アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

現代社会学を専攻している大学四回の者です。
現在、卒業論文作成の為に研究を進めております。
テーマは「国家」とし、なぜ国家が必要なのか、という事を足がかりにして、ホッブズの唱えたリヴァイアサンやアナーキズム、ユートピアといった考え、また複数の国家観について調べていきたいと考えています。
現代社会学のゼミに所属しておりますが、どちらかというと古典的な分野です。

それに向け、参考文献を読み進めているのですが…正直これまで政治に興味をもっていなかったので、(格差社会や少子化、少年犯罪といった事には関心がありました)専門用語ばかりが出てきて理解が追いついてない状態です。
どのくらいのレベルかと申しますと、共同体や啓蒙思想という言葉についても辞書で調べているような状態で、全くのド素人です。
今は岩波文庫のホッブズ著「リヴァイアサン」と、講談社学術文庫の長尾龍一著「リヴァイアサン 近代国家の思想と歴史」(ホッブズ・ケルゼン・シュミットの国家論を中心に述べてらっしゃいます)を読んでいるのですが、はてなマークを飛ばしながらの読書となっています。

このままだと何の理解もなく、ただ色んな文献から文章を引っ張っただけのような卒業論文に仕上がってしまいそうで怖いです。
口頭試問に通る自信もありません…。
そこでもう少し簡単な本を探そうと思ったのですが、探しても難解な本か私の研究テーマとはズレたものしか発見できませんでした。
古典的な研究テーマですし、私のような素人向けの入門書のようなものはないのでしょうか?
それとも、私の基本的読解能力があまりに低いのでしょうか・・・。
もし、この文献なら素人でもわかりやすいというものがありましたら、ぜひ教えていただけると嬉しいです。
HPなどでもありがたいです。読解の手がかりとさせて頂きます。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

まず、テーマが絞りきれていないように思います。


国家論なら国家論でもう少し狭く「だれだれの国家論」とかにしてないと、まとめきれるものではありません。

次に、おそらく研究テーマとお読みになっている本がずれています。
長尾龍一先生のその本は私もすでに読んでおりますが、ケルゼンやシュミットの国家学といった法学的アプローチによる国家論についての本のはずです。
質問者様は社会学を専攻していらっしゃるようですが、国家についてに限らず、法学的アプローチと社会学的アプローチはまったく異なるものです。
ですので、ケルゼン、シュミット等を参考に社会学的論文を組み立てるのは少し難しいかと思います。
ケルゼン、シュミット、イェリネク等は確かに国家論を展開していますが、これはあくまで法学の分野における国家論であることをご理解ください。
社会学的国家論と法学的国家論の違いを論じようとするならば話は別ですが。

で、何を読めばいいかについてですが、社会学の分野で国家論だったらやはりマックス・ウェーバーから出発するのが一番いいのではないでしょうか。
概説書もいっぱい出ていますのでよりどりみどりです。
本来なら原書を読んでいただきたいのですが、無理ならば翻訳を、それでも無理ならば概説書を読んでください。
それから、それに関連する先行研究ですとか、概説書に挙がっている参考文献ですとかをさかのぼっていけばいいのではないかと。

国家論は非常に奥深く難解なテーマですが、面白いとは思いますのでがんばってください。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

お礼が遅れてしまい申し訳ございません。
丁寧な回答ありがとうございます!
とても参考になりました。
現在は結局ホッブズのリヴァイアサンを中心に研究を進めています。
その後、教授のアドバイスもあり、現在の日本国家に繋げていきたいと思っています。

ただ、sskk1943様の仰る通り、社会学とはちょっと違う視点というのが気がかりです。
ホッブスについては言及されてませんでしたがホッブズも社会学者ではないですよね?
教授からも社会学からの観点は入れてね、という風に指示を受けているのでどうやって展開すべきかが課題になりそうです。

とりあえずマックス・ウェーバーの国家論についてはまだ未読なので探してみようと思います。
まだまだ未熟なので概説書からスタートしそうですが;

本当に細かくご意見下さりありがとうございました。
周囲から「難しくてわからない、抽象的であまり興味をひかれない」と言われて自身も少しそう思ってる部分があったので、挫けそうになる時も多々ありますが、暖かいお言葉を頂き再びやる気が出てきました。
確かに難解ではありますが、調べれば調べる程面白いジャンルです。
その面白さを忘れず取り組んでいこうと思います。
本当にありがとうございました!

お礼日時:2008/07/09 14:26

「このままだと何の理解もなく、ただ色んな文献から文章を引っ張っただけのような卒業論文に仕上がってしまいそうで怖いです。



まず興味を強くしなければなりません。
『日本人のための憲法原論』(小室直樹・集英社インターナショナル)がおススメです。旧版は『痛快 憲法学』で、これは「日本国憲法は死んでいる」というページに『北斗の拳』の漫画が挟み込まれていたりして面白かった。図書館にあれば是非。

参考URL:http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31683472
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
あいにく図書館にはありませんでしたが、面白そうな内容なのでぜひ一読したいと思います。
興味を強くしなければならないとの事、確かに仰る通りです。
まずは自分の興味の在り処を正確に把握する所から始めてみようと思います。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/09 14:28

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!