プロペシアって逆効果なんですか？

Mはげで悩んでます。

先日、某ヘアクリニックでプロペシアを服用している事を伝えたら、絶対に止めた方がいい！と言われました。
その理由は、プロペシアを飲めば確かに発毛はするけど、その毛はほんの少し伸びたところで抜けてしまうからフサフサにはならない。という物でした。
服用を止めれば元々あった髪も一緒に抜けるから逆効果だとも言われました。

契約させるための決まり文句にも思えましたが、すこし気になっています。
本当にプロペシアで生えた毛ってすぐ抜け落ちて育たないのでしょうか？
ご存知の方お願いいたします。

No.2 ベストアンサー 回答者： thalassoth 回答日時： 2007/12/25 01:20

私は薄毛の方の頭を見る機会が比較的多いのですが、男性型脱毛症は左右対称、円形脱毛症はランダムということはおよそ間違いないと思います。

一口に薄毛といっても原因が異なる状態が同居している場合はかなりあります。
現在M型で左右対称が崩れておりまた円形脱毛症の抜けた部分があるのであれば男性型脱毛症に加えて円形脱毛症の比率もそれなりにあるのではないかと思います。
男性型脱毛症と異なり円形脱毛症は回復する可能性が大いにありますので、まずはその点を解消してみてはいかがでしょうか。
円形脱毛症は皮膚科の医師に診てもらうのが妥当だと思います。
また男性型脱毛症も診療の対象ですので現状を把握することができると思います。
そしてこれらがあまり効果なかった場合はヘアケアの問題になりますので初めて育毛剤や発毛プログラムを利用すればよいと思います。
私は少々費用がかかっても「ヘアチェック」は医療機関で行うのがよいと思っています。

この回答へのお礼

お礼がおそくなりました。
皮膚科に行ってみようと思います。
大変詳しい御回答ありがとうございました。

お礼日時：2008/01/01 13:02

No.1 回答者： thalassoth 回答日時： 2007/12/24 18:28

今年の9月25日に放送された「NHK解体新ショウ」という番組があり、男性型脱毛症に関して突っ込んだ説明がありました。

まず男性型脱毛症の原因は遺伝子にあるということ、そしてこれを促進する要因が男性ホルモンであるということでした。
男性ホルモンは5αリータクターゼ2という酵素によって強い男性ホルモンDHTに変化させられます。この強い男性ホルモンは細胞の男性ホルモン受容体に取りつき遺伝子にTGF-β1という物質を作らせ、髪の成長を抑えます。
要するにこの物質を作る遺伝子があるかないかではげるかどうかが決まるそうです。
またこの番組では最近分子生物学の発展によりこのメカニズムが分かる遥か以前にアメリカのハミルトンレポートにより概要が把握されていたことを説明していました。
ハミルトンのレポートは60数年前に書かれたもので、「(1)思春期以前に去勢されて男性ホルモンがあまり出ない場合ははげることはない。(2)去勢されてはげていないに男性に男性ホルモンを投与すると家系に禿げている人がいると高い確率ではげる。(3)女性の場合でも家系にハゲがあると病気などにより男性ホルモンが増加すると高い確率ではげる。(4)ハゲが進行中の男性を去勢すると進行が止まる。(5)進行が止まっても髪の毛は元通りにならない。」というものです。
(4)と(5)はハミルトンのレポートの原文の中からこちらでピックアップしたもので、NHKの番組では触れられてません。
ちなみにいわゆる「育毛本」という書籍にもこの点に触れているものは見かけません。
唯1似た表現があったのは飲む育毛剤のメーカーのホームページにある但し書きだけでした。
飲む育毛剤は(4)と同じような効果を実現します。
ただそうすると1度はげると2度ともとに戻らないというように思えますがこれはあくまでも男性型脱毛症の場合でこれ以外の場合は回復するパターンはいろいろあります。
男性型脱毛症はまず生え際が後退するか、つむじが拡張します。そして後退して生え際のエリアにはきわめて微細なうぶ毛が生えています。ということは髪が無くなったのではなく微細なうぶ毛に生え変わったと考えることもできます。
なぜ生え際ができるかというとうぶ毛は毛根が浅くうぶ毛自体も細くて短いので肉眼ではほとんど見えません。
これに対して生え際より後方は通常の硬毛が生えてるため毛根部分が頭皮から透けてみえて、仮にスキンヘッドにしても青く見えます。
よく見かける発毛コンテストで優勝する薄毛の人々は使用前使用後の写真をよく見ると生え際のラインがかなり前方に残っていることがわかります。
ということはうぶげ化していない領域が多く残っていることを意味します。
これらの人は男性型脱毛症の割合が低くその他の脱毛症で毛が細く痩せたり、あるいは1時的な脱毛により髪の総数が減ったことによるボリュームダウンした頭皮でであって、うぶ毛に生え変わった頭皮ではありません。
また円形脱毛症の方が元に戻った場合などもコンテストの事例に含まれています。
要するに生え際が後退していなければ、生え際のラインまでは髪の毛はもとに戻ってかなりフサフサすることがあるのです。
男性型脱毛症は必ず左右対称にハゲ上がります。また側頭部と後頭部には症状が出ずハゲません。側頭部と後頭部の毛根には男性ホルモンに反応する部分が無いようです。
自毛植毛は男性ホルモンの影響を受けない側頭部または後頭部の毛根を移植するためその毛が抜けても産毛に変化することはなく再び硬毛が生えてます。
これは余計な話ですが男性型脱毛症によりツルツルになっている領域にもある程度の本数は硬毛が生え続ける毛根が残っています。
よく有る発毛トリックですがこれらの毛根が再び硬毛をはやしてくるのを指して、「発毛した」というのがあります。男性ホルモンの影響を受け無い毛根がある以上再び硬毛が生えてくるのは当たり前です。

（参考資料）ハミルトンのレポート
MALE HORMONE STIMULATION IS PREREQUISITE AND AN INCITANT IN COMMON BALDNESS JAMES B. HAMILTON

American Journal of Anatomy 1942


飲む育毛剤のホームページのURLは下記です。

参考URL：http://www.propecia.com/finasteride/propecia/con …

この回答へのお礼

大変詳しい御回答ありがとうございます。
とても興味深い内容です。
でもちょっと気になったのですが、

>男性型脱毛症は必ず左右対称にハゲ上がります。

とありますが、僕の場合、左側のソリコミ部分から前頭部にかけて薄くなっているんです。小さい円形脱毛も出来ています。
この場合は男性型脱毛症ではないのでしょうか？
（ちなみにヒゲも左側はほとんど生えません）

重ねての質問で申し訳ないのですが、よろしければお教えいただきたいです。

お礼日時：2007/12/24 19:36