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イギリスのチャールズさんは、「皇太子」でよろしいのでしょうか?

goo辞書(大辞林)は、次のことしか書いていません。
こうたいし くわう― 3 【皇太子】
次代の天皇となるべき皇子。東宮。春宮(とうぐう)。

この辞書に書いていることをそのまま受け取れば、チャールズさんが、天皇になるはずがありませんので、「皇太子」の称号はおかしいということになると思います。

「王太子」という単語があるかと思って、goo辞書(大辞林)を引いてみましたが、そんなものはありませんでした。

1.「チャールズ皇太子」と呼ぶ日本のマスコミがおかしいのですか?
2.それとも、「王太子」という単語がないのが悪いのですか?
3.それとも、「皇太子」に天皇のことしか書いていない辞書がおかしいのですか?
4.それとも、辞書に天皇のことしか書いていなくても、多少融通をきかせ、英王室を日本の皇室になぞらえて考えてみろということですか?

A 回答 (7件)

正解は4.が近いように思います。


次の国王なんだから「王太子」が正解なんでしょうけれども、日本には「王太子」という言葉が存在していません(大きい辞書にものっていないということは、一般に認知されていないということで、ないということです)。
今の日本には親王だけで「○○王」という方はいらっしゃいませんが、戦前の日本には「○○王」という皇族がいらっしゃいました。しかし、○○王のご長男が王太子と称されたかというと、そんなことはありませんでした。
日本には「王太子」という言葉はないのです。
英国王は皇帝、エンペラーとは呼ばれませんが、英国王はその国のトップで、日本の天皇やエチオピアの皇帝と実質的に同じですね。

ですから、次の国王や皇帝になる人は、日本の「皇太子」と同じようなものですから「皇太子」と呼んでいる訳です。
日本の皇室になぞらえて、そう呼んでいるわけです。

似たようなことは、他にもあります。
「大臣」や首相、外相などの「○相」という呼称です。

「臣」は家来という意味で、「大臣」は皇帝や王様の家来の中で、一番エライ人のことを指します。
「相」も皇帝や王様の補佐人という意味です。

ですから、イギリスやオランダなどではその言葉を使ってもいいですが、皇帝や王様のいない国(共和制の国)で「○○大臣」や「○相」と呼ぶのはおかしいわけです。
日本の新聞は、中国の外務大臣に相当する人を「外相」と呼んでいます。↓

中国外相「重要な進展」と評価  北朝鮮の核計画申告 2008.6.29 23:44 サンケイ

中華人民共和国に、王様がいるはずがありません。だのに王様の補佐人という意味の「外相」はおかしいです。
さすがに人民の国、共産中国の国内では、「○○大臣」や「○○相」とは口が裂けても言えません。
中国では「外交部長」という役職名になっています。

もし、日本の新聞が「外交部長」と呼ぶと、読者はもっと下の役人だと勘違いしかねませんので、日本のマスコミは、日本の外務大臣の別称である外相を当てているわけです。

チャールズ「皇太子」もそれと同じようなものですね。日本の国になぞらえて、実質が同じような単語で代用しているのだと思います。
それに皇太子と呼んでも、失礼な感じはしませんので、まあいいんじゃないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
「臣」も「相」もそういう意味なんですね。

お礼日時:2008/08/03 21:37

イギリスは一時期「帝国」を称したことがあったので、その名残かなとも思いましたが、どうもそのことは関係なさそうですね。


下記の宮内庁の国賓・公賓一覧を見ると、次のような表記があります。

・ 英国王女アレキサンドラ殿下 ‥(王国)
・ ネパール国国王マヘンドラ王妃両陛下 ‥(王国)
・ 英国王族(ケント公家)マイケル殿下 ‥(王国)
・ イラン国皇女シャハナーズ殿下 ‥(帝国)
・ エチオピア国皇帝ハイレ・セラシエ一世陛下 ‥(帝国)

ここでは、帝国と王国では君主の一族の称号をはっきり区別しています。しかし、

・ エチオピア国皇太子アスファ・ウォセン同妃両殿下 ‥(帝国)
・ ルクセンブルク国皇太子アンリ殿下 ‥(公国)
・ タイ国皇太后ラムバイ・バルニ陛下 ‥(王国)
・ イラク国皇太子アブドゥル・イラー殿下 ‥(王国)


次期君主予定者や現君主の母親に関しては、帝国・王国・公国の区別に関係なく「皇」の文字を使用しています。

【国賓・公賓など外国賓客一覧表】
http://www.kunaicho.go.jp/05/d05-04-02.html

以上のことから、外国の王室等に関して用いる「皇太子」という言葉は、対象者がその国の君主の地位に関して第一順位の継承権を有する(皇子や王子とは違う)ことを明確にする目的があると考えられます。


だったら「王太子」でもよいのでは・・・?
この辺が謎ですが、恐らく避けるべき何等かの理由があるのでしょう。
当たっているかどうかは解りませんが、私の考えは次の通りです。

