天使と悪魔選手権

今年の通商白書に、日本は資本収支が赤字を継続している、とあったのですが、それはいいことなのでしょうか?
また、タイトルとはかなり異なるのですが、対内外証券投資についても教えて頂きたいことがあって、対外の方では中長期債の割合が高いのですが、対内では、株式の割合が高いというこの違いはなぜ生じるのでしょうか
 質問が二つになってしまいましたが、どちらかだけでもわかる方がおられましたら、回答お願いします。

A 回答 (3件)

ご存知かも知れませんが、経常収支の黒字は、資本収支の赤字につながります。

経常収支の黒字がいいことだ、と考えるなら、資本収支の赤字もいいことだ、と考えざるを得ません。(参考URLの最初のほう)

個人的には、経常収支の黒字も赤字も、非常に長い期間同じ傾向が続かない限りは、良い事とも悪い事とも言えないんじゃないか、と考えています。(永久に経常赤字が続けば、それは他の国から金を借り続ける事を意味しますから、いつかは「誰も金を貸してくれない」という乱暴な形で、経常赤字をなくさせられる事になります。反対に、永久に黒字を続ける限り、経常黒字=資本収支の赤字=他の国に貸す金が増えつづける、ですから、相手の国が日本に金を返すのが不可能になります。

もう少し短い期間で考えると、ここ10年程の間、日本に求められているのは、「国内需要の拡大による景気回復」ですから、「経常収支の黒字が減らない」=「資本収支の赤字が減らない」という事は、内需拡大がうまくいっていない事のひとつのあらわれ、という解釈もありえます。(そう考えるなら、「資本収支の赤字」そのものよりも、その裏にある「国内景気の低迷」が悪い事、という事になるでしょう。)

日本の対外直接投資において、債券の比率が高いのは、No.1の方が仰っているように、日本人投資家に「為替リスクは仕方が無いとしても、株価変動リスクはとりたくない。せめて米国債等の債券にしておきたい」という志向があると思います。
一方、外から日本への投資が株式メインになるのは、今ひとつよくわかりません。ここ数年の話なら、余りに金利水準が低すぎて、「到底円建債券を買いに行く気にならなかった」というのはあると思いますが…。

かねてから、税制・決済の面で他の国に比べて立ち遅れている為に、非居住者の国債保有残高が小さい、という議論はあります。(参考URLの後の方の、「国債市場の動向に関する調査研究報告」(pdfファイル)を見て下さい。)

参考URL:http://www.boj.or.jp/wakaru/keiki/wbp.htm,http:/ …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。為替リスクというのは簡単にいってしまうと、ドルを円に変えたりする時に円高や円安などによって起こるリスクのことですか?お礼が質問になってしまってすみません。

お礼日時:2002/11/26 11:30

>為替リスクというのは簡単にいってしまうと、ドルを円に変えたりする時に円高や円安などによって起こるリスクのことですか?



そうです。例えば、為替が120円の時に買った米国債1百万ドルは、債券のドルベースの価格が変わらなかったとしても、為替が110円になると、円ベースでは1割弱(=10円÷120円)の損を抱えている事になります。
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この回答へのお礼

二回も回答してくださってありがとうございます。おかげでよくわかりました。また、何かあればよろしくおねがいします。

お礼日時:2002/11/27 22:35

貿易(輸出入)、貿易外(運輸・観光)以外の、投資に関する送金と配当・利子などの受取が資本収支。


企業の海外進出による投資と、米国債などへの投資が多いのは「金持ち」ということで、悪いことではない。

金融投資としての海外投資としては、米国債が一番安心感あり。海外のわけのわからん株式は買いにくいですよね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。今までのイメージで赤字=悪いことと考えてしまっていました。それが一概には言えないということがわかりました。ありがとうございます。

お礼日時:2002/11/26 11:26

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