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日本人の文化の中に哲学の概念を哲学(希哲学)という言葉で導入し始めたのは西周で明治維新頃からだと思いますが、
ふとしたきっかけで日本で初めて哲学という概念をとりいれて事典として著した書物の中で、その当時最も信頼のおける日本語に意訳した哲学事典はどれだったかということに興味を持ちました。
自分なりに探しあてた結果「哲學字彙」が自分の求めている事典に当てはまるのではないかと思ったのですが、
その当時の時代の哲学事典に疎い自分にはこれが自分の要求に最も当てはまる事典かどうか確信が持てません。
どなたか哲学事典の経緯に詳しい方、初めて哲学をとりいれて事典にしたのは「哲學字彙」であっているのか、それとももっと別に自分の要求に副った事典が存在するのか。教えて下さい。

A 回答 (1件)

詳しくはないですが、少し調べてみました。


確かに、哲學字彙は1881年(明治14年)の刊行のようですので、それっぽいですね。ただ「事典」というが、日本語のボキャブラリーを用いての対訳辞書という雰囲気のようですね。

一応、Googleスカラーで引いてみた結果ですが(たぶん、回答者さんも引かれているとは思いますが)

●『「ユーモア」 概念導入の背景としての 「哲学」 受容の問題:『哲学字彙』 と井上哲次郎をめぐって』長沼秀明,1999
http://nels.nii.ac.jp/els/contents_disp.php?id=A …

こちらによれば、「いわば日本最初の本格的哲学事典である」とは書かれていますね。この論文の中には井上哲次郎が色々と苦労したんだ、という話が書かれていますね。

ただ、質問者さんの質問に一番沿った論文はこれっぽいですね。
●『明治期における西洋哲学の受容と展開 (1)-西周・西村茂樹・清沢満之の場合』峰島 旭雄 1968
http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/ …
やはり、『哲學字彙』がそれっぽくはありますね。ただ、哲学字彙の後に明治21年?に『哲学定義集』みたいなものが出てるとかも書かれてますね。

また、井上哲治郎については
●『明治期における西洋哲学の受容と展開(8)-井上哲次郎・その哲学の再吟味-』 峰島 旭雄 1972
http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/ …

なんかもあるみたいですね。

ご要求の専門家ではないので、ネットで洗える論文しらべてみました、というご参考程度に
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この回答へのお礼

いえ、調べていませんでした。(苦笑)
むしろGoogleスカラーという検索システムが存在すること自体も初めて知りました。(さらに苦笑)
ネットで入手できる範囲内ではあるものの自分の調べたい内容の論文を
ひくことができるというのは大変便利ですね。
回答者様の検索して頂いた内容の論文はまだ全て読んでいませんが、哲学という学問を日本の文化の中でどのようにして受け入れ、自分の文化の中に取り入れていったかが、専門で履修していなくてもある程度知ることができそうです。
Googleスカラーという便利な検索システムの紹介、及び自分の意向に副った論文の紹介で有意義な回答を頂けて大変満足しております。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/11/17 21:06

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