻の潜り込みがある、ということはわかっていますから、かなり高い確率で「いずれは起こる」と考えられます。

予知情報は、「何年後」というように明確な時期を示すことができるほど研究が進んでいるわけではなく、かなり幅広い期間を設定して、その中で起こる確率が何%というような、漠然としたものだったと思います。
そして、行政機関の体制も「予知のため」というより「地震を知る」といった方向に転換され、実のあがらない予知研究よりも発生時の被害発生予防研究にシフトしていると思います。
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この回答へのお礼

昨日TVで「日本の地震予知は今まで当ったことがない」みたいなことをやっていました。(たしか古館さんが司会してた番組)
そうですか。今は「予知」から「発生後の対策」に研究対象が転換されているのですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/09/01 22:03

何年後に地震が起こる、というハッキリとした予測をする事は出来ないと思います。

それ故、正確な時期の公式発表は、ないように思います。

政令指定都市として初めて、名古屋が強化地域に入ったという記事を新聞で読んだ際、この先50年の間に東海地震が起こる確率は50%という事も書かれており、とても怖くなりました(T_T)

専門家の方々も、いつ地震がきてもおかしくない状況だ、とTVで仰られているのを見ると、本当に発生するんじゃないかと思ってしまいます・・・。
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この回答へのお礼

私は「本当に発生するんじゃないかと思ってしまいます・・・。 」という心配を小学生のときにしていたんですが、さすがに高校卒業時には緊張の糸が切れ、大学時代や社会人ではすっかり忘れていましたね。(^^;
でも最近ニュースでよく耳にするので、ちょっと気になってしまいました。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2002/09/01 21:58

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