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一般的に日本の輸入や輸出企業は、円高や円安が収益に大きく影響するということは知っているのですが、この原因はすべての輸出がドル建てで行われているからでしょうか?

例えばアメリカへの車を輸出で考えてみると、

日本輸出企業とアメリカの輸入企業が「車一台1万ドルで売買しましょう」のようにドル建てで金額を提示したとします。
そうすると、日本企業にとっては105円の円高の時は105万円が、120円の円安の時は120万円が手元にくるわけでその時に為替によってだいぶ収益が変わってきますよね。一方で輸入するアメリカの企業は1万ドルさえ支払っていれば円が105円だろうが120円だろうが、払うのは1万ドルですよね。

ということは、アメリカは為替の影響を全く受けないということですか?

そう考えると、逆に日本の輸出企業が「車一台100万円売買しましょう」と円建てで提示すれば、円高円安で利益が増減するのはアメリカで、日本企業は円高円安に関わらず確実に100万円を手に入れることができるわけですよね。

それとも、輸出輸入はドル建てでなくてはいけないとという決まりのようなものがあるのでしょうか。


非常にわかりにくい質問ですみませんが、宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

そんなに単純ではありません。


まず、昔はドルが取引通貨として使われることが多かったのですが、今はユーロを使う場合もあります。(ユーロ-円の直接)
とはいえ、全体量ではまだドルを基軸にすることが多いです。
この場合、アメリカとのやり取りでは単純に円-ドルになりますが、たとえばイギリスと取引する場合には、決済はドルだけど、互いに自国通貨とドルを交換して決済することになります。

つまり日本の輸出とすればまずイギリスがポンドをドルに変えて、ドルで日本が支払を受ける、日本ではそれを円に変えるという仕組みです。
輸入はその逆です。

さて、問題はその取引価格です。
たとえば、原油を購入する場合は、原油のそのときの価格はドルで決まりますので、円高になれば、原油は安く買えます。円安になれば原油を買うには沢山の円が必要になります。

では広く一般的な取引商品になるとどうなるのでしょうか。これは実はまちまちです。ただ世界的に広く取引されているたとえば小麦とかそういったものは、二国間だけで決まるものではないから、ドルで決まる相場価格があり、その相場価格にて購入しなければなりませんので、結局円高であれば安く買えるということになります。

一方で主に二国間だけで取引される商品だとどうなるでしょうか。
少なくとも売る側には最低限これくらいの値段で販売しないと赤字になるというラインがあります。それは自国通貨でどれくらいという値段が決まるわけです。
あとは自国通貨の値段をドルに換算すると、最低ドルでこの程度の値段で販売したいという話があるわけです。
問題は、たとえば日本で販売しようとしたときには、最終消費者は円で支払うので、そこで円高であれば、円での価格は安く出来ます。なので、もし円での価格が安すぎると思えば値段を上げれば利益が増えます。いくら値段を上げればよいのか。それは日本の市場での競争相手の値段とか、あるいは需要と供給で決まる価格などで適正な価格が決まるわけです。これらは為替の影響を直接受けるというものでもないので、結局売り手の利益は円高であればあるほど増えるわけです。逆に非常に円安ということだとほとんど利益が出ないということもありえるわけです。
赤字を避けるために価格を上げても、その分個数が出なくて売上は落ちるということも起きるでしょう。

日本が他国に輸出する場合も全く同じです。

ちなみに日本の場合は資源を輸入して加工品を輸出するという仕組みの関係で、円高は輸出には打撃ですが、原材料は安くなるので、単純に利益がへるのかというと必ずしもそうとはいえません。
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この回答へのお礼

詳しい解説ありがとうございます。
輸入輸出には多くの要素が関わり、奥が深いということがわかりました。これからもっと勉強したいと思います。

お礼日時:2008/03/03 15:03

1で回答した者です^^



>政界的…という箇所がありますが、世界的の誤りです。

政界的…のままでも、あながち間違ってはいないようにも思いましたが
訂正してお詫びさせていただきます。
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なぜ、ドル建て…を詳しく説明するとなると、卒論数年分くらいの量になりそうです(笑



極論ではありますが、単にドルが政界的な基軸通貨であるから…ですね^^

ドルは為替媒介通貨、原油や車など各国が米国に輸出する際に、ご質問者様の仰るようにドル決済をしていれば
米国経済への為替要因での影響は少なくて済むのですから、これを他通貨へ変更させないのは自国経済を守る術でもあるのでしょう。

もっとも近年では、某女優が契約料のドル決済を拒否したとか
イランが原油決済に円を希望したなどと、ドル決済を拒否するような企業や国も出てきましたが…。

戦争の要因のひとつにもなったドル基軸通貨の問題は、他国との経済力や勢力的な関係や
米国自体の経済情勢、信用情勢によっては、今後も世界の輸出入企業の大きな課題となってゆくのだと思っています^^
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この回答へのお礼

ポイントを捕らえた解説ありがとうございます。
やっぱり経済も通貨もアメリカが中心なんですね。
今後世界の基準通貨がドルからユーロへ変更になったりしたら面白いですね。

お礼日時:2008/03/03 15:08

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