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人は悲しいと涙が出ますがそれはどうゆう仕組みなのでしょうか?
感動して涙が出る時と笑いすぎて涙が出ることとは脳の違う部分が刺激されて涙が出るのか、それとも同じ場所が刺激されて涙が出るのでしょうか?
悲しくて涙が出る場合も自分の親しい人が亡くなって悲しく思う場合と自分の失敗に情けなく思い悲しくなって泣く場合も違うように思います。
いろいろな場合があると思いますが結局は同じ部分が刺激されて涙が出るのでしょうか?

A 回答 (5件)

こんにちは。


悲しいときに流す涙と、笑い過ぎて出る涙は反応する場所も伝達経路も全く違います。我々が悲しいとき、嬉しいときなどに流す「感情の涙」は「情動性分泌」といいまして、これは他の動物にはなく、我々人間だけに特有の生理反応と考えられています。そして、この理由は医学的に解明されておらず、「人間は何故泣くのか」ということは、現在の科学ではまだ説明できません。

涙の分泌には、
「基礎分泌」
「刺激性分泌」
「情動性分泌」
というのがあります。感情の変化に伴うものが「情動性分泌」ですね。我々は嬉しいときにも同様の涙を流しますが、笑い過ぎて涙が出て来るのは、こちらは情動性ではなく、「刺激性分泌」です。
涙の分泌というのは自律神経系によってコントロールされている生理反応であり、目を保護したり栄養を供給するために常時行われている微量の分泌を「基礎分泌」といいます。これに対しまして、ゴミが入ったり物に触れたりといった直接刺激や、身体に掛かった大きなストレスが間接的な刺激となって自律神経を介して涙腺に送られた場合は「刺激性分泌」となり、通常よりも大量の涙が一気に分泌されます。
「情動」といいますのは、身体内外の感覚器官から得られる「知覚刺激」に対して「大脳辺縁系」というところで発生するものであり、これが喜怒哀楽など、我々の「感情の素」となります。「情動性分泌」といいますのは、この大脳辺縁系に発生した「情動反応」が自律神経系に出力されることによって起こる生理現象です。このため、悲しいときや嬉しいときなど、我々は感情の変化に伴なって無意識のうちに涙を流します。

笑い過ぎて出て来る涙は情動性分泌ではなく「刺激性分泌」です。あまりにも可笑しくて我慢できない、このようなものが身体のストレスとなって分泌されてしまいます。また、顔の表情筋の硬直が涙腺を直接刺激する場合もあるそうですが、これはあまり信頼できる情報ではありません。
ですから、「刺激性分泌」というのが、
「知覚刺激―知覚性中枢―自律神経系」
といった「無条件反射」であるのに対しまして、
「情動性分泌」といいますのは、
「知覚刺激―大脳辺縁系―自律神経系」
という経路で発生する「情動性自律反応」というものに当たり、こちらは「条件反射」になります。このように、「感情の涙」と「笑い過ぎの涙」は反応する場所も伝達経路も全く違います。

>悲しくて涙が出る場合も自分の親しい人が亡くなって悲しく思う場合と自分の失敗に情けなく思い悲しくなって泣く場合も違うように思います。

「悲しい」「悔しい」、このような感情はどちらも大脳辺縁系で発生した「情動反応」が素になったものです。大脳辺縁系は知覚入力に対して価値判断を行い「快情動」か「不快情動」のどちらかを発生させます。この大脳辺縁系に発生した「不快情動」が、自分に与えられた状況や過去の体験学習といった条件が加わることによって「悲しみ」か「怒り」のどちらかに成長するわけですが、この過程で、身体に出力される信号は「交感神経系」と「副交感神経系」に振り分けられます。
「怒りの涙」といいますのは「交感神経系」の活性化によって作り出されるものであり、どちらかと言いますならば搾り出されるような涙です。これに対しまして「悲しみ」「同情」、あるいは「感動」の涙といいますのは「副交感神経系」の作用によって湧き出るように溢れてきます。このため、怒りの涙の方が味はしょっぱいということだそうです。

