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独占企業が異なる市場で価格差別化する場合(市場1、市場2とする)、MR1=MR2=MCになる理由がよく分かりません。練習問題を計算すると確かにそうなりますが、理屈では分からないのです。

例えば、X市場とY市場で独占する企業があるとする。
それぞれの逆需要曲線がPx=p(x)とPy=p(y)
企業の総費用曲線がTC=c(x,y)

この場合、利潤πはp(x)x+p(y)y-c(x,y)ですが、
これを偏微分すると、p(x)'x+p(x)=c(x,y)'とp(y)'y+p(y)=c(x,y)'となります。

※偏微分後のc(x,y)の書き方が間違っていたら教えてください。

で、仮にMR1=MR2が成り立つならば、p(x)'x+p(x)=とp(y)'y+p(y)にならないとおかしいだろうということになります。私は、正直、δc(x,y)/δx=δc(x,y)/δyすら成り立つのか怪しいと思うのです。

図でイメージすると・・・二つの市場があって、それを重ねると・・・MR1とMR2の交点で更に二つのMCが交わっている感じですね・・・。価格差別化で常に成り立つようには思えないのですが。

A 回答 (1件)

私見ながら私の解釈を説明させていただきます。


まず、独占企業の価格差別化ですから、1つの財供給と(何らかの理由によって分断された)2つの財需要がありますね。
第1市場をQ1、P1と添字1で示し、第2市場を添字2で示すことにします。また、Q1とQ2の合算Q1+Q2をQにしましょう。
ここで独占企業の総費用関数はTC=f(Q)ですね。
このときその中身が
TC=3Q=3(Q1+Q2)にはなり得ますが
TC=2Q1+3Q2などとなることはありえません。第1財と第2財にかかるコストが異なってしまうと、この企業は「2つの異なる財」を生産していることになり、2つの市場で2つの異なる財をそれぞれ独占しているという設定になってしまいます。ここでポイントとなるのはMC1とMC2というのはそれぞれ計算すれば有意に出てくるのでしょうが、それはこのテーマの理解としてはイマイチです。ここでは独占企業による財供給Qを2つの需要市場にどのような配分をすべきかというテーマで考えます。
独占企業のTC=f(Q)、需要P1=f(Q1)、P2=f(Q2)において、この企業が直面しているのは個別の需要曲線の水平和をとった市場全体の需要P=f(Q)です。(横軸を数量としたときの水平和)
このときの利潤最大化はMR(Q)=MC(Q)ですね。
これで決定された全体供給量QをQ1とQ2に振り分ける際、MR1=MR2なる条件で振り分ければいいとされています。Q1+Q2=QですからQ1への振り分けが増加すると、Q2への振り分けが減少します。
各市場の需要曲線が右下がりであるならば、増加したQ1のもたらす追加的な収入MR1よりも、減少したQ2による追加的な減収MR2の方が必ず大きくなります。だからMR1=MR2の条件が必要であり、その条件で決定されているのはQ1とQ2の配分です。また、既にMCが決定されているので、配分によって総費用が変化することはありません。
ここまでで
MRQ=MCQとMR1=MR2を導いていますが、MRQ=MR1=MR2になるのは、MRQのもととなる市場全体の需要曲線を水平和で導いているからです。MRの値自体は横軸の生産量でなく縦軸の数値ですよね。
結論として、このテーマは、特に独占企業の利潤最大化条件を変えているものではなく、利潤最大化条件によって決定された生産量の市場配分の問題だと認識しています。質問の文脈からすると、このテーマから2つのMCを想定してしまっているところが違うのではないかなと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。ずっと考えていてようやく少しは整理がつきました。

お礼日時:2009/02/21 03:47

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