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私は医学博士課程進学を志している獣医学科の学生です。
私の志望している研究内容はウイルス学なのですが、この分野は別に医学博士でなくても研究をする事が可能です。理学でもいいし、生物系の他の学問でも。そして獣医学科修了生は修士と同じ扱いなので他の分野の博士課程に進む事も可能です。
私がわざわざ医学博士を選んだ理由は、せっかく獣医学科を卒業するんだから、獣医学博士か医学博士じゃないと勿体無いというだけのことです。特に明確な理由を持っている訳ではありません。
医学博士だけが持つメリットって何かあるのでしょうか?

A 回答 (4件)

私の所属している医学部の大学院では医科学研究科というのもあり、これは他学部の学生で医学研究をしたい人対象に開設されたものです。


さて、この課程を卒業したら、「医学博士」か「理学博士」か選べます。

そういう意味では、「医学博士」であるから「理学博士」と違ってメリットがあることはないと思いませんでしょうか?

ちなみに、文字通り「お医者さま」と「医学博士」は違うってことは大丈夫ですよね?

「工学博士」「農学博士」「理学博士」と比べて「医学博士」のメリットという考え方はマトを得ていないと思います。私は理学博士ですが、そんな考え方したことありません。
ただ、「工学博士」というと、「何か工学に関係することで博士を取ったんだなぁ」
「農学博士」というと、「何か農学に関係する(植物?かな?)ことで博士をとったんだろうなぁ」
と思うくらいです。

初めて会う人に雑談くらいでは、「何を専攻していたんですか?」と聞きますけどね。同じ「医学博士」といっても「専門は全く違う」場合がありますので、実際に何をやっているか聞かないと一概にわかりませんので。

長々と書いてしまいましたが、他の博士と比べて「医学博士」であるというメリットがあるという考え方自体(個別の博士に存在するほかの博士と比べたときにメリットがあるいう考え方)、私には意味がないというか、ピンときません。

No3様がおっしゃるように、「お医者様」があくまで「箔付け」で医学博士をお取りになって、名刺に「医学博士」と書けるという意味ではメリットです。しかし、学会で権威という権威はつきません。「見栄」はつきます。

では、「博士」を取ること自体のメリットですが、私は「運転免許」のようなものだと思います。
誰でも取れる。車があれば運転できる。しかし、車が買えるかどうかはわからない。車もピンキリである。
ここで言う「車」とは「研究職」にあたります。「博士」という「免許」がなければ「研究職」という「車」があっても「運転」(=「就職」)はできません。しかし、「車」があるか(「研究職(特に大学)」の求人があるか)はわかりません。「免許」を取って「車」運転ができるようになっても1年間は初心者であるように、「博士」を取っても、すぐに「研究職」で一人前ではありません。1年間どころか数年以上、初心者として修業の日々です。

「箔付け」で「医学博士」を取るという先生を面倒見たこともあります(給料が上がるとかもあるそうです)。こういう先生などは論外として、何の博士をとったとしても、それがゴールではありません。

むしろ、「博士」を取ってから、やっと研究がスタートするのです。
「博士」取ったメリットは研究することを仕事にできるかもって可能性であって、それだけでメリットを考えることは「箔付け」とそう変わらないと思います。

参考までに。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
取る人によってはメリットがあるのでは?と感じられるお答えも見られたのですが・・・だからといって大した事ではないのだという風に感じました。
ありがとうございます。

お礼日時:2008/05/05 14:12

ひとつは、肩書きではないでしょうか?


名刺に、「医学博士・・・・」と記載出来ます。
学会の論文発表でも、権威がつくのではと??

でも、一番お願いしたいのは、今、流行の鳥ウイルスから、人間に
感染した場合の、軽減ワクチンの開発。
鳥感染ウイルスをちゃんと解明できたら、ノーベル賞もらえませんかね? 稀有な分野ですので、がんばって研究してください。
せっかく、深く研究出来る環境に有るなら、突き詰めてください。
動物から人間に移るウイルス、未知なものが色々有りそうですね。
有望な研究テーマなら、国や企業から援助金が出ると思います。
博士の肩書きは有効に使ってください。

私の会社では、博士の肩書きが有る人は工学博士ばかりですが、
バイオの研究の人は、農学博士ですが、相手の企業に話を持っていく
場合、博士の肩書きは説得力が増えるようです。
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精神科にお世話になっている者です。



私見ですが、ウィルス学だけではなく、薬理学をセットでディープに勉強できるのは、博士課程に進んだケースだけではないかと思います。それは、獣医としても、重要な知識でしょう。

