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 タイトルどおりですが、「これこそ小説の真髄! 真骨頂! これなくして小説語れない!」と言った本はありますか? 本を読もうにも、売られている本が多すぎてさっぱり……。

 というわけで「これぞ小説!」的な本はありますか? もちろんジャンルは一切問いません。

A 回答 (2件)

近代から現代にかけての日本語の文章による表現の到達点、という意味であれば、それは志賀直哉だろう。

「暗夜行路」の日本語表現というのは、一つの究極であるような気がするな。漱石鴎外は確かに文学として高い評価はあるものの、「卓越した文章」であるとは思わない。

また、ストーリーテリングとしての小説というものを考えた場合、その意外性、アイデア、もろもろをもっとも高濃度に濃縮したのは、芥川龍之介だろうと思う。現代の短編小説はすべて彼の小説が元になっている、といってもいいぐらいだからな。誰でもすらすらと読める。面白く、そして考え込むほどに奥が深い。

ただ、どちらもちと古すぎる気はするな。言葉なんてのは時代によって変わるわけで、昔の名文が必ずしも今も名文として通用するか?というと、そういうわけでもないだろう。今の時代には、今の名文ってやつがあるはずだからな。

今の時点での最高点というと、まぁ賛否両論あるだろうが、オレは村上春樹あたりだろうと思う。確実に面白いし、文章表現、ストーリー、登場人物の作りこみ、文学的な思想のバックボーン、すべて実にしっかりとしたものがある。もっと新しい表現を持った小説家は多数いるが、村上春樹を越えるものがいるか?というと、どれも小粒なんだよな。

まぁ、これは全部、日本語で書かれた小説を前提にしてるわけだが。

翻訳も含め、あらゆる国の小説の中で「これだけは死ぬまでに必ず読め」というものを考えるなら、これは文句なしにドストエフスキーの「罪と罰」だろう。すべての人間はラスコリニコフであり、罪と罰は時代を超え現代に生きている物語だ。数年前、新訳が出て、ずいぶん読みやすくなった。これから小説を読もうっていうんなら、今すぐでなくていい、死ぬまでに必ず「罪と罰」を読め。これを読まずして、小説を語るなかれ。
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自分の面白そうと思った本を読めばいいと思いますよ。

どんなに駄作といわれている本でも、その人にとって面白ければ名作っていうのが万人共通の考え方だと思います。僕は読んだ本の中でも、今だに意味のわからない本がたくさんありますがw

・話題にできる(知名度がある)
・教養になる
・面白い
・小説の真髄?っぽい内容(主人公の葛藤があったり、重層的な意味が読み取れたりだとか)

とかでいうと

夏目漱石「こころ」
太宰治「人間失格」
カフカ「変身」
サン=テグジュペリ「星の王子様」

みたいなベタなものになるんですかね。
一番ベタなのはこころだと思います。

追記:質問者さんが女の人なら、同じ女性の作家が書いた本のほうが読みやすいと思います。女性には、村山由佳さんとかが人気みたいです。
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