このように、「感情の涙」といいますのは、大脳辺縁系の情動反応が自律神経系に出力されることによって起こる「情動性自律反応」という生理現象です。そして、多くの高等動物が脳内に大脳辺縁系という情動の発生機能を持っていますが、「涙を流して泣く」というのは人間だけでありまして、他の動物には見られません。
大脳辺縁系に発生した情動反応がどのようなメカニズムで喜怒哀楽といった感情に成長し、どうして交感神経と副交感神経が使い分けられるのか?
更に、どうしてそれが情動性分泌という人間だけに特有の反応を発生させるのか?
このようなことはまだ生理学的に解明されていません。ですから、「なぜ悲しいと涙がでるのか」、これは現在の科学では説明できません。
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この回答へのお礼

詳しく有難う御座いました。参考になります

お礼日時:2006/11/26 12:00

ストレス発散のために涙が出ます。


涙にはストレス成分が含まれてます。
泣くとすっきりするのはそのためです。
人間は感情が高ぶるとストレスを感じるのです。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%99
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多分人が進化する際に人は人とコミュニケーションする、あるいは社会というかグループを作る必要があったのだと思います。



そこで、通常の動物ではせいぜい感情の発露でしかない声を言語としたわけですが、その前後に非言語的なコミュニケーションも向上する必要があったのだと思います。

例えば、女性のバストが大きい理由について、成人して生殖が可能なことをアピールするためとする考え方があるそうですが、こうした単にその場その場での言語によるコミュニケーションによらないアピールとかを多数用意し、的確にアピールすることにより社会というかグループ内で滝説に対応することが可能になったのではないかと思います。(唯物論的に考えたいのであれば、そのような言語によらない込みにケーション手法があるほうがより生存に適するという理解でよいと思います)

感情の表現として泣くというのはほとんど人間に固有の行為と思いますが、その原型は赤ちゃんの母親に対するアピールであろうと思います。
つまり、言語が十分に発達できず、かつ自然界に対してそのままでは弱い人間の赤ちゃんは、大声で泣くということによって母親、あるいは直接の母親以外のその社会(あるいはグループ)の成人の助けを受けることで生存をより確かなものにしたのだと思います。
この際涙を流すという行為が伴うことによってよりアピールしやすかった(結果的に生存率が上がった)のだと思います。
人間が悲しいとか、うれしいとかいった極度の感情発露を迎えたとき大脳皮質がそれを適切に表現する手段を見つけられないと、より低次なコミュニケーション手段というかアピールが発動され、それが泣くということなのだと思います。
で、本来なら声が伴うはずなのだけど、声については常に大脳皮質が制御をしているので、適切でないと判断されると制御されて声が出ないが、涙腺については通常制御されていないので、涙は出ると。

悲しいときとかうれしいときといった感情を分化して考えるのは意識が高度に発達しているからであって低次の部分では感情は強い弱い、快不快といった程度がせいぜいで基本的に未分化なのだと思います。つまり、ある程度以上強いレベルの感情表現は泣くということしか低次のレベルではないのではないかと思います。

悲しいとか、うれしいとか感じる部分は当然大脳皮質の個別の部分が対応するのでしょうが、泣くような強い感情に対してはより低次の脳の部位が対応していると思いますからあまり違いが無いようにも思います。
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感情により涙を流すときは、延髄にある涙液分泌の中枢が刺激されるからです。

あくびや笑いすぎなどで出る涙は、眼輪筋という、目の周りを覆っている筋肉が緩むことで、涙嚢に溜めてある涙が出てくるんですね。
確かそうだったと思います。
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それが祖先から受け継がれている


「遺伝子」DNAというのでは
ないでしょうか。
まちがってますか。
で、DNAというのは「スイッチ」でして、
それをONOFFしているのは
その人の精神であり、信念であり、
心だと思いますよ。〔人間の場合〕
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