大辞林で「太子」を引くと次のような説明があります。

「中国古代の天子や諸侯の世継ぎ。嫡男」

これを読むと、かつての中国では皇帝の臣下たる諸侯の後継ぎも「太子」と呼ばれたようですから、「王太子」は掃いて捨てるほどはいなかったにしても、一国の中で同時期に複数存在したのは確かでしょう。国家の次期君主として唯一無比の存在に対する呼称として、これはどんなものだろうか・・・?
多分そんな判断があったのではないかと思います。

以上ご参考までに。

この回答への補足

たくさん調べてくれてご苦労さんでした。

補足日時:2008/08/03 21:34
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1.については、以下のように考えれば、おかしくありません。



 「太子」は「皇位を継ぐものと定められている皇子や王子」を意味します。「皇帝」「教皇」などとも使うように、「皇」は何も「天皇」だけを意味するものではありません。「皇」には「天子。王。君主」の意味もあるのです。従って、イギリスのチャールズさんは、「皇太子」でよいのです。


2.については、「王位を継ぐ者」の意で、「王」+「太子」で「王太子」は間違っていません。あまり使われることがないので、辞書には収録されていないのです。辞書にすべての言葉が載っているわけではありません。以下のURLも参考にしてみてください。

  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3% …

3.については、辞書がおかしいというより、不親切なだけです。確かに「皇太子」といえば、天皇との絡みの記載しかないのですが、上述のことを知っていれば、意味するところはわかるはずです。皇室と英国王室は全く別のものですが、共通点もあるので、同じような立場の者に同じ言葉を借りているだけであるともいえます。The Prince of Wales を「英国皇太子」と翻訳したり、The Prince Charles を「チャールズ皇太子」と訳すのは、その方が天皇との絡みで、日本では分かりやすいからです。また、以前は外国の王室などに対しての興味自体が希薄であったため、外国の「皇太子」自体、一般的ではなく話題になることもなかったという背景もあります。そのうちに、辞書の記述も変わってくるかもしれません。あくまで、辞書はあとからついてくるものです。

4.については、今まで述べてきたように、辞書に天皇のことしか書いていなくても類推すればわかると思います。但し、辞書にも「皇」「太子」の項目はそれぞれあります。これらを別々に引いて総合すれば、最初に1.の項で書いたように、正確な意味をつかむこともできるのです。

「皇」といえば「天皇」だと思ってしまう人も多いため、違和感がある人も多いようですが、以上のようなことをしっかり理解できれば、何ら不自然ではないことがわかってもらえると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
>「皇」といえば「天皇」だと思ってしまう人も多いため、違和感がある人も多いようですが
・・・小生はそうは思いませんが、「王」と「皇」の違いを知らぬお方が多いようです。

お礼日時:2008/08/02 18:45

国々によって所謂「皇太子(日継の皇子)」に対する呼称は異なります。


イギリスの場合、古来の習慣に則って「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号が現王室第一王子に冠せられます。ウェールズという名前からも判るように、もともとイングランドの国王の(現在のイギリス=大ブリテン島並びに北アイルランド連合王国のイングランド部分を統治していた)イギリス王が、ウェールズ(現在のブリテン島の東方部です。今でも、ウェールズ語を英語と併記するなど、独特の民俗文化を保っています)を統治するに当たってその息子をウェールズ国王に据えたのがはじまりだったかと思います。

イギリスの場合は連合王国という色彩の強い国であり、現在も王太子に『ウェールズ』の称号の与えていることから、ウェールズの底力がしれるというものです。発祥地ゆえ、ということもありますが、UK国民には「私はスコティッシュ」「私はアイリッシュ」などの土地意識が強く、ワールドカップにも1カ国で4チーム選出されますよね…。ずるい笑


話はそれましたが、日本の皇室でも、たとえば秋篠宮眞子さま、などと週刊誌は書きますが、それは皇室典範を読めば間違いだと判ります。
チャールズに対する敬称も、厳密に言えば間違いですが、一般市民が「プリンス・オブ・ウェールズであるチャールズ殿下が…」などと言われても「はあ?」という話しになるので、わかりやすく「チャールズ皇太子」と言うのでしょう。

ちなみに、辞書にすべての単語が載っていることはまずあり得ません。「王太子」という単語はきちんと存在しますので、あしからず。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
>「王太子」という単語はきちんと存在しますので、あしからず。
・・・???

お礼日時:2008/08/02 18:40

回答の補足


Charles, the Prince of Wales  が英国表記です。
参考URLの追加
http://www001.upp.so-net.ne.jp/fukushi/uk/royal. …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2008/08/02 18:46

チャールズ氏はウェールズ公と表記するようです。


皇太子とは日本の皇族にあてはめた呼び方で正式ではないと思います。

参考URL
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE% …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2008/08/02 18:38

1.いいえ(理由は4で)


2.実は辞書に載っていないだけで言葉としては王太子はある。
3.いいえ、むしろ正確な記述です。
4.そのとおりです、というか日本人の大半は「皇太子に慣れすぎていて王太子といわれても何のことだか分からない」ので分かりやすく言い換えているだけのことです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2008/08/02 18:37

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