薬理学は熱い分野です。C型肝炎のインターフェロンは最先端の医学だし、エイズやインフルエンザのように、新型ウィルスがころころ現われるウィルスに対するインターフェロン開発の道筋を作ったら、ノーベル賞ものの功績でしょう。また、薬理学を学ぶと、ウィルス性疾患だけでなく、あらゆる病気への対処方法を身につけることができ、細菌性疾患、カビによる疾患、自己免疫性疾患、その他、あらゆる薬の仕組みが分かるというおまけがついてくるでしょう。

人畜共通病としては、有名どころでは鳥インフルエンザがあり、これを根本から治す薬を作ったら、人類への貢献度ははかりしれません。なにしろ、第一次世界大戦の戦死者と、同時期に流行したスペイン風邪の死者では、後者のほうが多いのです。獣医になりたいのが夢なら、人畜共通病の典型例として、鳥インフルエンザに対する最新動向を学んでおいて、損はないでしょう。

また、ネコは人間に免疫構造が似ているらしく、ネコのエイズや多発性硬化症が存在します。これも、謎の現象のひとつですが、イリオモテヤマネコに、家ネコからエイズが感染し、大問題になりかかっています。

そのほか、狂牛病というのも曲者で、ウイルスでも細菌でもカビでもなく、異常プリオンなどという、これまで想定もされていなかった感染ルートを通ります。従来の常識では、異常プリオンを直接食べなければ問題ないとされていますが、実は尿からの感染がありうるのではないか?という問題が提起されています。

日本SF3大巨頭の1人とされる小松左京の小説に、「復活の日」というものがあります。ウィルス学が専門の方が読んだら、「深い!」と感心すると共に、「インターフェロンって、この小説が出たころから、ちっとも進化してねえな」という感想を持つと思います。多分、もっと勉強したいという気分がわいてくるでしょう。本当に面白いんです、この小説。ミクソウィルス群だけではなく、ウィルスの概念そのものをくつがされても、ついていけるだけの知識が無いと読んでいてもチンプンカンプンだし、通常の放射能ではなく、重粒子線であればウィルスそのものを変質させてしまうことが出来るという、通常の分子レベルの議論をはるかに超えた濃い議論が飛び交います。

ちなみになぜ精神科医の話が最初に出てきたのかというと、精神科医はメンタル・ヘルスの専門家であると共に、じつは薬理学のプロフェッショナルという側面を持っているからです。大病院における精神科は、他の医者がさじを投げた際の最後の砦であり、どんな正体不明な病気であっても薬の知識をフル稼働させ対処すると共に、身体的な病気の見落としを見抜く能力もあるのです。私の場合、あまりにも治りが悪いため、甲状腺機能の検査までされました。

精神科の得意技は、他の医療分野の新薬情報にも目を配り、使える薬は本来の目的など無視して、何でも使うことです。例えば、抗うつ剤の副作用で手が震えている患者には、βブロッカーを投与します。これ、本来は、心臓の病気の薬です。通常の精神安定剤では全く効かないと言うと、てんかんの薬を出してきます。興奮状態が続いて眠れないというと、統合失調症の治療薬を出してきて、興奮状態を静めて無理やり眠らせます。

獣医といっても、どのようなセグメントを狙うかによりますが、薬理学の体験が大きく役立つこともあるでしょう。家畜ではなくペットを対象とした場合、昨今の飼い主はペットに金を惜しまない傾向がありますので、それに応じるだけのディープな知識があると、喜ばれるでしょう。

エイズにかかった猫の延命措置、多発性硬化症への対応、オウム熱対応、ガンへの対応、犬の感染症であるフィラリアや恐水病への対応などにあたっては、外科的対応から薬理学的対応にいたるまで、あらゆる知識を総動員することが出来ます。「ペットの病気に対する安全性や有効性が確立されているわけではありませんが、人間には通用する治療行為なので、おそらく、ペットでも通じるでしょう」という先端的な治療行為をするには、薬理学や解剖学の知識があったほうが強みになると思います。

解剖学というのも曲者で、昨今人気のダックスフントは、足が短い分だけ、前足の構造が普通の犬とは異なっており、ダックスフントに点滴を行うのは、かなりの特殊技能です。これは大学で教わるようなものとも思われず、ニッチ的な論文を読むか自分で経験をつむかと言った対応方法しか無いと思います。
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何と比較して「医学博士である」メリットを回答すればいのでしょうか?



もしくは、理学博士、農学博士、工学博士、医学博士。
この並びで「医学博士だけが持つ」メリットを質問されているのでしょうか?

この回答への補足

すみません。回答者様の御書きになられた通りの意味です。他の○○博士と比較して「医学」博士は何かメリットがあるのか、という意味です。

補足日時:2008/05/05 09:45
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