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ご相談お願いいたします、とか ご○○お○○という「ご」と「お」の組み合わせの言葉をよく使います。他にもご査収お願いいたしますとかです。「ご」と「お」をくっつけて使うのは二重敬語になるんでしょうか?もしくはどっちかを省いて、
「相談お願いいたします」「ご相談ねがいます」
「査収お願いいたします」「ご査収願います」
のようにどっちか省いてやればいいのでしょうか?
普段使っていて、これって正しいのかなと最近疑問に思ってきました・・・

A 回答 (3件)

はじめまして。



ご質問1:
<ご相談お願いいたします>

これは「ご相談をお願いいたします」の「を」が省略されたものです。

1.理由は、ご質問文を「常体」にしてみると分かり易いでしょう。
(常体)「相談願う」
となり、これは「相談を願う」の省略だとわかります。

2.漢語+動詞が、助詞なしで使われる場合も確かにあります。
例:
「勉強をする」→「勉強する」

3.「する」などの場合は、助詞抜きも一般に使われますが、「願う」などの動詞は、助詞をつけて使うのが正しい用法です。助詞抜きは、通俗的な表現に堕してしまいます。
例:
診察願います。
診察を願います。
診察をお願いします
診察をお願い致します
ご診察をお願い申し上げます。
(下にいくほど敬意の高い表現になります)

4.従って、ご質問文のように「を」抜きの敬語は、他の場所で敬語を使っているのに、通俗的な語法になっているという点で、バランスがとれず違和感のある敬体になっているのです。


ご質問2:
<「ご」と「お」をくっつけて使うのは二重敬語になるんでしょうか?>

なりません。

1.敬語は、過剰でない限り、いくつ使っても数の制限はありません。

2.使う数が多いほど敬意の高い表現になります。

3.ご質問文は以下の2つに文意にとれます。

(1)相手に相談にのってほしい場合:

この意味では、「ご」は相手の「相談にのる」という動作についた尊敬の接頭語になります。

この場合の「お願いする」とは、「相談に乗ってくれることを願う」という意味になります。

(2)相手の相談を今から聞く、という態度:

この意味では、「ご」は相手がする「相談」内容に対する、つまり相手の持ち物に愛する尊敬の接頭語になります。

この場合の「お願いする」とは、「あなたの相談をお聞かせ下さい」という意味になります。

4.ご質問文「ご相談(を)お願い致します」の敬語は
「ご」:尊敬の接頭語
「致し」:「する」の謙譲語
「ます」:丁寧語
と3つの敬語が使われていますが、バランスが取れており、過剰とは思われません。

むしろ、「を」抜きにする方が違和感があります。


ご質問3:
<どっちか省いてやればいいのでしょうか?>

1.「相談お願いいたします」「ご相談ねがいます」:

どちらかと言えば後者が適切です。

(1)「お願い」の「お」は自分の動作につけられる謙譲の接頭語です。

(2)一方「ご相談」の「ご」は、相手の動作につけられる尊敬の接頭語です。

(3)どちらかをとるのであれば、相手の動作に敬意を表す「尊敬語」をはずしてはいけません。

(4)従って、「ご相談」はそのまま使われる方がいいのです。

(5)相手に相談にのってもらうことを依頼する表現であれば、「を」を入れた方がいいでしょう。

2.「査収お願いいたします」「ご査収願います」:

上記と同様、後者が適切です。

(1)なお、この表現では「を」が使われない場合が多いようです。

(2)理由は、「査収」とは「金額・書類受理などの確認」を言い表した熟語で、事務的・ビジネス上の場面で一般に使われています。

(3)事務的な場面では、「感情」をあまり出さない語法が好まれます。つまり、最低限の敬意を用いるだけで十分で、特に丁寧な語法にする必要はないのです。

(4)従って、この語法では、
「ご査収お願い致します」
でも、特に違和感はありません。

(5)なお、「~を」の代わりに使われる「~の程」は、「~の方」という対象を明示する丁寧な言い方になります。

以上ご参考までに。
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> 「相談お願いいたします」「ご相談ねがいます」


> 「査収お願いいたします」「ご査収願います」
> のようにどっちか省いてやればいいのでしょうか?

先ず、「ご相談お願いいたします」という言い回しはそれ自体が省略表現と言うか、日本語として不自然です。これは正式には次のように言います。
「ご相談くださいますようお願いいたします」
ちなみに、「ご相談くださる」(尊敬語)人と「お願いいたす」(謙譲語)人は別人ですから、二重敬語の問題は生じません。

次に、「ご相談願います」は省略形ではありません。
「相談する」などのサ行変格活用の動詞の語幹を「ご & 願う」で、また他の動詞の連用形を「お & 願う」で挟んで「お・帰り・願いたい」などと言うのは、それ自体正式な表現です。下記goo辞書では(6)番の用法に該当します。

ねが・う ねがふ 2 【願う】 - goo 辞書
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%B4%EA …


なお、二重敬語(過剰敬語)と言うのは、例えば次のようなものを指します。

(1) 「言う」の尊敬語「おっしゃる」に尊敬の助動詞「れる」を続けて「おっしゃら・れる」と言う。(「おっしゃる」だけで敬語として十分)

(2) 「見る」の謙譲語「拝見する」の語幹の後に「する」の謙譲語「いたす」を続けて「拝見いたします」と言う。(「拝見します」だけで敬語として十分)

また、文語的表現ですが、こういうのもあります。
「内閣総理大臣閣下・に・おか・せ・られ・て・は」
この中で「せ」(終止形は「す」)と「られ」(終止形は「らる」)は共に尊敬を表す助動詞(ちなみに「す」は文語)なので、これも二重敬語です。

このように二重敬語とは、単一の動作について必要以上に尊敬語や謙譲語を重ねて使うことを指します。したがって、次のような表現では二重敬語の問題は生じません ( ^^

「またのご来店を心よりお待ち申し上げます」
(「ご来店」と「お待ち申し上げる」は別動作かつ行為の主体も別)
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「ご査収の程よろしくお願いいたします」といった言い方をする場合があります。

以下のURLを参考にしてみてください。

  http://oshiete1.goo.ne.jp/qa802572.html

「ご相談お願いいたします」も同様で、「ご相談の程よろしくお願いいたします」の意を短く表現した省略用法かと思います。これらの場合の「程(ほど)」は、「・・・の程(ほど)」の形で、断定を避け表現をやわらげる用法(婉曲表現)です。

「ご相談お願いいたします」は、不適切とまでは言えないが、少ししつこい感じがあり、おしつけがましいニュアンスも感じられますので、「ご相談ください」といった表現の方がいいかもしれません。

「相談お願いいたします」「査収お願いいたします」は、適切ではないと思います。「ご相談ねがいます」「ご査収願います」という表現は、結構一般的に使われていますので問題ないかと思いますよ。
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