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ASEMが終わったのですが、
ASEMって、そういえば、なんなのかな?
と思いました。

もちろん、首脳が集まって話し合う場なのでしょうが・・・

 【一つ、これが今回のASEMの成果だ】  

といえるものがあるとすれば、それは何なのでしょうか?
 

A 回答 (1件)

ASEMは、東南アジア・東アジア諸国と西欧諸国が、


直接話し合う場所を作ったものです。

東南アジアや、日本、韓国は、それぞれアメリカとの外交関係を最重視しています。
中国もアメリカとの関係が外交の最重要問題です。
欧州も域内と対米関係が外交の中心です。
その中で敢えて、アメリカを通す間接的な取り決めではなく、
直接の対話で外交を補強する意図があります。

今回までに、インドやパキスタン、東欧諸国を含め参加国数は膨大になっています。
しかし、国の数が多過ぎる会議では具体的な話は進まないもの。
また、今回のような金融問題が至急な場合は、
専門知識に疎い国のトップが集まっても、
具体的な取り決めは難しいです。
アメリカ不在で問題を議論するのも空回りな面があります。
だから、社交辞令として連携を確認するに止まり、
具体策は先延ばしになってしまいがちです。
まあそういう国際会議の宿命でもあります。

・金融危機への協調的対応
具体的に何かは不明だが、各国が協調すると宣言。
11月のG20金融サミットに向けた戦略を練る。
市場へのインパクトはないらしく、
トップの外遊中に欧州通貨は1日で歴史的暴落、
円は暴騰し、日経先物はバブル崩壊後最安値の底が割れてしまう。

・東アジア地域スワップ協定
アジア通貨危機の際に打ち出された地域共通予防融資枠の拡大方針を確認。
各国の様々な提案が出されるが、具体的な取り決めはまだ先。
本当に今すぐ融資が欲しいパキスタンや東欧はスルーされ、
地域限定機構の枠組みの問題もある。

・IMF
IMFの資金拠出と改革の方針を日欧中で確認。
IMFはこれまでも「最後の貸し手」として危機を処理してきたが、
アメリカ財務省やウォール街の影響が強く、
厳しい融資条件を付けて来たとも批判される。
今回の狂乱で何十ヶ国もがお世話になる可能性がある。
提案自体は具体的に目新しいわけではない。

・地球温暖化問題
対策に消極的なアメリカを除く、
日欧と中印の間で対話の進展に期待。
だが景況悪化とエネルギー価格下落で関心が薄れてしまった。

・二ヵ国首脳会談寄せ集めパック
たくさんの国のトップが集まった機会に、
日中首脳会談・日韓首脳会談・日印首脳会談・日パキスタン首脳会談、
日仏首脳会談・日伊首脳会談と、
二ヵ国会談も一気に行われた模様。
組み合わせがいっぱいあれば、中には意義があった会談もあるのでは。
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この回答へのお礼

どこの新聞やざっせいを読むよりも、わかりやすかったです。
ASEMの目的はなんなのか。
今回行われたことはなんだったのか。
知ることが出来ました。

ご回答、どうもありがとうございました!

お礼日時:2008/10/26 14:24

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