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 Rittor Musicの「1日10分!ギター・ドリル ペンタトニック活用術」に、
(Aメジャー・キーにおける)「Aコードは明るいコードなのに、なぜソロは暗いマイナー・ペンタも使用できるのか」、
「Aコードに対してブルージィな味わいをかもし出すブルースのスケールが、偶然にもそれはAマイナー・ペンタとほぼ同じ音配列だった(詳しくは後述)」
とありました。
 しかし、この本の後には、このことに関する解説がなく、
・この本に書いてある意味
・トニック(メジャー・コード)でマイナー・ペンタが使える理由
を知りたいと思っています。
よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

ブルージーにアプローチする場合、ブルーズに特徴的な音程(ブルーノート)を絡めたフレージングをすることがあります。

ブルーノートは、長3度・完全5度・長7度を半音ほど下げた音程になります。
ただし、3度と7度については、短3度・短7度にまできっちり半音下げた音程ではなく、それよりもやや高い、短3度と長3度あるいは短7度と長7度の中間くらいの不安定な音程になります。ギターでは、半音下の音でクォーターベンドなどと呼ばれる、ほんの少しチョークして半端に音程を上げて、ブルーノートを表現することができます。
ブルーズペンタトニックスケールでは、こうした長短を分ける3度・7度の音程が不安定で、長短両者の中間的な位置付けに来る特色があり、その性質からコードがメジャーでもマイナーでも同じスケールを使えるという特徴があります。

3度と7度をフラットさせたブルーズペンタトニックスケールは、音程の配置がマイナーペンタトニックスケールと類似します。そのため、ブルーズペンタトニックスケールの代わりにマイナーペンタトニックスケールを使うような表現になっているのでしょう。

仮に、メジャーキーにマイナーペンタそのものでは据わりが悪いと感じるのであれば、3度や7度の音を出す時に少し弦を引っ張るようにしてクォーターベンドをかけ、ブルーノートを意識してみると良いかも知れません。キーがAであれば、マイナーペンタのC音とG音にクォーターベンドをかけることになります。そうすることで、フレージングがだいぶブルージーに聞こえるようになると思います。
(蛇足ですが、このキーAの場合、D→EやE→Dのように完全4度と完全5度を移動する場合にチョーキングやスライドで減5度の音程を経過音として取り入れると、よりブルースらしいフレーズになるでしょう)

参考まで。
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この回答へのお礼

 ブルー・ノート・ペンタトニックが、
(半音未満の違いを除けば、)マイナー・ペンタトニックと同じとは知りませんでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB% …

 短3度や短7度からクォーターチョーキングすることや、
スライドで減5度を経過音として入れるのも、
勉強になりました。

 ありがとうございます。

お礼日時:2008/06/05 23:13

 No.2です。



 私も、No.3のかたの御意見には大いに賛同するところです。

 こちらのサイトの回答者の方々の中にも、”ブルース系ではないメジャーkeyの曲であっても、マイナーペンタトニックスケールが使えて当たり前”と考えられている人がけっこういらっしゃるようですが、これに関しては非常にセンスが問われるところであって、まさに”空気を読む”ことが重要かと思います。

 ペンタトニックスケールに慣れ過ぎて(?)しまった人々の中で、このようなことを述べれば、逆に”空気が読めない”と見られがちでもありますが、あくまでもほど良く、演奏上での境界線は設けて望むべきだと考えるところです。
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この回答へのお礼

 ブルース系ではないメジャーkeyの曲では、
マイナーペンタトニックスケールが使えて当たり前ではないのですね。
大変勉強になりました。

お礼日時:2008/06/05 23:25

>「Aコードは明るいコードなのに、なぜソロは暗いマイナー・ペンタも使用できるのか」「Aコードに対してブルージィな味わいをかもし出すブルースのスケールが、偶然にもそれはAマイナー・ペンタとほぼ同じ音配列だった」



