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人間は物凄いショックな事実に直面したとき、胸の奥に激痛が走ることがありますよね。

音であらわすと「クシャ」とか「ザクッ」「ズキッ」という風に

これが「心の痛み」というやつなのでしょうか。
非常に痛いわけですが、あれは一体どういうしくみで痛いのでしょうか?
脳が痛覚?に働きかけて痛くなるのか、あと、実際胸の奥のどこが痛いのか、実態すらつかめません。

詳しい方、しくみを教えていただけないでしょうか?

A 回答 (2件)

こんにちは。


我々動物は環境からのストレスを受けますと、脳内に「NA(ノルアドレナリン)」などの伝達物質が分泌され、これによって自律神経系に活性の命令が下されます。これを「ストレス対処反応」といい、自律神経系では「交感神経優位」の組み合わせが選択され、身体は以下のような生理状態に変更されます。
「心拍上昇」
「呼吸上昇」
「血管縮小」
「汗腺拡大」
「立毛筋緊縮」

心臓やその近隣にも触覚や痛覚はあると思いますが、心臓といいますのは常に動いているにも拘わらず我々はそれを自覚していません。我々が心臓の位置や大きさを感じることは普段ほとんどないです。
ですが、ストレス対処反応では一瞬にして急激な生理的変化が起きますので、これが「内臓感覚」として脳に知覚されます。実際に痛覚であるかどうかは度合いによって異なりますが、それは自分に与えられたストレスに対して発生する反応であるため、ほとんどのひとがこれを「苦痛」と解釈します。
痛みの場所を特定しづらいのはこのためだと思います。胃袋がじくじくする感覚がありますが、原因は全く同じであり、場合によっては肺からお腹全体に圧迫感のようなものを感じることもあります。

このようなものは遺伝的に定められた「自律反射」であるため、心臓の痛みではあっても心の痛みとは言い難いです。
では「心の痛み」といいますのは、それは「情動性自律反応」として発生するものです。ここで起こる自律神経系の活性化は生命反射の中枢を介するものではなく、「大脳辺縁系の情動反応」に従うものです。
「情動反応」といいますのは即ち我々の脳内に発生する「心の動き」であります。この心の動きによって胸を締め付けられるのが「情動性自律反応」であり、厳密にはこちらが「心の痛み」だと思います。
例えば、怖い思いをしたときばかりではなく、好きなひとの前で胸がどきどきしたり顔が赤くなったりするのは、これもみな情動性自律反応です。我々はこのような情動性の内臓感覚を通して心の痛みを自覚します。
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この回答へのお礼

そのようになっているのですね!
難しいですが、よくわかりました。
とても詳しい解説ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/31 03:57

こんにちは。



人間はショックな事実を危険ととらえます。

危険に直面すると、人間は臨戦態勢/逃避体勢に入ります。

その際、筋肉は硬直し鼓動は早まり血管が収縮します。

この身体的変化が胸の痛みとしてあらわれるのではないかと思います。
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この回答へのお礼

なるほど!
とても簡潔で分かり易い回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/31 03:55

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