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「この薬の成分は箱に記してあります。」っていう文章で
「記して」の部分の読み方は何ですか。
そして「しるす」と「きする」の違いも教えてください。

A 回答 (2件)

漢字は、漢民族の言語用の文字です。


漢字は漢民族の言語の1語に1文字、しかも1音節であることが
基本です。社会が発展し、1語を複数文字で表さざるを得なく
なっておりますが、ここでは論じません。

大和言葉と、中国語は相互に外国語ですから、言葉は必ずしも
1対1の対応はありません。
そこで大和言葉で「しるす」の意味に漢字では、記・誌・印・
標・徴・徽などがあり、中国では区別する必要のある別の
ニュアンスが在るのでしょうが、大和言葉で「しるす」が
適当な局面で、「記す」と、書かれていれば「しるす」と
読めばよいのです。
中華民族の言語用の文字を、日本語に取り込み日本語化
したのが、漢字の訓読みです。

一方、仏教関係や、法律関係で、何故か大和言葉や、訓読みを
使わず、漢字の音読みをそのまま使いそれに「する」を
くっ付けて読ませる伝統があるみたいで、記(き)する
と読ませたりします。

したがって記するとしるすの違いは、無いとも言えるし
有るとも言えます。

あるとした場合、広い概念の「しるす」から、範囲を狭く絞り
紙媒体に文字で記録するなどの行動を意味することとなります。
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>「この薬の成分は箱に記してあります。

」っていう文章で「記して」の部分の読み方は何ですか。

これは「しるして」と読むのが普通でしょうね。
「きして」と読むことも可能ですが、「きしてあります」ではやや文語的、古語的な硬い読み方になってしまい、商品等の説明書きにはふさわしくないからです。

>「しるす」と「きする」の違いも教えてください。

「しるす」は四段(五段)活用の動詞で、大昔から日本列島で使用されてきた倭語(土俗語)です。
「きする」は漢語「記(キ)」にサ変動詞「す(る)」を付けたものです。

漢語「記」が日本列島に入ってきたとき、古代中国語に通じていた倭人ないしは倭語に通じていた中国人(帰化人)が、「記」は倭語の「しるす」と同義だと判断し、それ以降、今日に至るまで「記」を「しるす」と訳読(訓読)するようになったのです。

一方、「記」を訳読(訓読)せず、サ変動詞「す」を付けて、外来語のまま動詞として使用(活用)することを、やはり当時の帰化人ないしは倭人が考えついたとき、「きす」という読み方が生まれたわけです。

以来、日本語では「しるす」も「きす」も併用されてきましたが、概して、法的、社会的、学術的な、つまりより公的な権威が重視される文書では「きす」が多用され、生活や身体感覚・感情に密着した会話文などでは「しるす」が多用されるという形で使い分けられてきました。

なお、「愛する」も「記(き)す」と同じように、倭語ならぬ漢語を人工的に動詞化して生まれた外来語ですから、言語感覚の鋭敏な日本人なら、「愛する」という人工語に自分の本当の感情や身体感覚は託そうとするとき、何か説明しがたいような、ほとんど無意識的な違和感を覚えるはずです。
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