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このカテゴリーに初めて質問いたします。

近々、学会で技術発表の予定があるメーカーの社員です。
件名の通りなのですが、発表の中に「この技術は現在特許出願中です」のような説明を入れようとしたところ、先輩社員から「それはまずいからやめたほうがいい」と言われました。
よく、食料品や日用品などのパッケージに特許を取得してある旨の記載を見かけるので、特許出願や登録の事実はどんどん公表すべきであると思っておりました。
そのほうが他社へのけん制や、ユーザーへのアピールになると思ったからです。

本当のところはどうなのでしょうか?

ちなみに、うちの製品は民生品ではなく、医療機器関係です。

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

その学会発表が純粋に技術発表の場であるならば、特許というビジネスの話を表に出すのはなじまないような気もします。



発表するほどの内容なら特許出願済みなのは当然ですし、発表内容自体がけん制ないしアピールになるので、ことさら口に出すことじゃありません(逆に軽視されて見逃されれば後々有利になることも)。
サブマリン特許ほどじゃないですが公開までの間を駆け引きにつかいたい思惑もあるかもしれません(余裕のある大企業に限りますが)。

ただベンチャーなどで発表内容を貪欲に売り込みに使いたい、というなら特許出願中をうたうのもアリだと思います。逆に回避策を固められて身動きできなくなる可能性もありますが。

なお商品パッケージに特許出願中と出すのは、実際に商品化を実現したものだからこそ意味があります。もう模倣や後追いしても無駄だよ、訴えるよ、ということですね。
その意味で学会発表とは少し違うと思います。

まあその先輩の発言意図は分かりませんが。聞いてみて補足に記載してくれると嬉しいです。
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この回答へのお礼

No.3さんのご回答に補足を投稿したらちょうどお答え頂きました。
商品パッケージに記載の理由も、No.4さんのご回答でよく理解できました。

ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/20 11:33

まず、すでに出願済なのでANo.1の方の懸念は全く無視して構いません。

但し、もしも外国では出願していないのでしたら、優先権主張が可能な間(日本出願から1年以内)、又は日本出願が公開される(原則1年半)前に、外国でも出願してください。日本だけで特許出願しても、外国での模倣は防げません。

次に、学会発表した技術の改良発明は、学会発表した技術と比較して進歩性を有していなければ特許になりません。従って、特許出願済と公言することのデメリットは、他社に改良発明の特許を取られる危険性ではなく、他社がその発明を潰しにかかることでしょうけど、これはどのみち出願公開によってその特許出願の存在が知られれば、避けられないことです。

先輩社員が「それはまずいからやめたほうがいい」と言う理由は何なのか、直接聞いた方がいいんじゃないですか?それをここに書いてくれた方が、我々にとっても回答しやすいです。

この回答への補足

そうですね。言葉足らずでした。
先輩に聞いてみたところ、「出願していることを公表したほうがいい場合とよくない場合がある」ということでそれ以上は教えてくれませんでした。(ごめんなさい)
また、別の先輩が、「特許というのは基本的に事実の公開だから、隠し通せるものであればできる限り隠しておいたほうがよいから」と言っておりました。
これ以上はなんとなく聞けない雰囲気だったので聞いていません。
また、質問に書いたような食品や民生品での表示に関しては、「そういう(公表している)メーカーはよほど社会的に信用されていないメーカーなんだよ」と言っていました。
これは本当なのでしょうか?

補足日時:2008/05/20 11:25
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何を目的として「この技術は現在特許出願中です」と発表されるのか、


先輩社員が理解できなかったか、あなたがヘッドハンティングされるのを
恐れているためではないですか?自信はまったくありませんが。
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この回答へのお礼

ヘッドハンティングですか・・・(^_^;)

私の実力からしてそのような心配をされたのではないと思います(笑)

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/20 11:23

特許を取る立場からは、特許出願は論文発表前に行うべきです。


さらには、出願しておよそ1年6ヵ月後の公開広報発行前には内容を発表しない方が一般的には有利です。発表すると、この間に改良発明をされる懸念があります。
公開広報発行後は、発表による不利はありません。


学会発表で失われた特許の例を一つ紹介しましょう。

日本で発明された植物品種改良剤ジベレリン(1935年に東京帝国大学の薮田貞二郎と住木諭介が命名)は、植物の生長促進物質として現在でも各種農作物の生産に役立てられています。

この発明は当時非常に革新的な発明で、研究に携わった住木博士は、海外渡航が厳しく制限されていた戦後間もない時期にもかかわらず、招待されてニューヨークでの国際学会に参加し、そこで研究成果を発表しました。

住木博士は学会発表後に特許出願をしたため、自分の研究発表論文が出願前公知となってしまい、この画期的な発明の基本特許を取得できませんでした。

その一方で、この発明を知ったアメリカの製薬会社は、ジベレリンが空気中の酸素によって劣化することをヒントに、合成樹脂カプセルで包錠するという改良発明に関する特許権を取得しました。

このため、日本で研究開発された基本発明であるにもかかわらず、アメリカの製薬会社に対して高額の特許料を支払わなければ実施できないという事態になってしまいました。

研究者が特許取得について真摯な態度で臨んでいれば、このような障害は生まれたかったでしょう。
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この回答へのお礼

発表前に出願は済んでいますが、なるほど、公表は公開になってからのほうがいいですね。
また、事例のご紹介は大変勉強になりました。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2008/05/19 19:37

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