プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

宇宙の分野でも欧州は手を組んでいるそうですが、経済や軍事も含めて欧州の加盟国内では仲間意識のようなものがあるのでしょうか?

他に、どのような分野で手を組んでいるのですか?

また、それらと対立する国や組織にはどのようなものがあるのですか?ロシアの立場なども簡単に教えていただけると嬉しいです。

組織として、強いですか?


また、軍事の面で日本が欧州と手を組むことはありえないのでしょうか?

無知なため、ご教授願います。。

A 回答 (2件)

>宇宙の分野でも欧州は手を組んでいるそうですが、


>経済や軍事も含めて欧州の加盟国内では仲間意識のようなものがあるのでしょうか?
欧州連合(EU)は、当初の構想が「ヨーロッパ合衆国」であったように、
国家機能の一部を代替する連邦主義的な構想を含んでいます。
欧州統合の試みは、これまで数十年に渡り、
歴代のフランスとドイツの首脳が中心となって進めてきました。
ドイツにとっては、一次・二次大戦の悪印象を払拭して、
「ヨーロッパ共通の利益」を掲げることで外交に復帰する目的があり、
フランスにとっては、経済力不足を欧州の団結で補う意図がありました。

>他に、どのような分野で手を組んでいるのですか?
通貨統一、関税撤廃、出入国フリー、労働力移動の自由化、
農業政策の協力、教育制度の互換化、各種制度の統一化
といった多面に渡る統合が進められています。
欧州議会の議員は国家を跨ぐ選挙に選ばれますし、
「欧州大統領」なるものも創設されることになっています。
世界外交としては、発展途上国援助、地球温暖化対策、
死刑廃止運動などでも連携が打ち出されています。
構想としては、域内の所得税や消費税、法人税、社会保障を
統一化しようという壮大なものまで存在します。

しかし、各国の国民が必ずしも急速な欧州統合を支持しているわけでもなくて、
ブリュッセルのEU本部の官僚(ユーロクラート)が、
各国の国民の意思を無視して勝手に統合を強要しているという批判もあります。

>また、それらと対立する国や組織にはどのようなものがあるのですか?
外部で「EU」との対立を顕にする国や組織というのはあまり聞きません。
1つは、開発援助や二酸化炭素排出量削減などの国際協力でアメリカより
積極的なコミットメントを打ち出しているためというのもあるかもしれません。
もう1つは、例えばイラク戦争におけるEUの対応でも、
フランスのシラク、ドイツのシュレーダー、
イギリスのブレアといった各首脳の意見が食い違うと、
「EU」で統一された方針を打ち出すのに制約があり、
アメリカほど世界外交で目立たないためというのもあります。

内部には欧州統合に反対する組織とか、
EU官僚の腐敗を批判する組織とかはあります。
あと、アメリカ人にはEUに対抗する意識は薄い一方で、
EUの方にはアメリカと対抗する意識があります。

>ロシアの立場なども簡単に教えていただけると嬉しいです。
ロシアとEUの関係は、各種人権問題をめぐるEUからロシアへの不信感、
ウクライナなど旧CIS諸国のEU加入をめぐるロシアからEUへの警戒感があり、
良好というわけではないように見えます。
ただ、EUが大金を出している衛星利用測位システム(ガリレオ計画)では、
ロシアや中国も参加しているように、全く対立しているわけではないし、
一部では米ロ間より協力が進んでいる面もあるでしょうが。
(一時はロシアのEU加盟という大胆な構想を語る人もいましたが、
最近はムードが冷めているようです)

>また、軍事の面で日本が欧州と手を組むことはありえないのでしょうか?
今のところ、軍事面ではアメリカを含むNATOが主導的な役割を果たしています。
EUの中にも軍事的な組織はいくつかあり、
NATOからEUへ中心をシフトさせてはどうかという人もいますが、
アメリカの世界外交方針に絡むため色々難しいことになりそうです。

アメリカにとってヨーロッパ諸国との同盟はNATOで、
アメリカと日本の安全保障条約とは分断された機構になっています。
一部の面では協力の拡大は可能かもしれませんが、
日本では軍事力行使に対して警戒が強い点、
日本で欧州への関心が薄い点、アメリカ側の意向などから、
今のところ構想が進んでいません。

ただ、NATOとそれ以外の国の協力をどう転換させていくかというのは、
アメリカの外交方針にとっても1つの議題になっています。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

おおまかな流れがわかり、今後のためにとても参考になりました。
まさに望んでいた回答をして下さいました。ありがとうございました。

お礼日時:2008/04/22 11:35

 そもそも1つでは埋没するというのもあるでしょう。

規模がおおきくてなんぼがあります。おかげでドルのうけざらにはなります。
 平和にする一つの試みですから、国家を超えた社会的実験としてまだまだなところがおおいと思います。
 軍事はアメリカは確かに世界にでてこれますが、EUと挟み撃ちするほど近くないので、今の所ないでしょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2008/04/22 11:35

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!