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小学3年生の子供に宇宙だと何故人間は爆発してしまうのか聞かれました。また宇宙船や宇宙服は何故大丈夫なのかも聞かれました。分かりやすい例え話を考えても頭に浮かびません。どなたか分かりやすく教えてください。

A 回答 (5件)

お子さんには残念かもしれませんが、人が裸で宇宙にでても「爆発しません」。

以前ソユーズ11号であった、真空暴露事故で飛行士三名が死亡しましたが、死因は「窒息死」でした。
また、NASAでも地上で真空暴露事故がありましたが、飛行士は十数秒で意識を喪失、十五秒で加圧が間に合い無事でした。20秒以上の暴露で窒息死していたでしょう。

減圧によって考えられるトラブルは以下の通り。
1.肺の空気が出て行ってしまう事による「窒息」。同時に意識喪失があります。

2.減圧速度によっては血液中の窒素が溶けきれなくなって気泡になる「減圧症」になる事があります。なお、きちんと時間をかけた減圧訓練(血液中の窒素をなくす)を受ければ、全く問題ありません。

3.直射日光による火傷。宇宙空間では真空の為、ほとんど冷えません。暖められたら暖まりっぱなしなので、皮膚が耐えられないほどの火傷を負う事が考えられます。
直射日光に当たりっぱなしですと、最高で200度を超える温度(天ぷらが揚がる温度よりも高く、大体紙の燃える温度です)まで上がる事が知られています。

4.太陽光には強力な紫外線などが含まれていますから、致死的な紫外線障害になる可能性が高いでしょう。

この他の
「真空に暴露すると身体が破裂する」・・・人体の皮膚や筋肉、骨格はそれほど弱くありません。これまでも真空暴露事故で耐えています。
「日陰はマイナス50度に達するので瞬間的に凍り付く」・・・周囲は真空なので、熱自体がほとんど逃げません。魔法瓶を使ったポットと同じ理由です。冷えない事はあり得ますが、瞬間的に凍り付くほど冷える事はありません。冷媒が無いんです。
「0気圧で沸点が上がり血液が沸騰する」・・・上記の通り、人体の皮膚は十分強いので、体表面以外は0気圧にそもそもなりません。ですから瞬間的に沸騰するのは体表面の水分だけです。当然、この時の気化熱はちょっと寒風に吹かれた程度ですから、凍り付くまでは冷えません。
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この回答へのお礼

詳しく説明していただきありがとうございました。子供はこの説明をみて想像できないよってびっくりしてました。

お礼日時:2008/08/28 19:23

子供には正しい知識が非常に重要な一例。


NHKの子供電話相談室に掛けてみるといいかも。

ちなみに、爆発はしない。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。その方が分かりやすく
教えてくれそうですね。

お礼日時:2008/08/28 19:14

どうして爆発すると思ったのでしょう?


もしかして深海魚の例が出されたのかもしれませんね。確かに深海棲むアンコウなどは釣り上げると口から内蔵とかが飛び出してきます。これはそのまま、急激に釣り上げたため身体の内部と外側の圧力が急変したため破裂(まぁ爆発でもいいですけど)したものです。
圧力というのは無限に大きくなるので(無限になったものがブラックホール)水深が10mなら約2気圧、90mなら約10気圧です。水中では100m足らずで地上の10倍も圧力がかかってしまうわけです。
じゃ、宇宙はどうかというと1気圧が0気圧になります。水深で言えば10mの深さから浮かんできたって感じでしょうか。(気圧はマイナスにはなりませんから。)ダイバーや海女さんが潜るたびに爆発はしないわけで、人間でも耐えられる圧力なんです。
ただ宇宙は空気(大気)が無いので太陽に当たると数百度、当たらないと零下何百度にもなる厳しい環境です。そのため宇宙船や宇宙服はものすごく頑丈に作られているわけです。
じゃ、本当に宇宙で暴露されても破裂しないかと聞かれると、宇宙で実験したひとはいないのでおそらく少しの間は大丈夫ではないかと。
国際宇宙ステーションの日本実験棟では船外パレットが取り付けられる予定なので、生物の暴露実験が将来行われるかもしれません。
そうしたら百聞は一見にしかずなんですけどね。
ちなみに(STS-127ミッション)打ち上げ予定は2009年5月15日(米国時間)です。これまで通りNASA-TVでインターネット中継(または全国のJAXA宇宙センターで一般公開)するはずなのでごらんになられてはいかがでしょうか。私がJAXAに勤務していた頃、さぼって(笑)公開会場を見に行きましたが、(事務の人も多いですが)研究員の人もいますので質問とか出来ると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。子供は何かの映画で爆発したと言ってました。自分もその映画を一緒に見てたらしく爆発というか一瞬で蒸発するもんだと思ってました。思い込みって怖いですね。丁寧な解説で子供も納得したようです。ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/28 19:19

宇宙空間と言っても、打ち上げや大気圏再突入を考えなければ、所詮1気圧差に耐えられればいい訳で、構造的には潜水艦より脆弱で宜しいのではないかと。


なお、NASA等が使っている宇宙服は、内圧が1/4気圧程度ですが、これは耐久性の問題ではなく、1気圧にしてしまうと関節部が膨らんで動かなくなってしまうからですね。
そのうちにこんな宇宙服も・・・
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/070 …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。こおゆう宇宙服もあるんですね。子供はガンダムに出てたのと一緒じゃんて喜んでました。

お礼日時:2008/08/28 19:25

宇宙だと人間が爆発してしまうというのは誤解でしょう。

確かに、気圧が下がると、沸点は下がりますので、一気に沸騰するかも知れません。しかしながら、完全に裸で外にでるということはないでしょう。そのため、まず窒息して、その後、急速に冷凍され、その後温度があがり、ドライフーズのようになってしまうかも知れません(こんな事故は無いので分からない)。

宇宙船や宇宙服は、何重にもシールドが施されているので、小さなゴミや塵などでは大丈夫です(これは宇宙飛行士が実証ずみ)。しかしながら、有る程度の大きさの塊が衝突すると問題が起こるかも知れません(今の所、こんな事故はなさそうですが、それに近い事故は・・火星探査機が行方不明になったり、「はやぶさ」探査機が一時行方不明になっているのであるかも知れません)。

そんなことを説明してあげればよいかも知れません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。宇宙船や宇宙服が丈夫に出来ているのはそおゆう理由もあったんですね。

お礼日時:2008/08/28 19:28

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