ここにこの疑問の本質があるように思えます。またこの本の記述はいささか誤解を生むように感じます。

メジャーコードのところにマイナースケールを当てると言われれば不思議に思うのは当然です(よほど前衛的な曲ならこういうことをするかもしれませんが)。
ここはやはり「メジャーコードにブルーススケールを当てる」と考えるべきです。そのうえでマイナーペンタが(少なくとも楽譜上では)ブルーススケールに似ているということになるのです。

ブルースの特徴のようなことは他の方が書いておられるのでここで改めて書くこともないでしょう。ただ一つ重要なことがあります。

メジャーコードにブルーノートのフレーズを当てることや、トニックやサブドミナントにも7thコードを使うこと、I7(#9) (例 E7(#9) これはソ#とソを同時に含んでいます)のようなコードをトニックとして使うことなどは実もふたもない言い方をすれば「不協和音を盛大に発生させている」のです。
つまりこの不協和音を良しとするジャンル、曲調では大いに使ってよい、むしろ使うことでそれらしくなるが、それが許されないところでは曲をぶち壊しにしてしまうのです。
ギターを始めて間もない人、特にロックから入った人はペンタトニックだけが手になじんでいてそれこそ「空気読めない」ソロを展開してしまうことがあります。

この許されるか許されないかの境目は非常に難しく、いろいろな曲を聴いて経験をつむしかありません。ごく大雑把に言えばブルースを基盤とするロックでは許されるとなりますが、ジャンルは細かく入り組んでいるのが現状で、ハードロックでも旋律的および和声的短音階を使うことがあったりします。
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 No.1のかたが、ブルースのスケールとマイナーペンタトニックスケールの関係等に関しては書かれていらっしゃるので、”トニック(メジャー・コード)でマイナー・ペンタが使える理由”について、(簡単な考え方として)書かせていただきます。




 まず、keyがA(メジャー)であるブルースの3コード進行等においては、トニックとなるコードは基本的にはA7となりますが、ブルースコード進行ということで、ブルーノートに準ずる音を含むスケールが使用可能となります。
 したがって、このようなAマイナーペンタトニックスケールを適用できるという事実は了解のことかと思います。

 そしてさらに、例えば、A-Bm-E7-A といったようなkeyがAメジャーの通常のコード進行においても、Aのところのみをブルースコード進行の一部であるかのようにとらえれば、部分的にはAマイナーペンタトニックスケールが使用できることにもなるわけです。(このコード進行全体を通して使うことも不可能では無いですが)

 すなわち、この場合は、AのコードをA7のようにとらえていることになるわけですが、さらにAの後にサブドミナントにあたるD(IV)のコードが来たりしていれば、これも含んで、あたかも部分的にブルースコード進行の一部(A7-D7)のように扱い、より違和感なくAマイナーペンタトニックが使えるようになります。(幾分の転調感的なものは存在することになりますが)


 最初からAがメジャートライアドでは無く、Amaj7として指定されていたりすれば、このアプローチは苦しくなることにはなりますが、ロック系の曲におけるギターソロ等では、プレーヤーの感覚的なものに基づいて、上記のようなことも多く行われるものです。

 また、そのような意味では、A(メジャートライアド)の1コードのみの進行等であれば、なおさらAマイナーペンタトニックスケールは使いやすくなりますし、ハード系の曲で、Aがパワーコードで弾かれていたりすれば、A7のみならず、AmやAm7としてもとらえることが可能となりますゆえ、使用するスケールの自由度がさらに増すといったこともあります。


 よって、”あくまでも簡単に説明すれば”ということになりますが、このようなある意味単純な考え方にて、keyがメジャーのトニックでマイナー・ペンタが使えるということになるものでしょう。(サブドミナント(IV)部分でも可能です。)
 もちろん、”ブルーノートを使って、部分的にブルージーに弾きたいから”といった、よりおぼろげな感覚的表現での理由としても良いものかとは思います。
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