小学校4年生の子どもが、学校で「雨ニモマケズ」を一人で音読することになったので練習をさせていたのですが、私自身が、7行目の「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」の“四合”の読み方に自信がなくなってしまいました。「シゴウ」で良いのだとは思うのですが、もしや「ヨンゴウ」だったかしら?と悩んでいます。
「何か詩を読みなさい」と先生から指示され、「じゃあ雨ニモマケズを読んだら」と私が提案した手前、先生には質問させにくいのです。どなたか是非教えてください。よろしくお願いいたします。
No.1
- 回答日時:
こういうものって、完璧に正しい回答ってないのではないでしょうか?
私は「ヨンゴウ」と読んでいました。
これは、私が誰にも質問せずにそう思い込んでいるのかも知れません。
五合なら「ゴンゴウ」という読み方があったりしますが、
四合は「ヨンゴウ」だと思っていました。
でも、「ゴンゴウ」と「ヨンゴウ」が聞き間違えやすいという
理由で「シゴウ」というのかもしれませんね。
「シゴウ」と読んで、先生に「ヨンゴウ」と訂正させられたとしたら、そこで初めて「なぜシゴウではいけないのか?」と質問させてみてはいかがでしょうか?
優秀な先生なら、説明してくださるかもしれませんよ。
そういうことが「学ぶ」ということだと思います。
ありがとうございました。実は初めて「教えて!goo」を利用したのです。早速ご回答をいただけて感動いたしました。
父親として子どもの為に少し背伸びをしましたが、平成の時代にも「日本人として知っておいてもらいたいこと」を一つづつ教えていきたいと思っています。
おっしゃる通り、「学ぶ」の原点って“問答”ですよね!
今後とも宜しくお願いいたします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
手元にルビ付きの資料がないので自信がないのですが、以前に聴いた音読テープ(学校教科書の教諭用資料に付属していたもの)ではたしか「ヨンゴウ」と発音していた気がします。
「ヨンゴウ」だと湯桶読みになるので厳密には「シゴウ」なのでしょうが、1931年という執筆年次(中世以前なら「シゴウ」という読みも考えられるが、近代では考え難い)、口語体詩であることを考え合わせると、当時の自然な口語で読まれるとするのが自然でしょう。あやふやな答えですみません。
ちなみに「雨ニモマケズ」は病床に就いた賢治が、発表を意図せず手帳に記した詩稿なので、賢治自身が読みを指定した媒体は存在しないんです。
ありがとうございました。確かに宮沢賢治自身が、どう読もうとしたのかはわからないわけですね。ただ、私は三人の諸先輩方がご経験のなかで「ヨンゴウ」と読まれていたのだとすれば、それが“日本人の通説”なのだと思いました。
子どもには「ヨンゴウ」と読ませようと思っています。
今後とも宜しくお願いいたします。
No.3
- 回答日時:
私はあまり深く考えず「ヨンゴウ」と読んでいましたが,言われてみると「シゴウ」も捨て難い気がしてきました。
特に詩の朗読と考えると,シゴウのほうが格調高く引き締まる感覚があります。音読みを重ねていることが,湯桶読みのヨンゴウと比べてそのように感じさせるのでしょうか。
「四百余洲を挙(こぞ)る十万余騎の敵」(唱歌「元寇」)も「しひゃくよしゅうを…」ですし(もっとも文語体ではありますが),四十七士とか四十八手などの例もあります。
でも,確かに口語体詩ですし,sesameさんのおっしゃる成立過程なども考慮すると,むしろあまり格調高くせず,いわば「普段着の賢治」で読んだほうが作者の意図にあうのかなとも思えます。
「四百余洲を挙(こぞ)る十万余騎の敵」。日本語の響きって素晴らしいと思います。
私は、なんとなく賢治のことを“むかしむかしの人”と思ってしまったので「シゴウ」なんていう文語調を思い浮かべてしまったのです。
賢治自身の新しさ、庶民性を考えればpuni2さんがおっしゃるとおり「普段着の賢治」で読むべきだと思いました。
ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。
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